「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」聖地・流山市でイベントを開催!
10月13日(月・祝)「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」の聖地である千葉県流山市にてイベントが開催された。流山市は“白味醂”発祥の地でもあり、当日は流山キッコーマン駐車場にて開催された「流山白味淋200年祭」と合わせてイベントが行われた。会場は多くのファンが詰めかけることが予想されたため、直前に「流山白味淋200年祭」の会場近くにある流山市立流山小学校の体育館が用意され開催された。この小学校も歴史は古く、明治5年(1873年)に創立された140年以上の歴史を持つ学校だ。
会場には入場規制がしかれる程のファンが押しかけ、約600人がイベントに参加し、子供連れの家族での参加者も見られた。
イベントがスタートすると司会の招きでキャストが登場。主役のロコドル“流川ガールズ”宇佐美奈々子役の伊藤美来、流川市のゆるキャラ“魚心くん”の中の人 三ヶ月ゆい役の吉岡麻耶、ゆいと同じ演劇部で2人目の“魚心くん”の中の人 名都借みらい役 水瀬いのりが登壇した。
伊藤は体育館に詰めかけたファンの数に驚き、「体育館てこんなに人が入るものなんですね!私自身は流山市に来たのは2回目ですが、今回は奈々子が通っている市役所にも行けて、とても嬉しいです。」と感慨深げだった。
吉岡は「皆さん!こんにちわっすー!」といつものセリフで挨拶をし、「聖地流山市で皆さんとイベントができるのは幸せっす!」と雨の中集まったファンたちに感謝を表した。
水瀬は「天気が悪いのにこんな沢山の方に集まっていただいてありがとうございます!ここは『あぁ流川』ならぬ『あぁ流山』」と作中に登場するご当地ソングになぞらえて挨拶をした。
原作のモデルになった流川市は流山をモデルにしているが作中で「栄えてるのはこのへんだけだよ」「うちの市ってなにもないよね」「我が流川市は田舎だ。若者は夢を追い都会に流出。周りの市には特産品も有名人もいるのにこのままでは流川市だけがぽっかりゴーストタウン化してしまう…」などと紹介していることもあり、流山市に製作委員会側から一緒にやりましょうと言い難かったとのこと。流山市役所の方からお誘いがあり、今回のイベントや提携が実現したという。
3人共学校の体育館でイベントをするのはあまりなく、会場にバスケットゴールがあることに新鮮さを感じていたそうで、水瀬は「学生時代は体育館でマイクを持って話すことはなかったので、朝礼をしているみたいで新鮮です。」と語った。また、会場に着く前に流山市役所に寄った3人は劇中に登場する流川市役所とあまりにそっくりなことにびっくりしており、市役所のおじさんのモデルになった人がいないか探したという。
話はBlu-ray&DVD第1巻に収録されているOVAの話に移り、流川運河が流山にある利根運河にそっくりで、アニメと全く同じシチュエーションの写真が取れるという。OVAの見どころを聞かれると伊藤は「“AWA2ガールズ”を流川に招待して市内を案内するのですが、アットホームな流川市民に触れながら、流川市って良いところなんだとか流川ガールズっていいなと思えるようなラストになっているので感動しました。」と答えた。吉岡は「AWA2ガールズと一緒に可愛い水着をきているところ。」と可愛らしい水着姿をイチオシした。水瀬は「アニメでは描かれなかったAWA2ガールズそれぞれの性格も描かれているので、そういったところに注目して欲しい。」と語る。
ここで、ゆるキャラグランプリにエントリー中の魚心くんも登場し会場のみんなと「あぁ流川」を熱唱。歌い終わるとここで前日に誕生日だった伊藤にサプライズのプレゼントとして“白みりん”と“キッコーマンいつでも新鮮しぼりたて生しょうゆ”が贈られた。プレゼントを贈られた伊藤は「これでカボチャの煮つけでも作ってみようかと思います」とコメントした。
そして最後に出演した3人からコメントがあり...
水瀬「天気の悪い中たくさんの人達に集まっていただいて作品を大好きに思っていただいているんだなと感じました。短い時間でしたが皆さんの楽しそうな姿を見れて私も楽しかったです。是非“ろこどる”としてのイベントでまたお会いできたらいいなと思います。」
吉岡「台風も来ている中、体育館にたくさんの人達に来ていただきありがとうございました。最初は台風大丈夫かなとか帰りが心配だなと思っていたのですが、皆さんの温かい笑顔と歓声を聴くと良かったなと思いました。“ろこどる”は終了してしまいましたが、イベントなどこれからも皆さんと楽しめたらと思います。」
伊藤「“ろこどる”のために皆さんに集まっていただき本当に嬉しいです。プレゼントもいただいてありがとうございました。アニメの中にも登場する聖地・流山でイベントができるというのは夢だったのですごく嬉しいです。みんなの顔がよく見える体育館でイベントができたのも新鮮で楽しかったです。笑顔が素敵な流川市民を持てて、宣伝本部長としてとっても誇りに思っております。」
とコメントを残し、イベントを締めくくった。
小学校でのイベントが終わるとマイクロバスに乗り込み3人はTOHOシネマズ 流山おおたかの森へ移動し、“第10話~第12話+OVA”上映会の会場へ。上映会のチケットはあっという間に売り切れてしまったという。
上映イベントでは3人が挨拶を済ませ上映される第10話から第12話に話が及んだ。
伊藤は「ロコドルが愛するのは地元ということもあって、物語の最後を流川ガールズソングで締めるのかと思いきや、『あぁ流川』で締めるところが素晴らしいと思いました。」と最後のシーンに感慨深げ。また、水瀬は「ロコドルフェスタが終わった後に駆け込むように流川市に帰ってくるところに感動しました。駅に着いたけどもう終わってしまいそうなときに車で送って行ってあげると言ってくれた和菓子屋のおじさんがすごくいい人だなと。流川の人はみんな優しい人が多くて、私も住みたいなと思いました。」と応える。一方、吉岡は「テレビが終わった後にニコ生の方でも見たんですが、皆が奈々子にコメントしているのと同じ気持になって、最後は『あぁ流川』を一緒になって歌いました。先ほどの体育館のイベントでも『あぁ流川』を会場の皆さんと歌ったんですが、最後のシーンとリンクして泣きそうになってしまいました。」と体育館でのイベントで最終回での出来事を思い出していたそう。
また、最後の流川の夏祭りシーンではアフレコ現場でグラスキュートやAWA2ガールズのメンバーも参加していたそうで、『あぁ流川』にはそれぞれのメンバーの声も入っているという裏話も飛び出した。また、吉岡からは「『あぁ流川』はキャッチーなメロディなのでみんな歌いたがっていて、津田ちゃんが『早く歌いたい!私、音程完璧だから!』って…」というこぼれ話も。
「最終回を終えてキャラクターへの印象や作品への印象は変わったか?」という問いには...
