ルノー トゥインゴ II エンジンから白煙モクモク
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
エンジンを始動してアイドリングのまま5分もするとターボ付近から白煙がモクモク出てきます。
焦りました!クルマが燃えちゃうんじゃないかと!
白煙を嗅ぐとオイルが燃えた匂いです。ガソリンは排気管にかかると直ぐに蒸発してしまいますが、エンジンオイルは蒸発せずに着火温度に達すると燃えます。
エンジンオイルがどこかからか漏れて排気管で熱せられて白煙となって立ち上っているようです。
これは、すぐに退治しないと本当に燃えちゃいます。
前のオーナーさんは気にならなかったのかな?
2
さっそく、エアークリーナーケースを外して、ターボとご対面します。
結果としてはターボからはエンジンオイルは漏れていませんでした。
3
ターボ下側のエンジン部分に触れると黒くなったオイルがベッタリと手指に着きます。
これは、シリンダーヘッドカバーからの漏れですね。どのクルマも年数が経過するとゴムパッキンが劣化して隙間からオイルが滲み出てきます。このルノートゥインゴ IIはエンジンを後傾して搭載していますので、下側になる排気側がオイル漏れし易く、後傾側が排気管なものですから、排気管上に落ちたエンジンオイルが排気によって熱せられて白煙が発生すると推測します。
さっそく、シリンダーヘッドカバーを外します。
4
シリンダーヘッドカバーの外周のボルトを緩めてカバーを剥がします。
排気側のゴムパッキンからオイルが滲んでいます。やはりゴムパッキンの劣化が原因ですね。ゴムパッキン自体は柔軟性も残っていましたが、痩せてしまったのだと思います。
ヘッドカバー裏は一様にスラッジが付着しています。メーカーでは15,000キロごとにエンジンオイル交換を推奨しているようですので、推奨を守ってオイル交換しているとしたら10万キロ走行で7回〜8回程度のエンジンオイル交換回数ではこのぐらいは付着します。
5
ゴムパッキン全体にオイルが回っていますが、特にこの部分はオイルの漏れが多くなっていました。
6
折角なので、ヘッドカバーを洗浄液に漬けて汚れを取ると、見違えるほど綺麗になりました。
7
ヘッドのロッカーアーム等々にも汚れが着いています。
ヘッドを外して洗浄を行うほどの汚れではありませんので、ウエスにパーツクリーナーを吹きかけながら清掃します。
ロッカーアームは、ローラーロッカーアームというもので、カムとロッカーアームの接触部分にローラーが埋め込まれて低抵抗となっています。もっと、構造を見てみたいという感情を抑えてせっせと清掃しました。
あわせて、エンジンのブロック外側や排気管にパーツクリーナーをたっぷりと噴射して付着しているオイルを洗浄しました。
8
ヘッド内の汚れはそこそこ落ちました。写真はハロゲンランプの照明下で撮影しましたので黄色く見えますが、太陽光の下ではもっとアルミ色が出ています。バルブクリアランスが若干多いようでしたが、音も出ていないし、経験上少しぐらいクリアランスが多いほうがエンジンの調子が良いので、調整は行いませんでした。
オイル漏れにはゴムパッキンを新品に交換するのですが、やはり外車ですので部品代もそこそこ高いし、早く対処したかったので、古いゴムパッキンに液状ガスケットを塗って再使用しました。最後にエンジンオイル(日産純正)の交換を行い作業終了です。
エンジンを始動させてしばらく様子を見ましたが、白煙の発生はなくなりました。これで、クルマが燃える危険性もなくなりました。
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