今回の日記はそれなりに長いですし、過激な内容が含まれますのでスルーされるも御反論いただくもご自由にとさせていただきます。以上、免責事項に変えて、、、
まず
2009年の選挙の直後に私自身がどのように選挙結果を捉えていたのかを振り返ってみた。自分で言うのも何だけど、あの政権交代祝賀ムードの中で
案外と冷静に状況を確認していたことに感心する。ただ、
悲しいかな、、今回の選挙の結果をうけての感想ってのは、まるで
デジャブの様に当時と同じ様な言葉しか出てこない自分にがっかりもしている。3年3ヶ月前の私の書いていた内容を今一度ここに引用してみる、、
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結局、
国民の多くは「本当はこうあってほしい」って理想が別の形であるんだけど、それとピッタリはまるピースは今のところ見当たらない。それならば、一番近いのはどれかって考えたときに、消去法的に選んだってこと。
ほとんど「こっちが一方的に愛していたのに身も心もずたぼろにされて捨てられたところに、なんの変哲もない別の人が現れたらものすごく「いい人」に見えて恋に落ちちゃう」のと同じかな?ちょっと違うか、、、、
あ、もっといい例えがあった!
ホントは某アイドルタレントの大ファンで、ちょっとばかしセクシーなビジュアルに期待したいんだけど、、、と思ってたところ、そのアイドルに激似のアダルトビデオを発見~♪って感じだね。
そうか、ということは
国民の理想=あやや
で
民主党=紋舞らん
なのね!
おいおい、言いすぎだろ、、、、
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で、
今回の結果を受けて上記の民主党の部分が自民党になっただけのこと。
3年3ヶ月かけて同じこと、何も変わっちゃいないってこと。
変わったことと言えば「紋舞らん」なんて言っても多くの人が「誰それ?」になっちゃったこと(とは言え当時ですらAV見ない人にはチンプンカンプンだったろうに、、、)。まぁ、せめて「あやや」似として世に送り出され今や有名芸能人になった
「はるな愛」くらいのポジションが目指せれば言うことは無いのだけれどね。いや、んなもの目指してどうするよ?
実際、今回自民党が獲得した議席は
小泉総理の下で圧勝した「郵政選挙」の時と同程度の勢力なんだけど、詳しく内容を見ると
当時と大きく様相が異なるんですよね。
小泉総理の時は「比例代表」での獲得議席がハンパ無く多かった。「小泉チルドレン」と呼ばれる問題政治家たちを世に送り出したのがこの時。つまりは
「自民党」という政党そのものが支持されたわけです(果たして有権者の
どれだけが冷静に自分の考えを投票行動に反映させたかは別の話しですが)。しかし、
今回は当時と比べて比例での当選は減りました。圧倒的に増えたのは小選挙区での勝利です。つまりは「脱原発」「反原発」「卒原発」などと
対立候補たちが言葉遊びをして有権者が分断されたところをかっさらって行った訳ですね(
福島県内の各小選挙区での結果がその最たるものです)。事実、前回の衆議院選挙と比べて「死に票率」つまり落選者に対して投じられた票の割合が増加したそうです。獲得議席という数字だけで見れば圧勝だった自民党ですが、
国民が圧倒的に支持をしたわけではないと言うことを肝に銘じて政権運営を行わないと
民主党政権の二の舞になってしまうでしょうね。もちろん、偉い先生方はそのようなことは判り切っているはずですが公明党と合わせて衆議院の3分の2以上を占める大勢力となってしまった以上
「変な力の入り方」をしてしまわないかが心配でなりません。
一方で
意味不明なのが日本維新の会ですね。なぜあれだけの支持を集めたのでしょうか。実際、今回の選挙直後も
「日本維新として安倍晋三自民党総裁に投票する」と言ったかと思えば日にちが変わった今日には特別国会での首相指名選挙では石原氏に投票すると変わりました。こういった
無責任な発言は選挙期間前からも数多く発せられていましたので(原発の是非やジャンケンなど)有権者としては「日本維新の会は信用するに足りない政党」と思われても不思議では無かったはずです。ですが
