小学生の低学年の時に見た、映画「大脱走」。
スティーブ・マックイーン主演のこの映画の中に、
僕が大好きなシーンがあった。
マックイーン演じるヒルツは、
ドイツ兵から奪ったトライアンフTR6(設定はBMWか?)を駆って
縦横無尽に逃走を続け、最後にはスイスとの国境を飛び越える
ものの行き場を失い、転倒して鉄条網に絡まってしまう
ドイツ兵に促され、転倒したトライアンフから足を抜いて
立ち上がる時、彼はタンクを愛おしげに”ポン”と叩くんだ。
まるで愛馬に接するように・・・
ありがとう・・・って言わんばかりの優しい表情でね。
敵から奪ったバイクなのに?
自分の手足となって縦横無尽に草原を駆け抜け、
ついに力尽きたトライアンフTR6。
ここまで頑張ってくれた相棒に対する感謝?
友情? 愛情? それとも愛着??
たぶんそれは、一人のライダーとしての胸の熱くなるような思い。
気がつけば、当時7歳の僕は号泣していた(笑)。
今でも、僕のクルマやバイクに対する気持ちの根底には、
この思い(愛情)があるんだ。
”中学に上がるまでは、漫画を読んでも購入してもいけない”
物心付いてから、親からそう言われて育った僕。
僕が読書好きに育った背景にはこういう家訓(笑)があったのだ。
そんな僕が小遣いを投入して秘密裏に集めた唯一の漫画・・・
それが松本零士の戦場マンガシリーズだった。
中でも最も好きだったストーリーが「鉄の竜騎兵」。
まさかアニメ化され、YOUTUBEにアップされているなんて・・・
懐かしい想いで胸がいっぱいになった。
絵もストーリーも稚拙だし、設定も荒唐無稽には違いない。
戦争の美化だと揶揄する人も多いだろう。
ここで自分の国体意識や主義を話すつもりも無いし
バイク乗りという人種の哲学(?)を語るつもりもない。
ただただ、この登場人物達の思い、
責任感、友情、バイクに対する思い・・・
それが強烈に胸に迫るだけで十分である。
そう。ただそれだけの話。
先日、三重県に住む弟から電話があった。
ポルシェ、フェラーリ、コルベットと、これまで散々クルマ道楽を
繰り返して来た愛すべきオトコである。
「お兄ちゃん、実はさ、ハーレー買おうかなって思うんだけど・・・」
へっへっへっ。 そうかいそうかい。
バイクに興味が出て来たのか? よしよし。
今度ゆっくり話そうぜ!(笑)
そういえば昔、こんな言葉があったなあ。
「人間には2種類ある。
バイクに乗る奴と乗らない奴だ。」
KENTAUROSのボス、飯田さんの言葉だったっけ。
懐かしいね(笑)。
Posted at 2011/09/03 02:02:14 | |
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