
地方出身の方がよく京都人の事を評して言われる言葉があります
『京都の人は何を考えているか分からないから難しい』
確かに、小生も何度か聞いた事がございます
京都には地方にはない独特のしきたりというか暗黙の了解があって、それを知らない地方の方がその部分を指して言っておられるのだと思います
そこで、今回は
『京都人の心』と題して、京都にあるしきたりを少しご紹介させて頂きます
暮れのこの時期になると、
『お歳暮』が届いたり送ったりする機会があると思います
しかし、京都には贈り物に関して以下の様なしきたりがございます
自分より目上の人に贈り物をする場合、
『イトー○ーカ堂』・『ジャ○コ』・『SEI○U』ではNGになります
目上の人に贈る場合、京都では
『高○屋』・『大○』・『伊○丹』などのデパートから贈るのが、暗黙の了解となっています
理由としては、贈られてきた側は
『包装紙』で自分が相手からどの様に思われているかを見ているからです
実際、○の友人がデパートから贈らなかったため、旦那さんから怒られ再度贈り直したそうです
小生の母にその件を確認したところその通りだと申しておりました
こういうのは伝統を重んじる京都人らしい考え方ですね
京都で人の家に訪問した際、家主から
『ぶぶ漬けでもどうですか?』と聞かれたら、早くお引取り下さいというサインであるのは、有名な話です
それと同じもので、人の家に訪問した際、部屋の隅にホウキを逆さまに置かれた時も早くお引取り下さいというサインですので気を付けて下さい
それに気付かず長居をしていれば、2度とそのお宅にはあげてもらう事ができません
ざっと簡単にご紹介致しましたが、まだまだ京都にはいろんなしきたりがあるので、とても奥の深いものであるのは確かです
最近、若者を中心にして
『KY』という言葉が流行っておりますが、京都ほど
『空気を読む』という事を重視しているところはないと思います
言葉で意思を伝える事は簡単ですが、それをすれば角がたつので、敢えて婉曲に相手に伝え、それを察した相手は何も言わずに実行する
そんな
『阿吽の呼吸』で京都人はコミュニケーションをとってきたのです
人によっては京都のしきたりをよく思わない方もおられるかもしれません
しかし、昔の日本人は社会の秩序を維持するために全体の空気を読むという事を重視してきた歴史があります
そう考えれば、京都のしきたりもあながち悪いものではないなと感じます
写真の
『市田ひろみ』さん、今回の随筆とは全く関係ありませんが、テーマの内容としては一番似合うかなと思いましたので、使わせて頂きました

Posted at 2009/12/06 17:52:08 | |
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京都 | 日記