この話は実際に私が体験した話です。今から約17~18年前、まだ実家に暮らしていて、実家の近所に変な噂のあるアパートがありました。その噂とは、そこのアパートに引っ越してくる人がみんなノイローゼになり、すぐに出て行ってしまうといった噂でした。そのアパートを見てみると、誰も住んでいないのに窓越しには雑貨類などがそのままにしてあります。一見、普通に誰かが住んでいるように見えます。それもそのはず、引っ越して来た人は荷物をそのままにして逃げるように出ていく状態でした。そんな噂を忘れてたある日、実家で犬を飼うことになりました。その犬はまだ仔犬で家族みんなでかわいがっていました。夕方になり外も暗くなってきた頃に、私は仔犬を連れて散歩に行きました。いつものように仔犬が行きたい方へ散歩をしていました。もう辺りは真っ暗。誰もいない道を私と仔犬で歩いていると、突然!「ガラガラガラガラ、バタン!」と窓を閉める音が聞こえてきました。私は住人が窓を閉めたんだろう。と、ただそう思いました。ふとその音がした方を見てみると、なんとその家はあの噂の家でした!「誰も住んでいないはずの家からなんで??」もう外は暗いというのに、やはり電気はついていません。やっぱり誰も住んでいません。私は怖くなり、仔犬を抱きかかえて猛ダッシュ!それから、お散歩コースでは避けるようにしました。あの時、窓を開けて誰かが私のことを見ていたと考えるとゾッとします・・・。