土曜の夜から日曜にかけて、全日本ジムカーナ選手権へのCR-Zのデビュー戦を見るためだけに、強行スケジュールで名阪スポーツランドまで行ってきた途中経過は先の日記のとおりでした。
今日は、その大会の感想を少し書いておきます。
■名阪スポーツランド
関東でいうと、桶川や本庄クラスのミニサーキットでした。
特に桶川に雰囲気が近く、外周の中に細かい島が多数設置されて自由なコースレイアウトを撮れるようになっていました。
正にジムカーナ向け(専用?)でした。
■コース設定
過去の名阪ラウンドではサイドターンがない、これでもジムカーナ?と言うようなコースだったようですが、今回は名阪らしくない、実にテクニカル寄りなコースだったようです。
見ている方としてはスタンド側に、腕の差が出る勝負所を詰め込んでくれたので、非常に面白かったです。
■主催者
今回が初の全日本格式のイベント主催となったそうですが、傍目には特に慌てる様子もなく、淡々と進行されたように見えました。
一部、トラブルの対処に怪しいところも見られましたが、それは関東のベテランチームでも1レースに1~2か所は見られることなので気にするほどではないです。
むしろ初でその程度で済んでいたのは、普段のイベントを高い水準で運営してきた貯めだろうと想像できました。
(各ポストのパイロンチェックは見ていて安心できました)
表彰式後のチーム代表の挨拶も秀逸でした。
■全日本ジムカーナとは?
自分がジムカーナを始めたころは、各地方戦のトップクラスのドライバーのみが参加を許されて、下手な戦歴ではエントリー時に蹴られるという話を聞いていたのですが、最近はそうでもないようです。
走りを見ていると、千差万別
その日のコース設定と路面状況を如何に読み取って、1本集中でベストな走りができるかどうかがジムカーナの勝負なので、各自で違いが出るのは当然なのですが、ベテランと新参の差が激しいように見えます。
特にパイロンターンに限ると荷重なしでリアパッドだけに頼った強引な操作や、立ち上がれない竜巻ターンを披露するドライバーも少なくなかったです。
ジムカーナの競技者人口が減ってきた今、下位のカテゴリーで勝つまで下積みをするって概念はなくなってきたのかもしれません。
■CR-Zデビュー (SA1)
2月に発売されたばかりのCR-Zを3人のドライバーが車両作成してエントリーしてきました。
うち一人は群馬の選手なので、その経緯を少し聞いていたのですが、かなりの突貫で苦労されたようです。
でも仕様としては、補強・軽量化・足・デフ・排気・ブレーキと一通り手が入っているので期待できそうでした。
実際、前日の練習走行までは、同じSA1クラス内で1.6VTECやロータリー相手に中盤に入る走りができていたそうです。
しかし、決勝当日は気温が急上昇したためか、セッティングが合わずに下位に沈んでしまいました。
バッテリーの維持 ・ 足回りとブレーキのセッティングの煮詰めが今後の課題の様です。
本来、SA1は1500のCR-Zがエントリーするには厳しいとされていたクラスなのですが、JAFの認可が下りないとかどうとかで、規制の緩い?このクラスしかエントリーできなかったそうです。
今後も、クラッシュ時のバッテリーの安全性が確保できるまで、CR-ZをはじめとしたHV車はJAFの認可が下りないようです。
でも、違うクラスには参加できる・・・何とも腑に落ちない状況です。
正直、同年代の1500cc~1600cc車両が集まるPN1クラスに参戦したら面白い勝負になると思います。
(デミオ・フィット・コルト・スイフト等々)
ちなみにSA1は、EF8とEK9とRX8が最後まで争って、EF8に軍配が上がりました。
このクラスではまだまだ根強い存在です。
■その他のクラス
やはり、N2クラスはDC2のワンメイク状態でした(DC5が孤軍奮闘してましたが、ドライではどうにもならずでした)逆に、それだけに実力の差がはっきりとみられたクラスでもありました。
ライン取りを見ても、明らかに車に頼った走り、小回りだけに固執してアベレージを意識していなかったりと見ていて面白かったです。
そして、タイヤの差もはっきり出てしまうクラスなようです。
逆にトップドライバーの走りは圧巻でした。
あの突っ込み速度とターンの精度、これぞジムカーナと言う走りを見られました。
N3はエキシージ祭りでした。
あの大きさと軽さな上に、スーチャー搭載と、今回のコースはエキシージのためのコースと言ってもおかしくなかったです。
そんな中、RX-7が上位に割り込んできたのは素晴らしいの一言でした。
■併催されたクラス
全日本はセミスリックタイヤかスリックタイヤを使うクラスだけに限られていたのですが、今回は試験的にスポーツラジアル(これも枠組みが曖昧)のクラスも併催されました。
このスポーツラジアルっていうのが曲者で、要は、市販されているラジアルタイヤの中で、セミスリックと謳われていないものはグリップに関係なくスポーツラジアルに括られてしまうわけです。
そうすると、ドライバーの実力が同等ならば、各メーカーの中で出しているタイヤの中で一番グリップの高い銘柄を選んだもの勝ちっていう状況に陥ります。
事実、今回のB2クラスは、トーヨータイヤ一色といってもおかしくなかったです。
その中で、
群馬・・・東京から参戦したHIROさんが赤いブリヂストンで切り込んだのはお見事でした。
これからも、セミスリックとスポーツラジアルの線引き論争は続くと思いますが、銘柄は何でもいいから実力勝負ができるようにワンメイクにしてしまえと言うのは乱暴すぎますかね。
■競技が終わって
朝から良い天気でしたが、表彰式近くになって冷え込んできました。
半袖だった自分は風邪をひくかと思いながら、表彰式を最後まで見届けてきました。
帰ろうとしたら、メガネを落としたのに気づき、帰りの道中、かなり怖い思いをしたのは良い思い出です。
次戦5/16は宮城県のSUGOサーキットで開催されます。
地図を見てみたら、320㎞・・・名阪よりも近い!?
さぁ、どうする?
全日本の面白さを垣間見てしまった以上、今度も行くのか?
ちょっと、連休中悩んでみたいと思います。
5/15の日光サーキットでのホンダOFFから、直行すれば近い・・・のか・・・!?
そして、翌週はエビス西?
相変わらず無茶すぎる。