ある男が森の中で大きなクマと鉢合わせになった。男は全力で走って逃げようとするが、クマはどんどん迫ってくる。とうとう男は崖の上に追い詰められてしまった。男はひざまずいて、天を仰いで言った。「おお、神よ、どうかこのクマに信仰をお与えください!」するとどうだろう、とつぜん稲光がして回りが一瞬真っ白になった。男が眩む目を開いてみると、なんとクマがひざまずいて祈りを捧げているではないか。男は神に祈りが通じ、クマに食べられずにすむと大喜び!そして、クマが口を開いてこう言った。「主よ、おめぐみに感謝します。」