フタを開けてみれば大躍進。ほんとに選挙ってのはわからないですね。ところで、選挙直後の会見などで日本維新の会の
トップの人たちは揃いも揃って「不機嫌」でしたよね。結党して初めての総選挙で改選前の議席を大きく伸ばす大躍進だったのに
まるで負け戦のような雰囲気でした。あれの理由を考えてみたんですが、どう考えても
「自民公明で3分の2」という数字が気に入らなかったんでしょうね。
日本維新の会にとって最良のシナリオは自民公明で過半数ではあるが3分の2に届かずというラインだったのでしょう。そうすれば自民にとっては維新と組むことのメリットが生まれますので維新の存在感を最大限に発揮できます。むしろ改憲に向けて歩みを進めたい
安倍総裁にしてみれば公明とのタッグを解消して維新を取り込んで3分の2の勢力という塗り替えが出来れば好都合だったはずです。
日本維新の会の本音は「政権与党になりたい」という一点だったということが選挙直後の会見を見て確信できました。そのあたりは選挙前から想像は付いていたことですけどね。
それにしてもねぇ、私の住むエリア
「三重3区」は一体どうなっちゃってるんでしょう。いくら急ごしらえの対抗候補と言えど、
これだけ民主党に逆風が吹く中であれだけ民主党候補を圧勝させてしまうなんてね。
不思議でなりません。で、不思議に思って
投票率を調べたら納得です。今回の選挙で
三重県で最も投票率が低かったのが四日市市、2番目に低かったのが桑名市です。
どちらも「三重3区」のエリアです。つまり大票田となる都市部で投票率が低いということは
若者の多くが投票しなかったということですよね。そして
年寄りほど「知っている人」に投票しがちですから
現職が有利になりますからね。それでも、やはりこれだけ圧勝ってのは謎です。どんだけ有権者はマゾなんだよ、、、それともこの地域はイオンの従業員や関係者が多いのか????
「千葉4区」も相当にどうかしてると思ったが他所の事言えんわ、、、、
いずれにせよ、
最も不思議でならないのが「全国的に記録的な投票率の低さ」。
なぜだよ!投票に行かなかったやつ!
ふざけるな!!!!
ってな事を言おうものなら必ず出てくる言葉がいくつかある。
「俺の1票では何も変わらない」
そう言ってる人のが多く集まれば劇的に変わるぞ
「誰が当選しても同じ」
いや、この3年3ヶ月は明らかに酷かっただろ?もうすこしマシなの選ぼうよ。
「政党や候補者の違いが良くわからない」
それはあんたが勉強不足なだけ。自分が馬鹿と言ってるのと変わらんぞ!
「忙しい」
期日前投票が何時から何時までやってるかご存知?
もう、ほんとにどいつもこいつも、、、
私自身としては
今回の選挙に対して世の中の多くの人とは違う意味で期待してたんですね。それは何かというと過去何回かの選挙の様に「単一のワード」で「お祭り騒ぎ」してやっちゃう選挙じゃなく、
有権者一人ひとりがテーマをもって取り組む選挙が日本で可能なのかどうかが試される選挙だと思っていたからです。例えば
アメリカの選挙なんかだと候補者同士が様々なテーマで討論をしますよね。経済政策や外交などはもちろん、同性愛や人工中絶の是非、銃の規制に対しての考え方、その他
細かい事までテレビなどのメディアを通じて有権者に対して対立候補との考えの違いをアピールします。
その情報は多岐にわたりますが、実際に
有権者が投票の際に考慮するのは自分が大事だと思う施策に対してのマッチングです。そして
それを選ぶ権利は有権者が持っているのです。自分が「経済対策」を重視するのなら、その面で優れていると思う候補を選べば良いし、自分が銃規制を推進することを重視したければ同じ考えの候補者に1票を投じれば良い訳です。
こんなに楽しい選挙が日本でも出来ると思うとワクワクしてなりません。ほとんど
「クルマを買おう」という事だけは決めたんけど、まだどのクルマにしようか決めかねている状態に近いですね。「メーカー」「スタイリング」「ボディサイズ」「カラー」「走行性能」などなど、様々な要素から
