1983年、世界初のWINDOWS標準機になるはずだった、NEC PC-100。
ALTO(ゼロックス社が試作した、GUIを標準装備したパソコンね。鈴木じゃないのよ)の量産機にして和製LISA(マッキントッシュのご先祖様)!!
マイコンといえば、電源を入れてBASICが立ち上がって、自分で使いたいソフトを色々買ってきて使っていた時代に、
ワープロ(JS-WORD 一太郎の祖先にしてGUI標準ワープロ)
表計算(MS-MULTIPLAN 今のEXCELのご先祖)
通信ソフト(ターミナルソフト ブラウザー+メーラーのご先祖)
ゲーム(ロードランナー)
の各種ソフトをバンドル(標準添付)、
グラボの増設で512色中16色の多彩な表現力(当時は8色カラーが限界だった)
ディスプレイ縦横置き方自由、操作もマウス一つという先進的な設計。
小学生の頃見た衝撃は相当なもので、
憧れて恋焦がれてやっと入手しましたが、
はっきり申し上げて
「ウンコ」です。
コンセプト倒れです。
C31前期ターボくらいにコンセプト倒れです。
憧れは憧れのままです。
原因の一つは、WINDOWSの開発が遅れに遅れて搭載できなかったことにあります。
もっとも、16ビット系パソコンを2系列抱えるわけには行かないという社内の政治的理由から、NECの標準パソコンはPC-9801シリーズと決まり、後継機種も出ないまま根絶やしにされました。
そんな悲運なパソコンです。
だけど1983年当時、ここまで革新的な設計をしたPCはほかに有りませんでした。
PC-9801シリーズを展開したことにより、90年代まで日本のPCはガラケーならぬ、ガラパソ(??)化してしまいました。
だけど、PCの歴史を見ると、その後PC-9801系は廃れてしまい、PC-100の設計思想が今になって脈々と引継がれているので、
今のPCのご先祖様、始祖鳥というわけです。
捨てたいんですけど捨てられない。
だってロードランナー面白いんだもん。
またマニアックな話が増えてしまった。。。。
Posted at 2012/06/28 11:52:29 | |
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