
正直に言って、この情報を
公開しようかすまいか 2年以上悩んだ。
もしこの知識が、当たり前に
世の中に知られるようになれば
自分が今持っているアドバンテージが
大きく損なわれることになる。
みんなが、俺と同じやり方でいい女に
アプローチするようになるからだ。
でも、世の大勢の人々が幸せな思いをしてくれれば
それは、それが一番大切なことなんだろうと思い
こうして、ブログのかたちで書き記してみたい。
高級車を嫌う・・・・・・・潜在意識では凄く乗ってみたい
高速を超飛ばす車をののしる・・・・・潜在意識では自分こそやってみたい
女の子をいじめる・・・・・・潜在意識はその子が気になっている
スポーツ紙のセックス記事を馬鹿にする・・・・・潜在意識は寝ても覚めてもオ○○コ
時々仕事で世話になっている隣の部署のマネージャーと飲んだ。
自称アラフィーのH氏は、社交下手で気の小さい性格。かといって、暗い人間ではない。
彼の現在の関心事は結婚だ。どうしても、早く結婚して家庭が欲しい。
ロックバンドが趣味で社会人サークルなどにも積極的に参加している。
周りの人間が客観的に見て、中肉中背、ルックスも変ではない。
時たま見せる妙なプライドの高さから考えて
自分ではかなりイケメンだと思っているほどの感じだ。
都心近くに実家があり、年老いた親が一緒だが、戸建ての建坪二十坪ほどの
3階建に住んでいる。トヨタのウィッシュに乗っていて、
友達と共同で持っている長野の別荘に月一くらいでよく遊びに行ったりしている。
本人は、女性を前にして暗い性格でもないし、内向的でもない。
少し、恥ずかしがり屋で、口数は少なくなってしまうが。
これと思ったら、極秘に、モーションをかけるということは
実際、過去3回の社内ナンパ失敗の事実からも、俺は良く知っている。
小心ながらも、アグレッシブさは見せてくれる。
そんなに条件は悪いはずがないと思うのだが・・・・・
ただし、ギャグがつまらないし、オヤジギャクにもならない事を言っているのに
周りに対して鈍感であったりする。
たとえば、「忙しい?トイレ行きたかったら、代わりに行ってあげるよ」とか
「今までより倍、時間がかるようになったね。2倍2倍、マルハチマワタ」とか
下手にリアクションをしようものなら、こちらまでがイタイ人間と見られる
ようなことを楽しそうに言ったりして平気だ。
そのうえ、金を使うのをいやがる。ハッキリ言ってケチな部分がある。
部下達にも絶対におごらない。しかし、自分の趣味のギターや
希少種の金魚の飼育には、惜しげもなく、躊躇無しに金を使う。
そんなこんなで、だからと言うか、なかなか彼女が出来ない。
ジークムント・フロイトは精神分析の創始者。
そのフロイトの功績は多大で様々な影響を後世に残したが
彼の特筆すべき業績の一つが、潜在意識の発見だ。
人間の行動を司る動機を影から支配しているもの
そのものの正体を見破ってしまったのだ。
行動のもとになっているような感情
それが自分が意識することのない潜在意識から
おおきくコントロールされているという話
俺も独身の身の上なので、社内の人間には内緒で
ときどき、こうして一緒に酒を呑んでいる。
今日訪れたのは、目白にある おでんや、 「田のじ」
関西風のつゆで、トマトのおでん なんて言う変わり種が
スノッブな学習院界隈の人種に受けている山の手の庶民派居酒屋だ。
H氏が今回実行に移しているのは、キリスト教入信だ。
教会では、真面目な信者に対して、同じ信者から結婚相手を世話してくれる
グループ活動もあるそうだ。今回、H氏はそこに目を付けた。
キリスト教の信者になって、そこで紹介してくれる女を嫁にしよう
という魂胆だそうだ。また今回も、彼の考えがわからない。
やっていることがワケわからないのだから、彼の冗談がわからないのも当然か。
しかし、想いの力が強くなっているのはわかる。
彼自身の、結婚したい、家庭を持ちたい、跡取りの子供が欲しい
という気持ちが強いことは、確かに伝わってくる。
そうでなければ、冷やかしでクリスチャンになんかならないだろう。
自分が強烈に発する波動、当然と信じたことが現実化するというのを
引き寄せの法則と言うそうだ。強い願いや想い、祈りは必ず叶うという。
豊富な人生経験はないが、それが事実であるというのは
なんとなくではあるが、本当だと思う。
しかし、現実化される想いは、発信者の現実認識そのものなのだ。
いくら、祈っても、願っても、発信される想いは潜在意識が認めた現実でしかない。
強い思いも、激しい願いも、世界の変化にかかわる次元に放たれる認識は
彼の、静かな現状認識でしかないということではないか?
強く願っても、一心不乱に祈っても
異次元に送信されるものは、願望や希望に届かないで煩悶しているという
反対側の自分の姿で、自分の潜在意識による現状認識のはずなのだ。
「どこかのエロカワイイ女にもし、急に食事に誘われたら」
「どこかのエロカワイイ女にもし、運転の仕方を教えてくれと言われたら」
「どうやって断ろうかな?」
なんて、ふざけて、かつ真剣に考えていたほうが
そのほうが、よほど、何かを引き寄せるのではないだろうか?
そんなこと、H氏に、そっと伝えてみようかとも思うのだが
なんて言っていいやらわからないまま、関西風おでんの
牛スジをぱくついていた。