
歌舞伎役者の中村勘三郎丈が逝去されました。
歌舞伎を見た事無い人でも知っている、歌舞伎界だけではなく芸能界を代表される役者ではなかったかと思います。
僕は歌舞伎を30回以上観てますが、矢張り此の人は独特の雰囲気がありましたね。
勘三郎が出るだけで、舞台がパッと明るくなるんですよ。
本人もさることながら、観客も勘三郎を観ているだけでとてもいい気分になってしまう、そんな役者でした。
(逆に其れが舞台のバランスを崩す事もあったのですが。)
非常に器用な役者なので、義太夫も出来るし、踊りも巧い。
長生きしていれば、父親の様に人間国宝になれたでしょうに。
平成十七年の勘三郎襲名公演も2回歌舞伎座に通いました。
一番印象が残っているのは、此の時の襲名披露狂言でもあった「野田版研ぎ辰の討たれ」です。
爆笑の連続で、此の狂言を観て「歌舞伎とは何ぞや?」と思いましたね。
僕が最後に観た狂言は、今年の
勘九郎襲名公演の土蜘蛛の番卒になっちゃいました。
もっと勘三郎の芝居を観たかったけど、本人は其れ以上に芝居をやりたかったんだろうなあ。
最高のエンターテイナーを亡くしてしまいました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
本日は此れ切り。
Posted at 2012/12/05 21:42:24 | |
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