
取り付けたリアカメラ(
リア・ディゾン)だが
感覚的になんじんでいるとは言いがたい。
リアセンターから左寄りに取り付け
バンパーを写さず浅い俯角でカメラを固定している。
こうすると、バックの時、広く車外の様子が見えてとても助かる
エクシーガは、後ろに物を積んだり、太いピラーがある車だ。
スーパーの駐車場で後方の車までの距離が
大雑把に掴める利点は計り知れない。
しかし広角レンズゆえ、どうしても、運転席後方の視界が
助手席後方の視界より、画面上、大きく歪むことになる。
明らかに、不自然だと思った。
木やポールを目印に、画像を見ながら、ゆっくり後退の練習をしてみるが
何回やってみても、感覚を掴むというのには程遠い。
たぶん、死角の存在と歪みのせいだろう。
納得がいかない気分で、もういちど、考えてみたが
問題は ”何が問題であるかわからない” 点だ。
そうして、ならば、実用範囲で問題になることは?と考えてみた。
感覚的にしっくりこなくても、運用上、害がなければ、良しとしようではないかと。
そう考えると、別に問題無しであった。
サイドミラーの視界と組み合わせれば、とても実用的な小道具だ。
ただ、もし、死角に、何か存在していた場合は、まずいなぁ。というだけであった。
そうかぁ、やっぱり、自分は死角を気にしていたのだなと気がついて
では、死角に、人がひょっこり現れるのが恐ろしいのだなと納得した。
そうして、はたと、それは自分の潜在意識とか、過去の怖かった記憶と結びついているでは?と
考え付く事があった。
もう10年以上も前のことになる。
小学生をメインターゲットにして全国展開している学習塾で働いていた。
俺は、営業職で、町から町へと渡り歩き、新しい教室が出来るたびにその地域にビラを配り
訪問セールスさながらの、勧誘と宣伝をして、住宅一軒一軒を訪ね歩いていた。
季節は、金木犀の花が香る、すっかり暑い時期が終わった頃のことだ。
本部から手渡された、小学生在住の名簿から作成された地図を片手に
朝から、いつもの営業活動に励んでいた。
とあるアパートの2階に、その目指す家はあった。
駐車場に大きく憂国などと書かれた大型の紺のワゴン車がとまっていたが
そんなことは気にも留めず俺は、アパート2階のその家のドアのチャイムを押した。
子供が飛び出してきた。かわいい、わんぱく坊やだ。
情報では、小学2年生。
”はは~ん、この子だな” 翔君というのかぁ。。
まずは、その子供に、簡単に優しく、近所に学習塾ができた事を知らせた。
目を輝かせている、ノリがいい、しかも、勉強をしているようなタイプではないw
さっそく、広告宣伝用の勉強課題とおもちゃをチラつかせて、餌に食いつくのを確かめた。
頃合を見て、お母さんいる?と切り出した。
うん、お父さんならいる、との返事。
これは、まずまずかも知れない。
お父さんなら、無碍に追い返すことは無く、話を後に繋げるパターンも多いのだ。
お父さん登場である。白いステテコみたいなものをはいておられた。
しかし、上半身の服装が、少し変わっていた。
なんとなく、肌色だが、青と緑の中間のような服を着ておられたのだ。
あれ?と思いつつも、いつもの、本部で暗記させられた営業トークを始めた。
しかし、半分も進まないうちに、そのお父さんが着ておられるウロコのような柄物の服が
人間の皮膚であるとはっきり認識するや、俺の声は消え入りそうに小さくなってしまった。
もじもじしていると、お父さんは優しく、
にいちゃん、もういいよ、またな (*´∀)
と言ってくれたので、失礼しましたと言って撤収。
これからの爽やかな季節、今でも、あの町のその辺りをぶらぶら歩いてみたいなぁと思ったりする。
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Posted at
2009/08/30 17:27:15