
回路図はこれです。
わずかこれだけの部品、回路でCANデータ、OBDデータが表示できます。
次に部品それぞれの説明をします。
★マイコン PIC18F2680
手軽に使えるマイコンとしてはPIC、H8、AVR等があります。今回は、CAN通信のハードウェアを内蔵していて(ECANモジュール)、外付け部品点数が少なくでき、かつ低価格なPIC18FXX8Xシリーズを用いました。実際にはフラッシュROM容量は64KBのPIC18F2680を使用しました。なお、今回のプログラムは4KB以下であり、シリーズ最小容量の18F2480でも動作するでしょう。
★セラミック発振子
内部クロックでは周波数が不足するので、外部に20MHzのセラミック発振子(セラロック)を取り付けました。なお、20MHz以外の発振子を用いる場合には、ソース内のCAN通信の変数を変更する必要があります。なぜなら、CAN通信速度はマイコンの周波数とCAN通信関連のレジスタ値の2つから決まります。OBD用のCAN通信速度を500kbpsを得るためにはマイコン周波数が変わったら、レジスタを変える必要がでてきます。
★CANトランシーバー MCP2551
CANバスは前述したとおり1,0を、レッシブ、ドミナントの2つの電圧差違いで通信するため、一般的な1=5V,0=0Vというデジタル信号を直接CANバスに接続できません。そこで、5V,0Vをレッシブ、ドミナントの電位差に変換するためのCANトレンシーバーとよばれるMCP2551が必要となります。
★CAN-H,CAN-L部のRC終端処理(AC終端処理)
回路図右下のCAN-H,CAN-Lとグランドの間に接続されている100Ω抵抗、560pFコンデンサは、今回製作する回路内でCAN信号が反射しCANバス誤動作を抑えるために取り付けています。これはIS0 15765-4 8.4.2.3.3 a.c. termination項に、抵抗90Ω~110Ω、コンデンサ470~640pFと決められています。
★プログラム書き込み端子 ICSP
PICへPIC kitを用いてプログラムを書き込む端子です。
★液晶表示器取り付け端子 LCD
一般的なLCDを取り付ける端子です。使うLCDに応じて、端子配列は変える必要があります。
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CAN OBDⅡ | クルマ
Posted at
2010/11/14 21:32:42