
xxxちゃん!
若い女の叫び声で振り返った。
リードだけが勢いよく宙を舞いトイプードルは
脱兎の如く歩道を疾走し始める
マジでヤバイと思った。
俺は、歯医者に定期健診に行くため
6車線の幹線道路が通るバス停にいたのだが
開放された小型犬は猛烈に速い。
歩道を転がるように駆け出している。
この勢いで、車道に飛び出したらどうなるんだ!(゚д゚lll)
しかし、数秒後、飼い主は見事にリードにすがりつき飼い犬を、抱きかかえた。
バス停にいた数人が、俺も含めてホッとしたのもつかの間、次の瞬間
女はそのxxxちゃんを、ダメでしょと叫びつつ平手で頭部を3回程めった打ちにした。
リードを離してしまったお前にも非はあるだろうにぃ、と思いつつ唖然としたが
近くにいた老婦人も、同じ感想を持って驚いたように、俺のほうに振り返った。
目を大きく丸めて驚いた表情を造りながら、俺も同感の仕草を作り
やれやれと、待つバスが現れるのを街道の向こうに探しながらも
隣に佇む、若い主婦の胸元が大きく露出しているのに気が付いた。
Uネックとでも言うのでろうか?
胸の谷間どころではない、ようやく乳首が隠れるだけの
その胸部からは、ミルク色の素肌が
柔らかい芳香を放っているように溢れ出ている。
先程の小事件と、眼前の胸の素肌が俺の呼吸を速くして
延髄のあたりから、急速に血液が退いていくのが感じられ
ほんの少し気が遠くなり、失神しそうになった。
そして、なぜだか、解った気がした。
湾岸エリアにあるいきつけの歯科医で定期健診を4ヶ月に一回うけている。
担当の若い歯科衛生士が40分ほど隈なく口内の清掃をやってくれたあと
歯の磨き方・手入れの仕方の指導から、今後の治療や現状での歯の健康状態等を説明してくれる。
丁寧でやさしいその行為のあいだ中、俺は、まな板の上の鯉だ。
口を大きく開けて、じっとしていなければならない。
担当者は、かなりグラマラスで美形なのだが、だからといって、ほぼ何も出来ない。
こんなときほど、この担当の彼女との距離を感じることはない。
物理的な近さで言えば、すぐそこに手が届く所、どころの話ではない。
つねに、彼女の胸の突端部が俺の百会や、耳周辺を突くような体勢の40分間なのだ。

誰も気がつかないだろうが、男として、率直に告白すれば、これほど、むず痒く、歯がゆさを通り越し
残念で、ツマラナイ思い、ほぞを噛むような思いもないと思う。
いっそイカツイ顔の男性おやっさん先生が、やってくれれば、早くきれいになぁれとか思いつつ
週末の計画でも練っていられるのにぃ。
そして今回も、いつもの担当の歯科衛生士さんだった。
ゴクリ生唾
でも診察台に寝かされてから以後は、もう、今までの俺ではなかった。
積極的に、まな板の上の鯉になった。全身を縛り付けてくださいという意気込みだった。
もし、彼女の膨らみがこめかみの辺りに来ても、ほんの少しも、顔を動かすまい。
いや、全くそれでいいのだ。じっとしています、と心から静かに納得した気持ちになった。
彼女の仕事が始まる。おれは、透明な気持ちで全く動かない人w
するとどうだろう、なんということだらう
彼女の乳首と乳輪周辺から分泌される何がしかの香りがわかるではないか!
彼女のフェロモンだ(゚д゚)
いままでは、この40分間というもの、心が千々にに乱れて、まったく何の匂いも音も熱も
感じられなかったものが、今まさに、彼女がここにいて、その存在が、肉体が
ありありと、吐息、心臓の鼓動、心の動きまで伝わってくるのだ。
気のせいか、そのフロアに勤務する、歯科衛生士、看護婦の女性達すべての
体から発散されているフェロモンさえ嗅ぎ分けられるような気もしてきた。
俺は、全く透明な気持ちで深くリラックスして彼女に身を任せながら
そして、その密着感に驚きながら、全ての作業が淡々と処理されていくのを感じていた。
歯の調子は良いらしい。左下の親知らずを抜いた予後は順調とのことだった。
患者をリラックスさせながら、じっとさせることができる。これが、良い歯医者ということだろう。
予約はまた、4ヵ月後の、年明けの1月だ。
Posted at 2009/10/11 17:44:08 | |
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