
私のアルトくんを購入した目的、それは加給制御のノウハウを習得、マスターするための教材にするためでした。
わたしは今まで加給付きの市販車がほとんど無いオートバイの制御しか経験がなかったので加給制御は全く取り組んだことがありませんでした。
オートバイだと、要求トルク設計をどうあるべきなのか、経験の中で掴んだノウハウがあったので、今では大抵のライダーに対してその人が走りやすくてマシンを信じられて、速いセットアップができるようになったと思っています。
ちょっと変えるだけで、パワーが2倍とかになってしまうらしい、四輪の世界では一般的なターボってやつでも、同じ考え方でセットアップできるのか、または新しい考え方が必要なのか、そういったことをやってみたくてヤフオクでこの車両を買ったのが始まりです。
しかし、初めてのMT車。
途中、足回りに拘ったりとかボディ剛性を上げてみたりとかが面白くて、本来の目的から逸れてだいぶ足踏みしましたが、そろそろフルコン化も手を入れていきます。
と、いうわけで今回はMoTeC君と机上で、お話するためのテストハーネスの作成です。
目指すのはキムさんがNoteで記事にされているような、机上でいろんなセンサの値を読み取って、校正したりテストしたりできるような環境です。
https://note.com/labratory_ktech/n/n58a1cbff1549?sub_rt=share_b
ゆくゆくは、DBWのPIDゲインチューニングなんかも行えるようなものを考えています。
というわけで、サクサク作っていきます。
配線仕事をするといくら机が広くても足りなくなるのはなぜなのか…
参考にした文献は、AVOさんが公開している日本語のメカスロ用の結線の参考資料と、
M130の純正ドキュメントです。

センサ電源を分岐するところ。
やり方を少し迷いましたが、今回はこうやってみました。
いい分岐の仕方を知ってる人がいたら教えてください。
センサ入力は四系統作りました。
それぞれにVCCとSGNDと合わせて3本をまとめて、よじってあります。
そこそこ美しく出来てると思います!
よじると曲がりに強くなるよ!と、前職でハーネスの師匠に教えてもらいました。

末端には端子名と端子番号をラベリングしました。
そんなこんなで、土日の8時間くらいを使ってできました。
テストハーネスにするのはもったいないくらい、立派にできました。
上にぴょーんと飛び出ているケーブルはパソコンに接続するためのLAN ケーブルです。
今どきのMoTeCはイーサネットでECUと通信する模様。
電源線には、バイクのキルスイッチを付けておきました。
ACアダプタなんかで接続してると、一旦電源切りたいときにカプラ抜いたりアダプタをコンセントから抜いたりするのがめんどくさいので。
お気に入りの仕様。
作ったハーネスの簡単な仕様は、
・アナログインプットx4
・温度センサインプットx2
・CAN I/F +12V
・Ethernet
・電源
ってとこですね。
冒頭でDBWのチューニングを…とか書いてましたが、すっかりわすれてモーター線ありません。
時が来たら追加します。(M800系からMoTecpのマニュアルの勝手が変わって、モーターのピンをどこに繋げたらいいのかも良くわからないし)
いざ接続!
通信できました。
ヨシヨシ。
明日からは、このハーネスを使って、いろいろECU をいじくってみようと思います。
ちなみにまず何をどうしたら良いか、全然わかってないのでいじりながらイメージを固めていきます。
Posted at 2025/03/16 20:23:47 | |
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