ラリー競技においてドライバーと共に車両に乗り込み、走行の手助けをする選手です。
コ・ドライバー(co-driver)とも呼ばれ、「ナビ」「コ・ドラ」などと略されています。
役割☆
コドライバーは助手席に搭乗し、ヘルメットに内蔵された有線交信機でドライバーとコミュニケーションを取りながら、ドライバーの運転を補助する。基本的に、ドライバーは「走る事」だけに専念し、コドライバーがその他の役割を全て行うと言っても過言ではありません。また、物理的・精神的両面でドライバーを走る事だけに集中させられるようにするのも役目の一つです。
道案内☆
主催者側から配布された競技エリアへのルート案内図(コマ図)の通りに走るよう、曲がり角などをドライバーに指示します。この(コマ図)を熟知していないと競技エリアへたどり着くこともできなくなってしまいます。
時間管理☆
チェックポイント (CP) やタイムコントロール (TC) の通過時間を記したカードを受け取り管理する。競技終了後、主催者へ提出し成績判定を受ける。またこれらの時間を計算する能力もなければいけません。
ペースノート作成☆
スペシャルステージ(通称SS。閉鎖タイムトライアル区間)が設定されるラリーでは、前日または当日朝に行われる下見走行(レッキ)にて、ドライバーが読み上げるスペシャルステージのコース情報をノートに控える。このノートを「ペースノート」と言う。書いてある内容はカーブのきつさ、直線の距離、走行時の注意事項など。
ペースノート読み☆
スペシャルステージにおいて、ペースノートを1ページずつめくりながら、ドライバーにコース情報を指示する。激しく揺れる車内で、冷静にドライバーが聞き取りやすいよう読み上げることが大事。現在地点を見失う(ロストする)とタイムロスや大事故につながってしまいます。
トラブル対応☆
コースアウト等をして、それ以上走行できなくなった時は、後続車に対して救護等の要・不要を示さなければならない。ドライバーと共にパンクしたタイヤを交換したり、自走不能な車両を押していったりする姿も良く見られる。不幸にもリタイアとなってしまった際には後の処理などを行います。
タイム確認☆
自分及び他の選手のタイムを確認し、自分の大体の順位を確認する。他のチームのエントラントさんへのコミュニケーション能力や、情報収集能力や他のチームとの面識も求められてもきます。
競技進捗の確認☆
競技直前や競技中に主催者から出される公式通知を確認し、競技の進行予定(アイテナリー)やルールに変更がないかどうかを確認したりもします。
タイムキーパー☆
サービスなどの残り時間を確認し、作業の進行やドライバーの準備を促す。
事務作業や競技の申込みなどをナビが行う場合もあります。
コドライバーさんというと地味なイメージがあるかと思われますが、意外とこんなにも大変なことをこなせる能力者でないと務まらない重要な選手です。
こんなにも頼りになるコドライバーさん達が存在するからこそ、我々ラリードライバー達は競技中に走る事に専念できるわけですね。
自分が所属する「チームSKR」ではドライバーもコドライバーも毎月ある合同練習や勉強会で徹底的にこの基本と基礎を勉強し、シミュレーションし完全にこなせるまでチーム代表からラリー参戦の許可はもらえません。これはどこのラリーチームも同じだと思います。ですが、どこのチームもドライバーのポジションを希望する競技者が多く、コドライバーの確保が難しいという現状もあります。
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ラリー参戦。 | 日記
Posted at
2014/04/02 14:20:44