自分の重視する内容で最もマッチするものを選んで行く。
これって楽しくないですか?それと
同じ感覚で投票出来たのですから
今回の投票を棄権した人は馬鹿としか言い様がないですよ。前回は「政権交代」、その前は「郵政民営化」しか争点がありませんでした。これって
「燃費」以外に選択の余地が無いクルマ選びと同じで何も楽しくないじゃないですか?それとも、その方が面倒くさくなくて簡単だから良いですか?私は
面倒でも「自分で選んで決める楽しみ」ってのを奪われたくは無いです。そんな中、
結果として記録的な投票率の低さを記録したわけですが、どうやらこの国ではまだ
「自分の考えを持って選ぶ」という当たり前で自然な選挙が行われているとは言いがたいという現実を突きつけられた思いです。
さて、私は前回の選挙終了直後に選挙後の予想みたいなのを書いてましたが、今回も同じ様なことをしてみようかと思います。では、その前に
前回のおさらい。
「自由民主党」が分裂という予想、、これはまぁ「たちあがれ日本」や「新党改革」などに分れたことを考えると
一応「正解」。ただ、個人的にはもう少し分かれるかなと思っていたのですが。
続いて
「民主党が恐竜的進化の後、自身を支えきれず悲鳴を上げ始める。」という物。
これはその通り。って言うか、まぁ
誰しも想像の付くことでしたが。
「おそらく数年ごとに「政権の奪い合い」に終始する選挙祭りを繰り返すだけに」
ありゃりゃ、、その通りだわ、、、
ところで、今回の選挙を受けてこれからどういう風に変わって行くだろうか?
まず、大抵の人が同じ様に考えているだろうけれど
「日本維新の会」は分裂するでしょうね。彼らの主な目的は「政権与党」ですからいつまでも自民公明での単独3分の2の
蚊帳の外にいて面白いはずがありません。来年の参議院選挙をにらんでの動きになるでしょうけれど
党内の主要メンバーの思惑の違いが表面化すれば意外と早く離婚するかもしれません。
続いて自民公明政権がどのタイミングで3分の2という「数」に物を言わせるか?です。来年の参議院選挙をにらんだ時に、
政権としてはそれまでに国民に誇れるだけの実績を作っておきたいところです。ところが
逆に国民の信頼を失うような失策があれば大幅に参議院で負けてしまうことになりますから(民主党が衆議院選挙圧勝後の参議院選挙で惨敗した時と同様に)今後の政権運営が困難になるかも知れません。スピーディーに取り組むべきところを見紛うことなく実施できるかどうかが見ものです。その点では
どのタイミングで「日本維新の会」の力を利用するか、あるいは距離を置くかが鍵を握るでしょう。そのあたりを間違うと案外命取りになりかねませんね。
今回の選挙で惨敗した民主党ですが、それでもまだ「第2党」です。
個人的にはよくもまぁここで踏みとどまったものだと感心しております。てっきり日本維新に次ぐ第3党まで落ちると思っていましたのでね。ですが、ココまで落ちた以上は
「お家騒動」が出てくるんじゃ無いかと思わずにいられません。これだけ既に選挙前に脱党者がでたので、ここから
更なる大規模離党は考えにくいですが、それでも
小規模な離党騒動は起こりそうです。そして、その離党者がもしかすると他の勢力(例えば「未来」に吸収されたメンバーあたり)と組んで
来年の参議院選挙あたりで仕掛けてくるかもしれませんね。衆議院選挙と違って参議院選挙は日程がわかりきっていますので準備不足なんてことにはならない筈ですが、それ以外のウスノロな要因でゴタゴタすると不発に終わるかもしれませんね。
まぁ、何にしても政治家の先生たちにとっては
「国民の生活より自分の生活が大事」なんだということがよく判った数年間でしたので、せいぜい今回当選した方たちには国民の為にがんばって欲しいものですね。投票率が低かったといえども、
少なくとも今回の選挙で投票した人たちってのは過去の選挙の時と違って「真剣に考えて、悩みに悩んで投票した」という人の数が圧倒的に多いのですからね。
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