伊藤:最初から最後までペースが崩れず、ロコドルらしさが最後まであったと思いました。ゆったりしていて大事件があるわけでなく、ロコドルらしくのんびりしたテンポで最後までブレないところが良かったです。
吉岡:のんびりした気持ちで、最初から最後まで温かい気持ちで過ごせる作品でした。キャラクターを通して見ると、はじめ奈々子は嫌だって言ってたのが、最後は自分から『やります!』っていうぐらい成長していくのを見て親目線で暖かく見守ってました。ゆいも最初は赤面するぐらい恥ずかしがり屋だったのですが、最後は成長したお姉さんになっていて、この作品はそんなところがいいなと思って見ていました。
水瀬:みらいは1話から隅っこにいたんですが、最後のコロッケを売るシーンでは前に出て売り子をする姿を見ていて、こんな子に声をアテられて幸せだなと思いました。またアフレコは7話からの収録になったのですが、ミック(宇佐美奈々子役 伊藤美来の愛称)を7話の時に見た姿と、最終話の時の姿とで比べると成長していて、最終話ではこのアニメの主人公を背負っている感じが伝わってきました。7話の時もすごく頑張っていて奈々子らしいと思っていたのですが、最終話では奈々子がそこにいる感じがして私は後ろで一人で感動していました。
それぞれのキャラクターの成長物語であることが語られただけでなく、新人声優の伊藤が今作を通して成長していく姿も感じていたようだ。
ここで、前日誕生日だった伊藤に「みくさん たんじょうびおめでとう」と書かれたケーキが運ばれ会場全員で「ハッピーバースデートゥーユー」を合唱。伊藤は18歳の抱負を聞かれると「去年よりも人の記憶に残る人間になることです。」と、奈々子らしいコメントを返した。
最後にそれぞれから挨拶。
水瀬:皆さん遊びに来てくださってありがとうございました。ここにいるのはみんな同じ流川市民の方々なので、上映の後にはみんなで輪になって“ろこどる”って最高だねって言ってくれるような上映になるといいなと思います。OVAは終わった後に心がほっとなるような作品になっていますので是非、楽しんでください。
吉岡:聖地といっても過言ではない流山にこんなにたくさんの人が来てくださって、みんなで流川の作品を見ることができるというのは素敵なことだなと思っております。みんなといっしょに騒いだりするのが大好きな性格ですので、最後のあぁ流川をみんなで一緒に歌ってくれたら嬉しいです。
伊藤:こうやって皆さんの顔を見ながら感動しているのですが、最初に主人公を演じると聞いた時、まだまだ未熟者の私が主人公をやって大丈夫かなと思ったのですが、アフレコやニコ生に始まり、頑張ってきて、いまこんなにたくさんの人達が“ろこどる”を愛して集まって来てくれるというのが本当に嬉しいです。たくさんのことをこの作品を通じて学んできたので、この作品は私にとって大切な作品です。これからも「ふつぅno#$%&'...」
と、作品同様、大事な場面で噛んで締めくくった。(ちなみに、最後に「『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』をこれからも応援よろしくお願いします!」としっかり言い直して、来場者からは温かい拍手が送られていた。)
OVAは最終回の後について語られており、AWA2ガールズを流川に招待して流川を紹介していく内容になっているとのこと。吉岡曰く「(流山に似た、流川の土地がたくさん出てくるため)流山を廻るにはすごくいいので、OVAを見てから廻ってみてください。」という。
流山には利根運河や流山市役所、市役所前のはんこ屋、流鉄・流山駅、おおたかの森ショッピングセンター、諏方神社などたくさんのモデルとなった場所が存在している。また、和菓子屋さんのモデルとなった清水屋本店(明治35年創業)ではモナカも売られており、劇中に登場した“たぬケーキ”は東武野田線・初石駅にある「ケーキハウス エーデル」でモデルとなった“たぬきケーキ”を食べることができる。
OVAや本編を見返して聖地巡りをしてみてはいかがだろうか?
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