
8月5日、グルーヴマスター、不世出のドラマーとして今もなお影響をあたえ続けるジェフポーカロ。TOTOのオリジナルドラマーとしても知られる彼は、1992年8月5日に自宅の庭で殺虫剤の散布中にアレルギーによる心停止でこの世を去りました。あれから17年の月日が流れた今も尚、自身の在籍したバンドTOTOのアルバムのみならず、スタジオセッションミュージシャンとして参加した何百、何千に迫ろうかという他アーティストのアルバムの中でも、素晴らしい彼のドラミングを聞くことができます。日本人アーティストのアルバムにもかなりの数に参加しており、矢沢永吉、河合奈保子、小田和正、杏里、チャー、渡辺貞夫、シングライキングトーキング等ジャンルを問わず聞くことができます。
彼の叩き出す、人間的で温かみのある音色、なめらかなノリ、グルーヴはAORのような洒落た、メロウな大人のロックにおいて最大の魅力を感じるんですが、バリバリのロックサウンドにおいても目ん玉ぶっ飛ぶようなドラムサウンドを聞かせます。どんなにハードでホットな曲を演奏してても、テクニカルなことをやってても、さらっと、そしてなめらかに聞こえてしまうのは小て先のテクニックをひけらかすようなプレイでなく常にアーティスト、曲のことを第一に考え引き立て役に徹する彼の謙遜した「心」からくるもんなんでしょうね。
彼の参加した作品からどれを紹介しようかホントに迷うんですが、今回は日本が誇るロサンゼルス在住のキーボード奏者の奥本亮さんのメイキンロック、を紹介します。
このアルバムもともとは1980年に発売されたものなんですが、今年の1月の再発までまぼろしのアルバムと化してました。日本ではそれほどの知名度ではないのですが、あちらのアメリカではセッションマンとしての評価は高く、エリッククラプトン、フィルコリンズ、アレサフランクリン、シーナイーストン等大物のバックを務めてきたツワモノです。
今回紹介する「メイキンロック」はジェフポーカロをはじめ、ベースに二-ルスチュウべンハウス、ギターにスティーブルカサー、ジェイグレイドン、キーボードにデビットフォスターが参加したものでサウンドはこのメンツから想像つく通りのエアプレイ、TOTO全開のハードなロックサウンド、TOTOでのルカサー、ポーカロのプレイを想像しているとたぶん火傷します。もうとにかく弾きまくり、叩きまくりのなのに何故かサラリと聞こえてしまうのはやはり彼らがただもんでない証拠でしょうね。
TOTOファンはもちろん、ロックファン全てにオススメですこれは。
何処捜しても売ってなかったんで、タワーレコードで取り寄せてもらって手に入れました。
価値ある一枚です。
ほのたろうさんもこれは気に入ると思いますよ。私からもおススメです!
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Posted at
2009/08/05 21:30:48