
ワタクシなりの地震関連の話をします。
←写真は、八王子にいる息子が送ってきた写メール。
輪番停電になるというので、ヤマダ電機に懐中電灯と電池を買いに行ったところ、すでに売り切れ状態だったそう。。。
もちろん、バイトしているコンビニにも無いそうです。
そして、そのコンビニ、パンが売り切れて(商品が配送されなくて?)、
「パンは無いの? いつ入るの?」
と、何回言われたか…と言ってました。。。
あと、バイクのガソリンを給油しようと思ったら、すごく車が待っていたので諦めたそうです。
で、バイトの帰り?またスタンドに行ったら、今度は灯油のランプしか点いてなかったらしい。。。
さて次に、日曜日の夜、たまたまTVでこんな感じの内容の話を途中から聞きました。
「地震の被災に合われた方で、持病の薬を服用されていて薬が切れる心配のある方は、服用中の薬を持って行って見せれば、保険証の有無に関わらず1週間分に限りお渡しする特別措置となりました。また、被災で薬を紛失された方でも、薬の名前を言った場合にも1週間分に限りお渡しすることになりました」
まったく正確に同じというわけじゃないんですが、そういうニュアンスのことを言ってました。
…って、おいおい、そんな話、全然聞いてないんですが…
てか、それ、どこの地域の話?
途中から聞いたワタクシが悪いというのもありますが、少なくともワタクシは知りません。
ネットの医療会員サイトなどで調べてみましたが、そういう指示は出ておりません。
もちろん、非常時に人道的な支援として、それに類した行動を取るということは記されています。
だけど、どうなんでしょうか?
最初の、「服用中の薬を持って行って見せる」っていうのは、まだ分かります。さらに、保険証以外でも免許証とか本人を特定できる何かを提示してもらえるなら、尚いいかもしれません。
しかし、次の「薬を紛失されていても、薬の名前を言えばお渡しする」っていうのは、いけません。
だって、ウロ覚えや思い違いで、よく似た名前の別の薬だったり、含量(mg)違いだったりした場合、健康被害が起きてしまう可能性がありますからね。その場合、誰が責任を取るのか?
さらに、最悪の場合、悪意を持った成り済ましの人がウソの住所や名前を言って、向精神薬(睡眠薬とか安定剤)などの名前を言って薬を持っていく。場合によっては、それを何件もハシゴする…ということも有り得ないことではない。いわゆる「火事場泥棒」みたいな輩が出てくる可能性がある。
いくら非常時だ、人助けだ、人道支援だと言っても、おかしなことに加担するようなことはできません。
被災地から遠く離れた、ここ広島でも、「震災で家を失ったから親戚縁者を頼って来た」と言って来る可能性もゼロじゃないわけです。だから、そんな事例とは無縁だとは言い切れない。
保険証も紛失し、住所も名前も本当か分からない、かかりつけの医療機関に問い合わせようとしても電話が通じなければ確認のしようもない。
横浜で、地震による停電で酸素吸入器の電源が切れて死亡した方がおられました。地震そのものや津波による直接的な被害ではない。原因が停電。こういう不幸が起こってしまうことも残念です。
しかし、こんな重要な措置を具体的に医療従事者に指示もしてないのに、軽々しく報道されては困ります。どこかの地区だけで切望されて、特別に踏み切ったのかもしれません。しかし、それであれば、途中から観たり聞いたりする人もいるわけですから、「繰り返しますが、●●地区に限っての措置です」とか何とか念を押すべきなんじゃないでしょうか?
放送自体は全国放送されているわけですから、これを観て月曜日に全国の医療機関に訪ねて来られても、通常業務の妨げになりますし。>迷惑だと言ってるわけじゃありません。誤解なきよう。
どうせ報道するのなら、そのあたりを正確に報道しなければ、不必要な混乱や失望を生んだり、あるいは悪意を持った行動を取る連中に加担してしまうことになります。そういう意味です。
Posted at 2011/03/14 02:40:01 | |
トラックバック(0) |
仕事ネタ | ビジネス/学習