つのきちのブログ一覧

この度購入したヘルメット。

stilo VENTI DES WRCシリーズのコンポジットモデル。
（ケブラーやFRPなどの混合素材でできているもの。カーボンでは無いところに注意）

stilo製は本来であれば、普通のハンスポストが標準で付いてきます。



↑これがいわゆるハンスアンカーポスト、標準仕様のため、hansロゴにヘルメットメーカーのstiloロゴ付きになります。

ただしHANS®︎はhans社の特許（登録商標かな？）のため、一般的なFIAやJAF公認競技などのレギュレーションやホモロゲーション表記をされるときはFHRデバイスまたはFHRアンカーと呼ばれます。

その括りでいろいろなFHRデバイスが出てます。

シンプソンハイブリッド(写真のモノ)




（どちらかと言うと日本のレースより、日本始め、海外ラリーでもWRCのトップドライバーや海外のレースでは使っているユーザーが多いですね。上半身にバンドで括り付けるタイプで、ヘルメット装着とテザー装着だけで準備ができる、ラリーなどはそのままでいいので、かなり楽。）

クイックリリースアンカー
（このクイックリリースもいろいろなメーカーが出しています）

私はSCHROTH SHR EVOデバイスを使用（昨年アップグレードしました。）→普通のデバイスでテザーが違うタイプ

このアンカーが
クイックリリースアンカー。

正確にはツイストクイックリリースアンカーと言います。



こんな感じで、溝に合わせて押し込むだけで装着できる便利モノ。→SCHROTHのツイストクイックリリースアンカーと言うもの。

もちろんテザーも専用。




見にくいのですが、突起を溝に合わせて下に下げるだけ。
外す際には、押しながら元に戻すとすぐに外れます。

慣れてしまうと、普通のアンカーはまごまごしてしまいます……。笑


普通のFHRデバイスをテザーごと交換すると使うことができます。
（ただし、普通のテザーに限ります。シンプソンハイブリッドの様な多点式テザーは使えません）

で、FHRデバイスの利点は。。

過度にかかる衝撃の際に、首にかかる荷重を分散化し、頸椎にかかる負担を減らす。
いわば頭のシートベルトのようなもの。

と言うもの。

もちろん性能がフルに発揮されるのは、正規に規定されている５点式以上かつFHRデバイス対応のFIA購入フルハーネスをきっちり装着した場合。

FHRデバイスをフルハーネス式シートベルトで正しく固定することで、クラッシュの際に首にかかる荷重をFHRデバイスからのテザーとヘルメットのアンカーで支えることにより、重大な事故になる事を防ぎます。

ヘルメットだけで1.◯キロはありますから、9Gって言う衝撃でも約10キロは頭に余分な荷重がかかる事になります。→無い場合、普通の人なら良くてむち打ち、酷いと首の神経が切断されて死んでしまうことも…。

安全性を高めて、生存率を上げるために必要なデバイスと言えます。

そもそも開発のきっかけはアイルトン・セナの事故から。

今では無くてはならないモノになりました。

サーキットを走るなら是非きちんとした装備品を揃えて、安全なスポーツ走行を楽しんで欲しいですね。

今年七月に使用期限が切れてしまう、現在使用中のラリー用ヘルメット。
（stilo DES WRCです）
（FIA規定により、レース用ヘルメットは製造から10年経過まで、またはクラッシュした際に強度の衝撃を受けた際。と決まっております）

んで、いい加減に新しいヘルメットを買わねば！！

となり、カーボンにするかコンポジットにするか、懐具合と見積もりを見ながら、散々悩みに悩み、某露国のおかげで運賃やら為替レートの関係で爆上がりした関係から、以前の見積では手の届く範囲だったカーボンも、泣く泣くコンポジットに変更しました。

決して安くはない買い物、しかもラリー時に命を守る大事な大事なヘルメット。

お金で材質に妥協はしても、性能には妥協はしません！

→安全は金である程度買えるけど、命はお金では買えない！が基本的な装備品の選択モットー！
で、購入し、注文から一月半して弾着したのがコイツ



はい！
最新型のstilo製　最先端機能満載のVENTI WRCヘルメット！
ラリータイプ→インカム付きってヤツですね。

おねだんは言えません。

注文したところが協賛でちょっとだけですがお安くしてくださいました。

それでもかなりお値段的には安い！と思えるくらいです！



出して、見ながらウキウキ。
ちょっとだけカーボンだったらなぁ。

とは思うけど、安全性には多少の違いがあるけど、クリアした規格は一緒！

FIA8859-2015規格
た・だ・し！

これはSNELL SA2020と言う規格にも合格している、という代物。




モータースポーツ用ヘルメットでは、お値段がクッソ高い（普通のカーボンの三倍以上、コンポジットなら四個は買えてしまう）ドライカーボン製のFIA8860-2018規格並み！




このラベルが消えてしまうとラリーなどの車検には通らなくなるので、非常に厳重な保護下にありました。笑

で、FHRアンカーは一応8858-2010対応のが付いています。（ここがアライとは違います！)




もともとのアンカーがコレ。

しかし、SCHROTH Twist Anchorと言うほぼワンタッチに近いアンカー対応のFHRデバイス（通称・ハンス）を使用している私。

形状が合わないため、変えます！




取り付け完了！
FIA8858-2010対応ですよ！

これでラリーも安心。
ラリークラス1マシンやR5マシンに乗るのは無いと思いますので、コンポジットでよか！
（上の2車種は最低カーボン、クラス1は2018のドライカーボンヘルメット必須）




ちょっとだけ出っ張りが変わりますが使用には無問題！
これでハンス装着時の時間がかなり短縮されます。

シンプソンハイブリッドも考えたのですが、クイックリリースの仕組みがなんとなく

“みっともねー！"

となり、やめた経緯があります。



何より一番の驚きはコレ！

なんとベンチレーション付き！

真夏のラリーではバラクラバ着用でも汗まみれになる、ラリー。

ドライバーだけではなく、コ・ドライバーも同様に汗💦かくんです……。

むしろステージ中はひたすらペースノートを読み続けながら、前方も確認することも求められる事もあるので、かなり神経を使うんし、喋り続けるため、水分も不足しがちです。

全てはドライバーがいいタイムを出す為にマージンをギリギリまで削ぐリーディングやマネジメントをしなくてはなりません。

少しでもヘルメット内にこもる熱が少なくなるのであれば大歓迎です。→水分補給した瞬間から大汗が出るのも減るかな？

あとは本来なら明日から中四国ラリー選手権第二戦が始まるのですが……。

ドライバーさんが、手術のため現在リハビリをしながら入院中……。

今回の参戦は諦め。
ドライバーさんが再起するまではお預けかなぁ…。

誰か臨時雇いのコドラいりませんか？

笑笑笑

ガレージに眠っている部品。

中にはレストアに必要なものもあるけど、中には、これ要らんよな。ってものまで。


その中からいくつかお譲りすることになり、せっせと梱包。

大事に使ってもらうんだよ！