昨今の自動車における高性能を十分に堪能・発揮できるレギュレーションのしっかりした順位付けの行われるレースを、メーカーが積極的に企画してほしい。
これが車を単なる移動の道具ではなく、モータースポーツや競技のための道具として見ている僕が2011年 東京モーターショーを見終えて思った感想です。
東京モーターショーに出展されていた車は、どの車も素晴らしい出来だったと思います。
どの車もみんな素晴らしい恰好・エンジン・パワートレーンです。
でも“欲しい”とは思いません。
何故か?
それは、「
それを買っても続きがない」からなのです。
僕がロードスターを好きな理由はレースがあるからです。
本庄サーキットでやっているような草レースから、Mazda自体が主催の筑波パーティーレース、富士スピードウェイが主催する富士チャンピオンレースまで様々なレギュレーションで自分の腕を試せる点です。
この2年ぐらいで嫌というほどサーキットを走りましたが、やっぱり「自分が速いのか?上手くなったのか?」ということは
同じ車に複数の人が乗るか、イコールコンディションのレースで比較するしかないのです。
だからこそ、僕は
ワンメイクレースを開催すると公言している86に期待しています。
でも、たとえばGT-Rを買っても、RX-8を買っても、スイフトスポーツを買っても、スポーツドライビングは楽しめるかもしれませんが、レースがないから順位付けをされず、満足感はあっても努力する喜びも負ける悔しさもそこからは発生しないのです。
例えばレースを抜きにして、もっとシンプルに車を移動の道具としてみる場合は「街乗りをcompetitiveに」というのが僕のテーマです。
そのため、パワーのない軽自動車などで全開で走って、それぐらいで他の車についていけるぐらいのマシンが素晴らしいと思っています。
たとえば旧MINIとか、Hondaのビートとか・・・。
でも、こういう車が欲しいと思うにしては、最近の車は少し出来が良すぎるのです。
それに、「街乗り全開」をしなければ普段乗りすら成り立たないような車を求めるのであれば、新車ではなく、旧車に目が向きます。
最近はフィットでもマーチでも十分な性能がありますから、それらの車ですらスペックがもったいないのです。
あくまでこれらの感想は一個人の感想ですので、何の意味もないかもしれませんが、でもメーカーは良い車を造ることに躍起になっていて、良い車を良い環境で、良いドライバーを育てるために使う事をしていないような気がします。
車が進化しても、人は育てないと進歩しません。
もっと、僕たちユーザーが車を使って進歩する事を望み、サポートして欲しいというのが僕の車業界に対して思ったことです。
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Posted at
2011/12/12 02:43:33