数ヶ月前に「
インフルエンザ」の中で
「新型インフルエンザが流行する前に・・・」なんて書いてたんですが
気が付いたら、他人事じゃない状態になってました。
感染予防のためにマスクをしている人も急に増えたように思います。
「新型インフルエンザ」とともに「パンデミック」という言葉もよく聞くようになりました。
これは伝染病の流行の規模を表す言葉で、地域限定→数カ国→世界規模となるにしたがって
エンデミック→エピデミック→パンデミックとなるようです。
なので、毎年見られる季節性インフルエンザも「パンデミック」の状態なのですが
一般に「特に危険度の高い伝染病の世界規模の流行」を意味する言葉として使われるようです。
WHOによる新型インフルエンザの警戒水準は、現在(5/18)「フェイズ5」です。
パンデミックの状態が「フェイズ6」なので、その直前、ということになります。
ノンフィクション「
ホット・ゾーン」や映画「
アウトブレイク」でエボラ出血熱が話題となったときは
「アウトブレイク」とか「バイオハザード」とかの言葉をよく聞きましたが
インフルエンザに関してはあまり使われていないようですね。
ちなみに、毒性の強いインフルエンザ・ウイルスの「バイオハザード」としてのランクは
「バイオセーフティーレベル3」で、エボラ・ウイルスは最高ランクの「レベル4」となります。
さて、今回の新型インフルエンザは
「感染力は強い(または普通)が、弱毒性である」とされています。
つまり、季節性のインフルエンザと似たようなもの、ということ・・・なのですが。
感染症に限らず、戦争や災害などすべての死因を含めて、
短期間でもっとも多くの人間を死亡させたとされる「スペインかぜ」(インフルエンザ)も
発生当初は毒性が低かったそうです。
1918年の春に発生、その年の秋に強い毒性へと変異して世界規模で流行し
さらに翌年の秋にも再び世界中で流行しました。
毒性が強くないから大丈夫、とは言えないようです。
第一次世界大戦末期と現在では状況が違いますが・・・
これから秋、冬を迎える南半球の国、
そして、北半球では半年後どのような状況になるのでしょうか。
不況・消費低迷・・・そして、新型インフルエンザ・パンデミックなんてのは面白くないですよね~
感染しないようにするためには、手洗い、うがい、マスク・・・そして、ワクチン接種!
そのワクチンですが「
国立感染症研究所ホームページ」の中で詳しく書かれています。
インフルエンザのワクチンを作るにはニワトリの卵が必要なんですね~
無精卵じゃなくて有精卵!しかも発育鶏卵!!なのだそうです。
まだ卵の中のヒヨコにもなってないヒヨコちゃんは、どうなるんでしょうか。。。
FNNの記事によると
この時期、冬に向けて、すでに季節性インフルエンザのワクチンの準備が進んでいるのですが
卵の数量も、国内のワクチンの年間製造能力も限られているので、新型の増産は難しいとのこと。
つまり、季節性インフルエンザのワクチンと、新型インフルエンザのワクチン
どちらをどれぐらい作るかのバランスが重要になるそうです。
新型インフルエンザのワクチンは、順調に製造されたとして
出荷が始まるのは10月なのだそうです。
この記事が書かれたときは、ワクチンのもとになるワクチン株もまだ届いていなかったようです。
すぐには出来ない物なんですね。。
新型インフルエンザが、たとえ変異して毒性が強くなっても
しっかりと効くワクチンが出来るといいですね!
FNNが取材をした阪大微生物病研究会のサイトに、ちょっと楽しいページがあったので紹介します。
「
GO!GO!ビケンワクチンマン」のページです(笑)
Posted at 2009/05/18 12:46:13 | |
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