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2020年07月11日

アルミテープチューンのまとめ(その2)

アルミテープチューンのまとめ(その2) 前回、アルミテープチューンとは何かを整理しましたので、今回はチューンの方法についてまとめます。

何をするかというと、帯電した部位にアルミテープを貼るということですね(当たり前か)。アルミテープチューンなので、アルミテープを貼るわけですが、帯電した電荷を中和除電できればよいので、金,銀,銅,メッキなどの金属のほか、ポリピロール,ポリチオフェン等の導電性高分子、導電性プラスチックなどでもよいとのこと。さらには導電性塗料を塗るでもよい。とにかく除電したい部位よりも導電性の高いものを貼るなり塗るなりすればよいということです。

私としては、あくまでもDIYチューンなので、安価で簡便にできて効果があるものかつ見た目的におかしくならないものが条件となります。
安価、簡便ということであれば、やはりアルミテープが安く手に入りやすいし、切って貼るだけなので簡単でよいということになります。
見た目的には、アルミテープをそのまま貼ってあるのはNGなので、見えない部分(エンジンルーム内とか)はそのままのテープ、樹脂部品は黒いことが多いので目立つところにはブラックアルミテープを貼っています。あとボディ表面に貼る場合にはカッティングシートなどでデザインしたものを貼れば見た目を損なわずに良いかと思います。

さて、前置きはこれくらいして本題のまとめです。
その仕組みを理解していないとどんな風に貼ったらよいのか、どこに貼ったらよいのかわかりませんのでしくみを整理します。

【除電のしくみ】
・アルミテープを貼った部位の正の電荷の帯電が非常に高くなるとその周囲(テープのエッジ)において、コロナ放電により空気が正の空気イオンと負の空気イオンに分離される。
・負の空気イオンとアルミテープを貼った部位の正の電荷との間で電気的中和が生じ空気の電荷がゼロになる。
・この現象が繰り返し連続的に生じることでアルミテープを貼った部位が除電される。
ここでいくつか押さえておかないといけないことがあります。
ひとつはコロナ放電はテープのエッジで起きるので、エッジを長くする、突起部を作ることで効果が上がります。
もうひとつは、連続的に負の空気イオンへの分離が生じるように空気が流れることが重要になります。
貼るものの形状や貼る場所につながります。

【テープの形状】
どんな形でもよいのかと思いますが、無駄なくできるだけ簡単に施工できるよう通常は長方形になるかと思います。
また、テープのエッジで放電がおきるので、テープの端をギザギザにするなど突起部を作るとよいとのこと。
私は100均のギザギザバサミで加工しています。上級者はより細かいギザギザができるハサミを使われているようです。
その他テープの表面をヘアライン仕上げのように加工(紙やすりなどでこする)して微小な突起部を多数作るなども効果ありとのことです。

【テープの厚さ、大きさ】
・厚さは0.05㎜~0.2㎜程度。テープの側面が十分に放電面として機能するに足る厚さでありかつ曲面にも柔軟に対応できるような厚さであることだそうです。
・大きさは、それを貼る部位と除電したい範囲などによるが、長方形であれば、短辺が数㎜~十数㎜程度、長辺が数十㎜~100㎜程度でよいとのこと。
まあ、普通のアルミテープでよいですね。私はホームセンターで買った厚さ0.1㎜、幅50㎜のテープを使っています。
テープは大きければ大きいほど効果があると思われますが、必ずしも大きければよいものでもないようです。
どうやら帯電している電荷量により放電が左右されるのですが、あまり貼りすぎると連続した放電ができずに効果が低減するようです。大は小を兼ねる的な感じで貼りすぎていても最大限除電できるところまで除電が行われ、ある大きさ以上貼っても効果が変わらないということなのかな思うのですが、トヨタの特許では貼りすぎると効果が低減するとのことで、ここの部分は本当のところどうなのか気になります。

【除電効果の範囲】
貼るものによると思いますが、トヨタの特許にある実験では、アルミテープで以下のようです。
・面方向にテープの端から50㎜程度。
・厚さ方向には、上記の面方向の効果範囲内にて数㎜~十数㎜程度。

【粘着剤】
それから話題が尽きないのが粘着剤問題で、導電性か否か。
私としてはこれはどっちでもよいと考えています。
粘着剤は樹脂よりも帯電しにくいとのことで影響あるかと思いますが、粘着層は十分薄いのでしっかりと貼り付ければ問題ないと思われます。
また、使用したアルミテープはアクリル系粘着剤のもの(導電性粘着剤ではない)ですが、きちんと張り付ければ重ね貼りして導通することを確認しています。
いずれにしても程度問題で導電性のほうが効率よく放電ができるということでしょうか。
帯電している電荷量やテープの大きさやエッジの状態など色々影響しますし、導電性が高いから問題が解決できるかというと必ずしもそうゆうことでもないようですので。

ということで、ここに書いたようなアルミテープを各部に貼っていくわけですが、じゃあどこにどれだけ貼ればいいのということになります。
これは除電したい部位、または、その目的ごとに異なるということですね。
例えば、空力的に車の挙動や安定性を向上させたいと思えば、車体の広範囲な部分を除電できたほうがよいでしょうし、サスペンションブッシュの弾性低下を改善したいと思えば局所的な除電で十分でしょう。
いずれにしてもそのしくみを理解した上で、その目的に合わせて貼っていくというのが重要です。

続きは、貼る部位とその施工結果を書いていこうと思います。
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Posted at 2020/07/11 14:13:23

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