
クルマ雑誌を眺めると、話題なのが、TOYOTAの「86」とその兄弟車SUBARUの「BRZ」ではないでしょうか。市販まで後もうわずかです。伝え聞くお値段も200万円台からという魅力的なクルマです。
成り立ちはトヨタとスバルの共同開発で、若者が乗ることが出来るコンパクトクーペを出そう、かつて若者に人気のあった「レビン・トレノ(AE86)」のような。そうなると駆動は当然FR。スバルの水平対抗のBOXERを使えば低重心のスポーツカーができる。
世の中、エコが叫ばれ、若者のクルマ離れが加速的に進んでます。ちなみに今年の新成人に聞く、欲しいクルマはというと、100万円以下のクルマが多い回答。具体的にというと「日産キューブ」が一位とか。ディーラーに来る若者は開口一番に「リッター何km走ります?」と尋ねるそうです。
今や若者は自動車など欲しくないのですよ。まぁ、あればいいなというところでしょうか。最もここ、蝦夷地では、クルマがないと不便な土地柄ですので、他の県とは違う傾向にあるかとは思います。しかし、気がつけば、「若葉マーク」をつけたクルマを路上で見かける機会が以前より減った気がしません?
逆に「高齢者マーク」は増えてますが…。
ヒョーロン家の徳大寺何某は「メーカーには女にもてる格好いいクルマを作れば、若者のクルマ離れが止まる」という、「このおじいちゃん、頭大丈夫?」と思われても仕方が無いトンチンカンな発言をしています。クルマ=もてる…今の子達が聞いたら大笑いされそうな発想。「ウケる。それ何時代だ?」って。
しかしエコエコ言ってるうちに、各メーカーの姿勢に少しずつ変化が見えてきました。若者のクルマ離れを止めるために、スポーツモデルがまたわずかながら、息を吹き返しそうな状況です。
その流れから、この86/BRZが企画・開発されたのでしょう。乗ってませんが、実物すら見てませんが…おそらく良いクルマでしょう。きっと、雑誌やヒョーロン家も褒めちぎるでしょう。値段もきっとベースグレードなら、がんばって(だって天下のトヨタですもん)安く設定してくるでしょう。もう、豊田社長ありがとう!と皆声を出して感謝したくなるでしょう。
でも、残念ながら、若い子たちには買ってもらえない気がします。250~300万円辺りが価格帯な気がしますが、もしかしたら一番安いグレードで200万円前半か、198万円とかで出すかもしれません。
でも彼らが買ってもいいなぁ、って思うのは100万円以内のクルマなんですよ。ミライースの方が現実路線でしょうね。
むしろ、このクルマに反応しているのはきっと、われわれ世代のおじさんたちかも。昔、ホットハッチやFRクーペで峠道を走り回った世代でしょう。トヨタは実はこの世代に売りたいんだろうなと思います。おじさんたちが格好いいクーペで元気よく走り回ると、それを見た若者が「よーし俺も!」とがんばるのでは、と思っちゃいませんかね。
しかしながら我々おじさんたちには、このクルマが気に入っても簡単に買えない状況ってある気がします。それは金額的というよりも、世の奥方が2ドアクーペをすんなり了承してくれるとは思えません。この金額なら7人乗りのミニバン買いましょう!とか言われたりして。
さらに、経済的にも恵まれて、セカンドカーとかに自由に買える身分の方はというと…たぶんすでに輸入車の方に行っちゃてるでしょう。アウディのTTとか、プジョーのRCZとか。
せっかく出してくれても売れないと、各メーカーが「やっぱり」と思い、フォロワーたちの開発も中止しそうで怖いです。もはやクルマの出来とは別の所で、売れる売れないが決まるかもしれません。
かくなる上は、トヨタとスバルで「頭文字D」の作者に頭下げて、主人公に「86」か「BRZ」へ乗
り換え、その魅力を伝えてもらうしかなさそうですね。
Posted at 2012/01/12 12:26:20 | |
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