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イイね!
2010年10月31日

車載動画を撮りたい人のための機材講座

車載動画を撮りたい人のための機材講座 私のサーキット仲間を見ていると、かなりの割合で車載動画を撮影しています。
そこで自分も車載カメラを設置して自分の走りを客観的に見て研究できるように、と思ったのですが、いざ車載カメラの設置と言ってもどこにカメラを置いた方が良いのか、どんなカメラを置いた方がいいのかわからない方がいらっしゃると思います。
そこで、今回はカメラのお話です。

自分もカメラを知らない中の一人だったため、同じ悩みを抱えた人がこのページを見て、少しでも車載カメラについてわかってくれれば良いなと思います。

ですが、ここで書くのは「サーキットでどうやって車載カメラを取るのか」という内容のため、ニコニコ生放送をはじめ、その他の生放送媒体において車載放送をするための方法ではありません。
あらかじめご注意下さい。

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【必要なもの】
車載カメラに”絶対”必要なものは
・カメラ
・取り付けステー

の2つになります。
カメラとステーの細かいことについては後で記述しますので、ここまでで「カメラとステーだけ必要なんだ!」って思ってくれればOKです。

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【予算について】
予算はピンキリです。
全てのものを新品でそろえるようでしたら、最低4万円は見ておいたほうがいいでしょう。
しかし、サーキットでの走行研究用の車載カメラという事でしたら、5万円ちょっとあればお釣りがくるぐらいだと思います。
また、もしもすでにデジタルビデオカメラをお持ちの方がいらっしゃったら、それを流用してしまえば2万円ぐらいから車載カメラを取ることができます。

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【カメラについて】
まずは「デジタルカメラって何?」というところから説明します。
最近発売されているカメラはほぼ9割方デジタルカメラ”です。
以前は写真ならフィルム、動画ならテープに保存していましたが、今は他の媒体に保存しています。
フィルムかテープ意外に保存するものはほぼ全てデジタルカメラという認識でOKです。
その為、カメラの名前にデジタルという言葉が入っていてもあまり意識せず、コンパクトデジタルカメラだったら”コンパクトカメラ”、デジタルビデオカメラだったら”ビデオカメラ”という認識で構いません。


次は「一眼レフやビデオカメラって何?」という事について。
カメラ好きの方には怒られるかもしれませんが、大まかに説明すると、

一眼レフ=物凄く綺麗で色鮮やかな”写真”を撮るカメラ。重い。大きい。高い。
コンパクトデジタルカメラ=軽くて小さい、”写真を撮るための”一般的なカメラ。”動画も取れる”。多くの場合、デジカメといった場合にはこれを指すので注意。
デジタルビデオカメラ=”動画”を撮るためのカメラ。”写真も取れる”。重さ・値段はピンキリ。

という感じになります。
一眼レフは恐らく誰一人として車載カメラとしては使っていないと思いますので、真っ先に候補から除外してください。
注目すべきはコンパクトデジタルカメラとデジタルビデオカメラの2点です。
デジタルビデオカメラはビデオカメラなのに写真が撮れ、コンパクトデジタルカメラは写真を撮るためのカメラなのに動画も取れてしまいます。
ですが、餅は餅屋という言葉があるように、”動画を撮るならビデオカメラを購入”しちゃいましょう。
コンパクトデジタルカメラの方が小さくてリーズナブルですが、手振れ補正や記憶時間など、その他の面で動画をとるためには最適化されていません。
この先数年かけて使っていける車載道具をそろえるのでしたらデジタルビデオカメラを購入しましょう。


次は「カメラを買う場合に注意する事って何?」という点を説明します。
昔のカメラはフィルムに記憶し、ビデオカメラはテープに記憶していました。
しかし、最近のカメラはSDやSSDやHDDなど、それぞれのメーカーが多種多様な記憶方法を用いたカメラを作っています。
これでは初心者にわかりにくく、非常に不親切です。
なので、以下のことだけ覚えてください。
HDDに保存するタイプは避け、SSD・SD・メモリースティックに保存するビデオカメラを選ぶ”。
HDDは磁気を使って保存するため、とにかく振動に弱く、サーキットなどのゆれが激しい場所で使うには適していません。
ですが、最近のビデオカメラ・コンパクトカメラは一部を除いて殆どSSD・SD・メモリースティックを用いた保存方法になっていますので、チラッと確認するぐらいで大丈夫です。ご安心下さい。
なお、HDDだけ避ければ、後はどれを選んでも大丈夫です。

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【取り付け方法について】
カメラの種類が決まったら、次は取り付けは取り付け方法によって変わります。
車載カメラを撮る場合多くの場合4つ方法があります。

①ロールバーや車内にある他のバーなどに固定する。
②リアガラスなどのガラスに貼り付ける。
③リアシートの足場に三脚を立てる。
④コンソールの上にカメラを貼り付ける。

ですが、今一度車載を撮る目的を振り返りましょう。
ドラテクアップのための車載動画を撮る場合、走行ラインだけじゃなく、自分の車内での操作も確認できなければなりません。
その為、④の方法で車載を撮ってもあまり意味がありません

①・②・③に関してはどれを使っても構いません。
ですが、多くの方は①か②を選択されていることが多いです。
というのも③だと、カメラがぶれ易く、三脚が倒れてしまう恐れもあるため、危険です。
無難に①番か②を選択しましょう。

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さてここで一息。
ここまでのおさらいとしては
HDDに保存するタイプ以外のデジタルビデオカメラを購入し、ロールバーかリアガラスに貼り付ける。
これだけですw
長くなってすみませんm(_ _)m

