エキストラクターは
ネジがネジ穴の中で折れてしまった時に
ねじ山を壊さずにネジを外す工具ですが。。。
作業中に外すネジの中で折れてしまいました。
通常折れたネジの中心に穴を開けてエキストラクターをハンマーで打ち込み
逆ネジが切られているので、反時計回りに回すと折れたネジが外れてきます。
しかし、かなり固く締まって折れた場合はエキストラクターがネジに開けた穴をこじりなめて「これはもう、僕では取れませんよー」って敗北宣言して来て、別の方法でチャレンジをするんですが、今回は敗北前に「ポッキリ」折れました。
硬いエキストラクターが母材に食い込んで折れたら、ちょっとやそっとでは外れません・・・ もちろんお客様の機械ですから何とかしなければなりません。(その時の状態は対応に忙しくて画像を撮る余裕が有りませんでした。)
こんな時こそ ボール盤くんの出番です!
(仕事に遊びに大活躍の彼は11年前に新品で2万円ぐらいでした お買い得~!)
ちなみに、手持ちのドリルとかではエキストラクターギリギリの横を真っ直ぐに幾つもの穴を貫通させるのは至難の業です。 ドリルまで途中で折れて残留したら更に大変なことになります。
真ん中の大き目の穴がエキストラクターが食い込んでいた穴です。
ボール盤で3.5㎜の穴をエキストラクターの破片の周りに開けて、周りをグズグズにして機械の中に打ち込んでやりましたよ‼
後は両端に6㎜の穴を開けていつも使う自作エキストラクターを使いました。
こんな感じで差し込みます。
で モンキーで回します・・・が
これが・・・ 固いのなんの・・・ なので サポート用パイプで延長して・・
・・回りました。
これが中で折れてたネジです。
ともあれ これでお客様に戻す事が出来ます。。。。。。。
後は穴あけ加工した際の切りくずや、お客様の所で入ったかも知れない破片等が無いように灯油で分解洗浄します。
この機械はコンクリートなどの斫り工事に使う圧縮エアーで動く工具です。
部品点数は少ないもののレシプロエンジンの様なピストンとシリンダーとバルブで構成されているので、小さな金属片でも残留すれば動かなくなり、クレームで戻ってきます。
機械を組み立てて試運転しました。 快調に作動します。
ときに・・この手で持った部品のネジ部が折れて機械のエアー導入口に入っていました。 よくまあこれが折れたものだと感心します。。。
この手の修理依頼は時々有りますので、慣れてはいるもののエキストラクターが
折れたのは初めてでした。 良い勉強になりました。
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Posted at
2022/10/25 23:30:04