大型一種練習車両
投稿日 : 2011年03月06日
1
ふそうスーパーグレート。後ろ2軸のワンデフ車。
エンジンは直6ターボ。13リッターで出力は330馬力くらい。トルクは120キロくらい(古いあいまいな記憶ですが、概ねこの程度だったかと思います。)
幅2.5m、長さ12m。でかっ!
最大積載量は11.なんとかトンだったので、規制緩和前の車両総重量(GVW)20トン車です。
2
後ろから。長っ!
泥除けには「名古屋ボデー」。
3
計器盤周り。
速度計、回転計、水温計、燃料計はよく見慣れたもの。
右端にある見慣れないメーターはブレーキ系統のエア圧力計。
中央にはインフォメーションディスプレイがあり、「ドアが開いています」とか教えてくれる。
その上にある緑色の小さなランプは、キャブ上部にある速度表示灯に連動して点灯する。
ギアは7段。R-1、2-3、4-5、6-7の4ゲート。Nは4-5のゲートの真ん中。発進に用いる2速へは軽く左に押して上に上げる。Rはさらに強く左にもう一押しして上に上げる。これはけっこう力が要る。この力加減の差はかなり大きいのでRと2を間違えることはない。
シフトレバーは自然に手を伸ばした位置にあり、違和感無し。
ストローク量は乗用車よりやや多い程度。操作に要する力も見た目ほど大きな力を必要しない。女性でもやる気があれば大丈夫。
それにしても人間が無理せず扱えるギアの段数は4本ゲートの7段+リバースが一つの限界に思える。
低速から湧き上がるトルクのおかげで、空荷では回転計のグリーンゾーンだけでも十分速い。
4
右ミラー
大きいくて見やすい。地面がたくさん映るので、自車が車線の中のどのようなポジションにいるのかがよくわかる。
トラックはリアタイヤがむき出しなのでミラーにもタイヤがよく映っているのだろうと期待していたが、意外なことにリアタイヤはあまり見えない。車体からはみ出しているわけではないので当たり前と言えば当たり前だが。
大きなミラーは大変見やすくて良いのだが、右カーブでは場合によっては進行方向が完全に死角に入ってしまって困ることがある。頭を動かさないと先の状況が全くわからない。これはミラーの高さが運転者の顔の高さにあるのが原因。ミラーがもうちょっと上にあればそういうことが避けられると思うのだがどうだろうか・・・。
5
左ミラー
左の遠くのほうにあるので、かなり左を向かないと見えない。その間、前方不注意になりそうで怖い。
ミラーはサイド、サイドアンダー、アンダーと3つあり、概ね死角はカバーできている感じ。
それぞれ大きくて見やすいが、右ミラーと同様にやはりリアタイヤの位置はよくわからない。
6
リア2軸の前側の車軸(後前軸)を車両前方から。
極太のドライブシャフトに巨大なデファレンシャルギア。
7
リア2軸の後ろ側の車軸(後々軸)を車両後方から。この車の場合後々軸は駆動されないのでデフはない。(なので、このタイプをワンデフあるいは引きずりというらしい。)意外と簡素な構造。
ちなみに、ダンプやミキサーなど未舗装路の走行を想定した車両は、走破性を向上させるためリアの2軸とも駆動する。そのような車両は後前軸だけでなく後々軸にもデフを持つのでツーデフと呼ばれるらしい。
8
ワンデフ車の場合、トラクション確保のため駆動軸側により大きな荷重をかける設計となっており、サスペンションの中心(という表現でいいだろうか)が後ろ2軸の中心になくて前側にずらされている。これをトラニオンオフセットといい、車両総重量20トン車では大体1:2となっていて、単純に言えば駆動軸に10トン、非駆動軸に5トンの重さがかるように設計されている。いや、されていた。
規制緩和により単車の車両総重量が25トンに緩和されてからはちょっと事情が異なっている模様。
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