
今回は3月24~27日に行われたラリーポルトガルです。
ラリー界でも震災支援に動いてくれてます。
ありがたいですね。
さて、24日セレモニアルスタートとSSSのステージ1からスタート。
グラベルラリーですが、SSSはターマック。
当然グラベルのタイヤとセッティングなので全然グリップしません。
まあ距離も短いですしセレモニーの一環ですからこれは無視しましょうw
翌日から本格的にスタート。
この日スタートから好調だったのはペター・ソルベルグ。
SS2でトップタイム。
しかしSS3,SS5,SS7とパンクを繰り返し、ついに交換タイヤを使い切ってしまいデイリタイヤとなってしまいました。
今年はタイヤがピレリからミシュランになり、タイヤメーカーもまったくノーデータのためタイヤがコースに合いません。
ミシュランのほうがやわらかく、乗り心地はいいそうですが、それはパンクしやすいということでもあります。
ミシュランと関係の深いシトロエンワークスの2人のフランス人はあまり車を振り回さないのでまだいいのですが、ミシュランに慣れていないペター、ミッコ、ラトバラの北欧系は振り回すタイプなのでタイヤに負荷がかかります。
そのため彼らはグラベルでよくパンクします。
ピレリタイヤでは何の問題もなかったんですけどね・・・
今年はドライビングスタイルも重要な要素になりそうです。
シトロエンワークスは好調でしたが、翌日の出走順を考えてスローダウン。
フォードワークスの2台に順位を譲りました。
それまでの走りからフォードは小細工しても太刀打ちできそうにない感じだったのでそのまま2台ともフラットアウト。
結果この日は1、2位はフォード、3、4位はシトロエンという順位でゴール。
今回がデビュー戦ながら大健闘しているのがMINI。
MINIジョンクーパーワークスはワークス仕様のWRカーが5月の第5戦サルディニア(イタリア)で登場しますが、今回はそれに先がけややスペックが劣るS2000仕様がデビュー。
地元のアルミンド・アラウジョがSWRCマシンの中では最上位となる総合7位でデイ1を終了。
後方には数多くのWRカーが並び、高いポテンシャルを感じさせるデビュー戦となっています。
ケン・ブロックはシェイクダウンでクラッシュし、出走していません。
デイ1リザルト
1. LATVALA (Ford Fiesta RS WRC) 1:23:31.4
2. HIRVONEN (Ford Fiesta RS WRC) +11.5
3. LOEB (Citroen DS3 WRC) +13.7
4. S. OGIER (Citroen DS3 WRC) +16.7
5. H. SOLBERG (Ford Fiesta RS WRC) +2:06.5
6. WILSON (Ford Fiesta RS WRC) +2:11.2
7. A. ARAUJO (Mini John Cooper Works S2000) +3:43.7
8. VILLAGRA (Ford Fiesta RS WRC) +4:31.9
9. RAIKKONEN (Citroen DS3 WRC) +4:33.1
10. K. AL QASSIMI (Ford Fiesta RS WRC) +4:35.2
デイ2、この日はオジェの日となりました。
シトロエンの2台は作戦通り1-2位に順位を上げフィニッシュ。
しかしローブは前を走っていたミッコがSS9、パンクによるタイヤ交換で2分遅れ、タイム差がなくなりミッコの走った後の砂塵の中を無視界で走ることになり30秒をロス。
これに怒ったローブはフィニッシュ後にミッコのマシンに自分のマシンのバンパーを当てプッシュ!
ミッコも謝っていたが、レーシングアクシデントではどうしようもありません。
結局ローブも謝罪し一応ことは収まりました。
たぶんローブ本人はわざとだという思いはぬぐえないのでしょうが・・・
ローブが遅れたことにより2位につけていたラトバラは少し楽になるはずが、SS12でドライブシャフトが破損し3輪駆動状態になり3位に後退。
さらに、SS13ではパンクに見舞われ大幅に遅れてしまいます。
ミッコもSS13でサスペンションが壊れ、トップから5分32.5秒遅れの5位と挽回不可能なほどの差をつけられてしまい、フォードにとっては最悪の1日となってしまいました。
デイ1で7位と健闘していたMINIジョンクーパーワークスS2000のアルミンド・アラウージョは、エンジントラブルとパンクによって遅れ、最終的にはエンジントラブルによりリタイアとなってしまいました。
デイ2リザルト
1. S. OGIER (Citroen DS3 WRC) 2:59:30.2
2. LOEB (Citroen DS3 WRC) +37.6
3. LATVALA (Ford Fiesta RS WRC) +4:14.6
4. WILSON (Ford Fiesta RS WRC) +5:26.8
5. HIRVONEN (Ford Fiesta RS WRC) +5:32.5
6. H. SOLBERG (Ford Fiesta RS WRC) +7:46.4
7. RAIKKONEN (Citroen DS3 WRC) +8:55.2
8. VILLAGRA (Ford Fiesta RS WRC) +9:10.0
9. P. SOLBERG (Citroen DS3 WRC) +11:27.1
10. D. KUIPERS (Ford Fiesta RS WRC) +13:07.9
デイ3
すでに大勢は決しています。
前回オジェとローブがトップ争いをしているときにチームはオーダーを出そうとしたのですが、ローブがこれを拒否。
結果オジェのリタイヤにより貴重なマニュファクチャラーズポイントを失ってしまいました。
このため今回はオーダーを徹底。
ローブも断れなかったようです。
これでトップ2台はポジションキープの走りに。
最終のパワーSSでローブがトップタイムで3ポイントを加算。
オジェはポルトガル2連勝で今季初勝利。
最初から最後までシトロエンのシナリオどおりの展開となりました。
デイ1で計4本のパンクを喫しデイリタイアとなったペター・ソルベルグは、その後ベストタイムを連発し追い上げて6位。貴重なポイントを獲得しました。
最終成績
1. S. OGIER (Citroen DS3 WRC) 4:10:53.4
2. LOEB (Citroen DS3 WRC) +31.8
3. LATVALA (Ford Fiesta RS WRC) +3:22.1
4. HIRVONEN (Ford Fiesta RS WRC) +6:16.3
5. WILSON (Ford Fiesta RS WRC) +7:48.5
6. P. SOLBERG (Citroen DS3 WRC) +10:17.4
7. RAIKKONEN (Citroen DS3 WRC) +10:54.1
8. VILLAGRA (Ford Fiesta RS WRC) +11:38.8
9. H. SOLBERG (Ford Fiesta RS WRC) +14:16.4
10. D. KUIPERS (Ford Fiesta RS WRC) +17:54.6
今週は岡山でSUPER GTの開幕戦があるはずだったんだが、震災のため自粛、延期となってしまいました。
5月21,22日で代替開催日を検討してるようですが、どうなるやら。
チケットが無駄にならないことを祈るばかりです。
自粛しても何も解決しません。
むしろイベントを通して義捐金などを募る方が現実的ではないでしょうか。
イベントによる経済効果でお金も回ります。
そろそろ能動的に動いたほうがいいのではないでしょうか?
Posted at 2011/03/30 23:10:54 | |
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レース | クルマ