今回は愛機の水温対策の話。もともと発熱量が高いエンジンを搭載している愛機。その水温対策としてラジエーターの容量アップをしている。材質は軽量化と冷却効果が高いと言われるアルミ製。夏場はその恩恵に与り水温は安定している。まぁ条件によってはそれでも厳しい時もあるが・・・。ただ、この冬の時期になると水温が低過ぎるという問題が出る。夏場や高回転後負荷時の水温上昇に対応させるための容量アップが仇となる。今現在1月上旬の昼間に一般道を通常走行すると水温は70℃程。実際には『寒いよ冷たいよぉ~』って程ではないが、もう少し上げたいところ。適正温度は80℃~85℃くらいと思っているのでちょいと低い状況。今の車ならもっと高い温度(90℃~100℃)が適正とされており、エンジン内部を高温にして燃焼効率を上げるといった構造とのこと。愛機は昭和設計の古いエンジンなので水温100℃は危険領域となる。水温を低く保つことが望ましいが、それにも適温ていうものがる。まぁエンジン冷却は水と油の双方でバランスを取る必要があるから・・・この話をしていると長くなるのでこの辺で終了する。とにかく冬場での水温を80℃~85℃くらいで安定させたい。冬場のラジエーターを適正サイズにするのが良いだろうが手間が掛かる。季節により毎回入れ替えるのは現実的ではない。なのでラジエーターに走行風を当てないようにして冷却効率を下げる方法で対策する。冷却水はラジエーター内部を流れる際に冷却される。材質がアルミの場合は自己放熱率が低いので走行風を当てないと冷却効果が見込めない。この特徴を逆手に取り、ラジエーターに走行風を当てないように細工する。・用意する物 プラダン カッターナイフプラダンをラジエーター前に設置して走行風の当たる量を調整する。そのため、まずは適正サイズにカットして加工用ベースを製作する。そして加工したプラダンをラジエーター前に設置するだけ。(写真は穴あけ前のプラダン)これでラジエーターに風が当たらなくなるので冷却効果が下がる。そのため水温が高くなる・・・・・・ハズ。実際に走行して温度確認しながら適温を探ることにする。愛機には水温センサーが2つ設置されている。①後付け水温計用②純正水温計用(ECUはこの数値を読んでいる)センサー取付け位置の関係で①・②で若干温度が違い、基本①に対して②は-2℃位になる。今回は②の温度を80℃~85℃になるようにする予定。ちなみに今現在一般道走行での水温は ①69℃~72℃ ②68℃~71℃ くらいで安定している。同じコースを走り水温の変化を確認しながら適温になるプラダンを製作する。まず最初にプラダンをそのまま設置して走行する。①101℃ ②99℃水温は100℃まで上昇。やはりアルミは自己放熱率が低いので走行が当たらないと水温は上がる。と、言うより上がり過ぎて危険である。加工ベースをカットして走行不を当たるようにする。そこそこカットして開口部を作り走行風を当たるようにしたVr.1。①73℃~75℃②70℃~72℃思った以上に温度が上がらなかった。熱交換率の高いアルミだとそこそこ走行風が当たるだけで結構冷えることがわかる。ただもう少し温度を上げたい。なので、開口部を小さくしたVr.2を製作。①78℃~81℃②77℃~79℃けっこう効果が出たが、②の温度を80℃以上にしたいので再度製作。さらに開口部を小さくしたVr.3。①82℃~84℃②79℃~82℃まぁまぁ理想値に近づいた。気温・湿度・走行条件によって若干上下するだろうが、これ位まで上がっていればOKかな?今回は一般道のみの結果なので、後日高速道路も走行して確認したい。高速走行で問題なければ水温上昇に伴い油温も上がったので暫く様子を見ようと思う。