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昨日のドナー発見報告に続きまして、

本日は、『エンジン対決』です！

エンジン換装を考えるようになりまして、散々いろいろなエンジン搭載を妄想いたしましたので（笑）、そのまとめをかねてなぜもとのＧ１３Ａ型エンジンにしましたのかも、説明してみたいと思います。

Ｇ１３Ａ　ｖｓ　Ｇ１３Ｂ

皆様ご存知のように、１３００ジムニーのエンジンはＧ１３Ａ型とＧ１３Ｂ型が長らく主役の座についておりました。

それぞれ、アルミのシリンダーブロックを持ち、当時の世界戦略車『カルタス』のエンジンから派生したと言われております。

両者の大きな違いは、激化する排ガス規制にともない前者がキャブレター、後者がインジェクションを装備するのが大きな違いです。

Ｇ１３Ｂ型の後期は４バルブ化してより高出力のエンジンとなっております。

スペックのおさらいをして見ましょう。

水冷直列4気筒 G13A型
4サイクル 1324cc
70ps/5,500rpm 10.7kg·m/3,500rpm

水冷直列4気筒 G13B型
4サイクル 1298cc
85ps/6,000rpm 10.8kg·m/3,000rpm

数字でみますと、たかだか１５ｐｓ程度の違いしかありませんが、実際ははるかに大きな違いがあります。

まず実用許容回転数ですがＡ型は、おおむね５５００ｒｐｍで頭打ちです。トルクが細くなり上まで回す意味がありません。
対して、Ｂ型は６５００ｒｐｍまでスムーズに回り、ストレスを感じさせません。

また、高速道路などで空気抵抗の大きいジムニーの場合、Ａ型では１２０ｋｍ/ｈが限度ですが、Ｂ型では１３０ｋｍ/ｈ巡航も可能と聞いております。

普段の街乗りでも、低速トルクの豊かな両者でありますが、燃焼効率の違いからか燃費は２割ほどＢ型エンジンの方が優れておりますようです。


しかし、、、

これが、クロスカントリーステージになりますとすこし様子が変わってまいります。

インジェクションモデルの場合、どうしても希薄燃焼に振ってあるためか、極低速（１０００ｒｐｍ以下）の領域におきまして、もうひとつトルクがありません。

また、ステアケースやロックなどでワイドにスロットルを開けた場合、キャブレター独特の『ため』のような感覚で、微妙にいい感じの出力特性を感じることができます。

このあたりは、スペックや理論では違いがわかりにくい領域のことです。

もちろん、ノーマルのＥＧＲ付きシングルキャブレターではぜんぜんダメですが、ウエーバー換装やライトチューン済のエンジンには独特の粘りで、クロカンとのマッチングは抜群のような気がします。

このように、総合性能は圧倒的にＧ１３Ｂインジェクションエンジンが優れておると思いますが、クロスカントリー性能に特化した場合、数字に表れないＧ１３Ａエンジンの魅力も捨てがたいです。



また、確かにＧ１５ＡやＭ１６などの排気量の大きいエンジンやツインカムなど高回転高出力のエンジンも魅力的ですが、
ロースペックでも感性にマッチした、クロカン向きのエンジンで行こうと思った次第でございます。


整備手帳に『１３００ジムニー　エンジンいろいろ図鑑』を収録しておきました。

加筆修正も必要かとは思いますが、ご照覧ください。