先日タクシーに乗ったところ、後輪の空気圧が足りないようでふらついた。これじゃ不安が先に立ち、後席でリラックスできない。運転手さんにお願いして、GSでコンマ2ほど空気を足したらタクシーの挙動がぐっと落ち着いた——。
自戒の念を込めて言えば、環境への注目度の高さに比べると自動車の安全に対する関心が薄くなっているように思えてならない。
交通事故の死亡者数が最悪だったのは1970年で、その数は1万6765人。それが2009年には4914人まで減っている。シートベルト着用の義務化、衝突安全ボディやエアバッグ等の技術の進歩がその理由だ。
一方で、事故件数や事故被害による障害者の数は減っていない。つまり、これからは事故そのものを減らす「予防安全」を考える必要がある。
事故を未然に防ぐための第一歩が、例えば空気圧のチェックなど誰でも簡単にできることだ。そしてこれからは、ESCや被害軽減ブレーキ(自動ブレーキという呼び名は誤解を招きやすい)などがより一層の進歩を遂げるはず。さらには、カーナビとそういった電子デバイスとのコラボ、カーナビとITSの連動といった技術が待たれる。
どんなに用心深い人でも、ミスをする可能性はある。また、先行車が突然スピンしたり自転車が飛び出してきたり、予期せぬ事態はいくらでも想定できる。予防安全の技術というのは、心配性なぐらいがいいのかもしれない。
だから自動車の予防安全技術の一部となる「安全カーナビ」「予防安全ナビ」というコンセプトのカーナビがあってもいいはずだ。以前、「エコはお金にならない」と言われたのが、今はウソのよう。安全だって、売れると思うのだが……。
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2010/05/08 22:20:09