ここからは取り付けするステーの紹介と、補足的にワイコンについて紹介をします。

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【取り付けステーについて】
前項において、「①ロールバーや車内にある他のバーなどに固定する。」と、「②リアガラスなどのガラスに貼り付ける。」のどちらを選んだかによって取り付けステーの種類が変わってきます。

①を選んだ方は”クランプ”というものを使ってロールバーにカメラを固定することとなります。
このクランプというのは万力みたいなものになっていて、棒をC字状のものではさみこむ事によって固定するステーになります。
例えばこのような賞品などがあります。

②を選んだ方は”吸盤マウント”を使ってカメラをガラスに貼り付けることになります。
例えばこのような賞品になります。
主にリアガラスやリアのサイドガラスの内側にペタっと貼り付けて撮影を行います。

「どこに取り付けるか?」という事については各自の自由になりますので、先にどこに取り付けて撮影を行いたいか考えてからステーを選択されるのが良いかと思います。

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【雲台について】
カメラを取り付けたはいいものの、「撮りたい方向にカメラが向かない!」なんて事があるかと思われます。
その様な場合は雲台という物を用意します。
雲台というのはカメラを設置し、色々な角度に向けるためのものになります。
先に紹介したクランプや吸盤ステーには一緒についている場合が多いですので、カメラを取り付ける位置がグリグリと動かすことができるのであれば購入する必要はありません

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【広角レンズについて】
さて、既にここまでで車載の準備は整いました。
ですが!先にも述べたようにドラテクアップのための車載動画を撮る場合、走行ラインだけじゃなく、自分の車内での操作も確認できなければなりません。
その点から、広角レンズ(通称:ワイドコンバーター)を取り付けることをオススメします。
その際に、”テレコンバーター”という望遠レンズもありますので名称にはご注意下さい。

ですが、百聞は一見にしかず!です。
広角レンズ(通称:ワイコン)ありの動画と、広角レンズなしの動画をご覧下さい。

【広角レンズあり】


【広角レンズなし】


両者ともカメラの種類が違いますが、写ってる視野の広さに違いがあるのがわかるかと思います。
車載動画は”どのような車の動きに対して、どういう操作を行ったのか?”という事がわかることが重要ですので、できれば手足の動きまでがわかるように撮影するのがベストかと思われます。
その為、自分は広角レンズをつけることを選択しました。

広角レンズには様々な種類がありますが、基本的にはx0.7x0.5を選択してください。
値が小さくなるほど広角レンズになります。
x0.3という商品もありますが、こちらは”フィッシュアイ”と言って魚眼のように周りが歪んでしまいます。

【フィッシュアイの状態】


上の動画のように、演出上使用することは非常に有効ですが、研究用に動画をとるのであれば効率的とは言い難いです。
基本的にはレンズの関係上、x0.5も若干フィッシュアイ気味にはなりますが、気にならない程度です。
ロードスターなどの後部座席がなく、カメラの逃げ場所が限られてしまう車の場合はx0.5を使用したほうが良いかと思われます。
4枚ドアで、リア席までが広く、カメラの逃げ場所が広く取れるのであればx0.7、もしくは広角レンズなしでも大丈夫かと思われます。


また、広角レンズの取り付けに関してちょっとした注意が必要です。
サーキットという振動が激しい場所で使う関係上、ワンタッチ式のレンズではなく、しっかりとネジのようにはめ込むタイプのレンズを購入した方が懸命かと思われます。
レンズがぶれるとそれだけ映像にも違和感が出ますので、注意が必要です。


もう一点、”ケラレ”という現象にもご注意下さい。

このように、四隅が黒くなってしまう現象をケラレといいます。
これが発生するか否かはカメラとレンズの相性の問題もありますので、購入する前にお店などで試着するのがベストです。

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長くなりましたが、以上で車載カメラ講座は終了です。
総まとめとしては、”HDDに保存するタイプ以外のデジタルビデオカメラを購入し、ロールバーかリアガラスに貼り付けるステーを購入する。その際、カメラの取り付け位置が動かせないのであれば雲台を購入する。その後は視野角が狭いなと思ったら、自分の車に合わせて広角レンズを用意する。(広角レンズはなくてもOK!)”という形になります。


なお、自分はSONY CX170をビデオカメラとして使用し、SLIK クランプヘッド45を使用してロールバーに固定しています。また、広角レンズはRaynox HD-5050PROを使用しています。

全く同じものを購入した場合、このような動画が取れます。



また、最近は車載カメラ用として最初から売られている商品もあるようです。
GoProという商品です。(リンクをクリックすると音が出るので注意)
三菱系のMonsterというところが積極的に販売している商品になります。

【GoPro映像】


価格はほぼ全てセットで4万円以下とリーズナブルですが、私的にはちょっと音が物足りない気がします。
また、汎用性に欠けるのも今ひとつかと・・・。
ただ、こういう商品もありますよ!という紹介でした。


以上で全ての説明が終了となります!
最後まで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m
ではでは・・・レッツエンジョイ車載♪
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Posted at 2010/10/31 23:44:07

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この記事へのコメント

2010年11月14日 21:33
これからは、車載画像でサーキットを二倍楽しめますね!
コメントへの返答
2010年11月16日 0:00
「いいネ!」ありがとうございます!
大学の行き帰りでサーキットの動画を見て通学しようと思っています♪

プロフィール

「8月30日に行われる富士チャンピオレース、ロードスターレースに参戦します。その後8月31日に行われるカーメイクコーンズ走行会 in FSWに参加します。是非一緒にFSWを走りませんか!?」
何シテル?   08/07 22:18
自動車メーカーでエンジニアをしつつ、自動車レースをしています。 実車レース・ドリフト・カートとなんでもござれ! 誰よりも速い自信があります。
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