いまさらですが、週末に行われたWRC第2戦です。
初戦のスウェーデンで勝利したミッコですが、昨年は同様に第1戦勝利のあと全く精彩を欠いてしまいました。
メキシコの高地にマシンが順応できず、一度もトップタイムを取れないという惨敗が響いたのかその後も無茶を承知でアタックを続けたのが悪かったのでしょう。
今回も初戦で勝利したためランキング順でトップスタート。
いろんな意味で注目されてました。
結果は初日は路面の掃除役になると言う予想通りの展開。
とはいえ1分22秒差の3位と予想の範囲でした。
ただこのラリーはやはりシトロエンのもののようです。
この日トップはオジェ。
2位には2.3秒差でローブ。
すでにシトロエンワークスの独走になってしまいました。
こうなると無理する必要もないので余裕を持ってレースができるシトロエンが有利です。
3位を走っていたペターはSS6で電気系のトラブルにより7分をロス。
早々にトップ争いから脱落してしまいました。
驚いたのは5位のノビコフ。
1年ぶりのWRCでわずか20歳の新鋭が4台のワークスに次ぐ順位です。
初日のリザルト
1. Sebastien Ogier Citroen 1h27m22.3s
2. Sebastien Loeb Citroen + 2.3s
3. Mikko Hirvonen Ford + 1m22.2s
4. Jari-Matti Latvala Ford + 2m53.6s
5. Evgeny Novikov Stobart Ford + 3m04.0s
6. Henning Solberg Stobart Ford + 3m16.5s
7. Dennis Kuipers Ferm Ford + 5m06.8s
8. Nasser Al-Attiyah Barwa Ford + 5m15.2s
9. Ott Tanak MM Ford + 5m42.2s
10. Martin Prokop Czech Ford + 6m07.8s
デイ2、この日はオジェが掃除役。
ローブに逆転されてしまいます。
シトロエンワークスは理想的な展開に満足でしょう。
オジェには気の毒ですが。
が、今回はそううまくいかないようでローブのマシンはSS15でギアセレクターピンが破損し、三速から抜けなくなってしまいました。
このままではステージを走りきるのは無理と判断、ローブはコ・ドライバーのエレナとともに修理します。
応急修理こそできたものの、スタートに5分遅着し50秒のペナルティを受けることとなってしまいました。
結果19.7秒のリードから24.1秒後方に後退、2位になってしまう。
ただリタイヤは避けられたのでチームも一安心でしょう。
いまだ1-2独占ですから。
そして再びオジェがトップに立ちます。
しかしオジェもエンジンが不調でSS16は5秒ほどタイムを失います。
ローブにはチャンスでしたがこちらもハンドブレーキの故障により、SS17のヘアピンでエンジンストール。
結局このままの順位でデイ2終了となりました。
フォードはやはりココは相性が悪いようでぜんぜんタイムがあがりません。
ミッコもあせってるようでしたが去年の二の舞だけは避けたかったのでしょう。
無理はせずただ我慢してました。
初日13位と遅れたペターですが凄まじい追い上げを見せ、四つのステージでトップタイムを出し5位浮上。ただSS17でスピンし、ギアレバーとハンドブレーキを破損しました。
VIDEO
初日5位と好発進のノビコフはオイル漏れのためにストップ、リタイヤでした。
デイ2リザルト
1. Sebastien Ogier Citroen 3h12m52.6s
2. Sebastien Loeb Citroen + 10.5
3. Mikko Hirvonen Ford + 1m30.4s
4. Jari-Matti Latvala Ford + 2m43.8s
5. Petter Solberg Solberg Citroen + 6m51.8s
6. Mads Østberg Stobart Ford + 8m09.8s
7. Henning Solberg Stobart Ford + 8m41.6s
8. Nasser Al-Attiyah Barwa Ford + 10m53.9s
9. Martin Prokop Czech Ford + 11m32.5s
10. Juho Hanninen Red Bull Skoda + 12m02.9s
デイ3、ふつうなら上位2台は無理をせず1-2でフィニッシュするだけなのですが、
なんと最初のSSでトップのオジェがコースオフ。
マシンのダメージが大きくリタイヤとなってしまいました。
なぜそんなことを?と思いますが、実は金曜日にリグループの際に道を間違えてサービスに入ってしまったためペナルティが検討されていたせいではないかと考えますが、実際はわかりません。
VIDEO
これによりローブが首位、2分以上差があいてミッコとラトバラがポディウム圏内に入ってくることに。
フォードは2位と3位のポイントを獲得できるためマニュファクチャラーポイントで俄然優位になります。
たなぼたではありますが、2台とも我慢して走ってくれたおかげで苦手のメキシコでポイント獲得となりチームとしてはこれ以上ない結果と言っていいと思います。
結局トップ3はこの順位でフィニッシュ。
ラトバラは2度パンクしたにもかかわらず3位、そう考えるとミッコのほうが心配です。
また去年みたいにならないといいのですが・・・
ただ最後のパワーステージではトップタイムで3ポイント取っているので悲観するほどではないのでしょうがね。
マシュー・ウィルソンは自己最高の4位が目前だったのですが、電気系のトラブルでリタイア。
フォードワークスのオーナー、マルコム・ウィルソンの子ではありますがそろそろ結果を残さないと・・・
前回2位のオストベルグは5位に入り、どうやら今年の目玉になりそうな予感です。
因みにライコネンは出てません。
最終結果
1. Sebastien Loeb Citroen 3h53m17.0s
2. Mikko Hirvonen Ford + 1m38.4s
3. Jari-Matti Latvala Ford + 2m23.9s
4. Petter Solberg Solberg Citroen + 7m18.4s
5. Mads Østberg Stobart Ford + 8m43.5s
6. Henning Solberg Stobart Ford + 9m50.0s
7. Nasser Al-Attiyah Barwa Ford + 13m21.5s
8. Martin Prokop Czech Ford + 13m35.0s
9. Juho Hanninen Red Bull Skoda + 14m48.7s
10. Federico Villagra Munchi's Ford + 48m17.2s
11. Ott Tanak MM Ford +53m42.8s
パワーステージ
1. Mikko Hirvonen Ford 4m40.4s
2. Petter Solberg Solberg Citroen + 2.1s
3. Sebastien Loeb Citroen + 2.1s
4. Jari-Matti Latvala Ford + 2.5s
5. Mads Østberg Stobart Ford + 7.9s
総合七位でS2000クラス優勝のナッサー・アルアティヤーは後車検で燃料タンクのベンチレーションバルブがテクニカルレギュレーション違反と判断され、失格となってしまいました。
このためS-WRCはマーティン・プロコップが初のSWRC優勝を手にし、ユホ・ハンニネンが二位、オット・タナクが三位となりました。
Posted at 2011/03/09 22:20:29 | |
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