Alpine Juba 3558 整備
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
中古で格安で購入した3558です。30年近く前の製品です。カタログには、”素材ひとつひとつを厳選し,磨き上げたプレステージの音”とありますが、実際に中身を分解して見てみると、価格(当時16万円)に見合う製品でした。決して、コスト度外視ではありません。内部の部品はコストをかなり意識していますよ。
2
今回、ばらした理由は、この3558がスタンバイからレディーへランプが変わらず、いつまで経っても、音が出来ないからです。
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ほとんどの故障はコンデンサの液漏れが原因です。熱と経時劣化がコンデンサの液漏れを発生させます。トランジスタまで壊れることは、かなり少ないです。
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リレーも接点が劣化していたので、リューターで表面を削りました。リレーの接点は普通の銀でした。決して、金接点ではありません。
また、コンデンサもトランジスタも高額のものは入っておりませんでした。普通の部品でした。一番高い部品は、おそらくアルミケースでしょう。
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入力直後の4つのオペアンプになります。M5238ALです。現時点で価格がわからないのですが、数十円程度でしょう。スペックは、SN比73db,スルーレイト20V/us,インプットインピーダンス1GΩ,ゲイン100dbとなりますが、今となっては、SN比が悪すぎます。どれに交換しようかと考え中です。
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さて、入力フィルターですが、分析の結果、カップリングコンデンサが2.2uFの電解コンデンサで、M5238直前のグランドに向かう抵抗は47KΩでした。そこから、-3dbカットオフ周波数を算出すると、1.5Hzになり、かなりの低音から増幅するようなアンプになっております。ここが、音が良いと評価されたポイントの1つと思います。通常だと、もっとカットオフ周波数が高いので。但し、カップリングコンデンサが安物の電解コンデンサなので、音にはあまり期待できません。ここをムンドルフやソーレンのフィルムコンデンサに替えるのも一つの手ですが、ナビ(MZ200-Premi)のプリアンプがDC成分をださないのであれば、このカップリングコンデンサを取っ払う手段もあります。今後、オシロでナビの出力を計測してみます。
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液漏れしていたものと小容量のコンデンサ全てを高級品に入れ替えて、動作するようになりました。スピーカを一つ繋いで消費電流を計測しましたが、13Vで4A~5Aで振れます。4chでどれだけ消費するのか別途テストする予定です。さすがにA級だけあって、熱発生がすさまじいです。
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音は、近年の7万円くらいの中級クラスアンプと性能はあまり変わらないと思います。但し、電源回路がかなりしっかりした造りになっており、増幅回路のオペアンプ、トランジスタ、コンデンサ等を低ノイズ品へ交換するとかなり化けると思います。ここが、この製品を使うポイントと思います。つまり、いじって楽しむのが前提です。
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