オープンカーに乗った女神

昨日は、私を釣りバカ道へと引きずり込んだ師匠の急な誘いで、皆
さん既に単張り写真ブログ(笑)でご存知のワラサ釣行と相成りました。

過去に幾度となくワラサを釣りに行ってはいますが、そのほとんどが
ボウズ…
はるばる伊豆半島の先端まで行ったのにシケで船が出なかったり、
やっと掛かった貴重な一本をタモ入れで失敗されたり、最悪なのは
帰りの高速で覆面にご用となったりと散々な目にあってます。
しかもクーラーボックスが空なので、いやがおうでもスピードが出ちゃうんだなぁ～(自爆)


さて前置きはこのくらいにして

船宿に着くと、そこには謎の美女が一人。
連れの男性は見当たらない。
そしてくじ引きで釣り座を決めると、なんとラッキーな事に私の隣りへ彼女が！

船は13人の釣人と、その場にはまるで不釣り合いな謎の美女を乗せ、揺られること一時間、無事
漁場へ着いた。
早速釣り糸を垂らすも「今日もきっとボウズだろうな～くじ引きで運使っちゃったしな～」と早々と諦めかけると、なんとすぐさま一本ゲット♪

ヤッターボウズ脱出！

しかしこれが悪夢の始まりであった…

隣の彼女は、ワラサを釣り上げブログ用の写真を撮っている私を横目で睨みながら、その透き通る様な真っ白な肌に、日焼け止めクリームを塗り始めた。
なんともセクシーなその仕草に翻弄されて、釣りが始まったばかりだと言うのに、もうやる気ゼロ！

その後ワラサがヒットするも、集中力に欠けた私の針や仕掛けの糸の結び目が甘く、バラスこと
二本。

そんな中、お隣の美女は中乗りさん(船長助手)に手取り足取り教わりながら、ワラサを数本釣り上げている。
挙げ句の果てに一キロ級のマダイまで釣り上げた。

釣りに集中出来ないまま五時間が経過したところで、私は意を決して話しかけてみる事にした。
聞けば船釣りは三回目。
世田谷から来ている(セレブだ！)。
来週めじまぐろ(本まぐろの子供)を釣りに行くのだけれど、大きな魚を釣った事が無いので、それに
慣れる為に女性一人で来たと言う。

そんな言を聞いている内に、やっと私の漁師魂に火が着きその後は釣りに集中！！

結果、その美女は私の竿では釣れなかったものの(また下ネタかよ)(爆)
ワラサは十一本と初めての大漁であった。

今に思うと、酒池肉林の夢は海の藻屑となって消えてしまったが、あの美女はきっと、PTクルーザーのカブリオレに乗ってやって来た釣りの女神だったのだろうと…


愛車をオープンにして走り去って行く彼女の背中は、クリームを塗る手が届かなかったところだけ
真っ赤に日焼けしていた。
そして一日たった今でもその色は、私の目の奥に焼き付き、真夏の夕日のように燃えている。