還暦と言っても私の事ではありません。
私の還暦はまだまだだいぶ先です(^^;
還暦を迎えるのは、我が愛しの
CORVETTEです❤
だから真っ赤な表紙という訳ではないと思いますが…
A-carsのKKマガジンボックスから「シボレー・コルベット完全読本―CHEVROLET CORVETTE 60 YEARS 1953-2012 (M.B.MOOK レジェンダリー・アメリカンカー・シリーズ Vol.03)」が出版されamazonから購入し読んでいたのですが、各世代のモデルをくまなく紹介してなかなか面白かったです。
ただ難点は、ここの出版社では昔からなのですが、数値等の部分で誤字があっても訂正されずそのまま出版される事が多いのです。
今回もありましたが、校正の時点でわからないものなのでしょうか??
せっかくの記念すべきスペシャルな本なので、こういう部分は徹底してチェックして欲しいですね。
さて話が脱線しましたが、CORVETTEは1953年に1st‐Generationがデビューして60年が経ちます。
当時のアメリカはまさに黄金の“Fifties”で、キャデラックやリンカーン、パッカード等の高級車が豊富なガソリンをまき散らして走っていたものの、ことスポーツカーに関しては後進国でヨーロッパに後れを取っていたので、ジャガーやMG等のヨーロッパ製スポーツカーを目標に開発されたのがコルベットでした。
1953年と言えば、メルセデスでいうと300SL(W198)がデビューする前年です。
後に世代別に区別するためにC1(1953-1962)と呼ばれるようになる1st‐Generationですが、デビュー当時はBLUE Flameと呼ばれる3.8リッター直6、2速ATモデルで、走りはスポーツカーとは程遠い物でした。
その後はV8も搭載され、TVシリーズの「ルート66」でもお馴染みになりましたね。
初代からずっとボディはFRPです。
この最終モデルのC1のリア部分のデザインは、そのままC2に受け継がれてます。
2枚下のC2と見比べてみて下さい。
それまでは縦に細いテールランプで別名「レディ・ネイル=女性の爪」と言われてましたが、この1961年モデルから丸型4灯になり、伝統の丸型4灯テールランプは現在まで続いています。
スカイラインよりも古いんですよ~
2nd‐GenerationとなるC2(1963-1967)は“Sting‐Ray”のセカンドネームが付き、“エイ”をモチーフにしたデザインになりました。
もともとコルベットはスティングレイやマコ・シャーク/マンタ・レイ等ののネーミングからもわかる通りサメやエイをイメージしています。
デビュー年の1963年型のみリアウィンドウにスプリット・ウィンドウが採用されて、Z06のスペシャル・スポーツ・パッケージのオプションが付きます。
まさに“エイ”といった感じのデザインです。
当時の最強エンジンは427のL88でした。
3rd‐GenerationとなるC3(1968-1982)のセカンドネームは“Stingray”でC2の“Sting‐Ray”とは表記が微妙に違います・
1969年には総アルミブロックのZL1が登場します。
純粋なレーシングエンジンでカタログ上は430HPでしたが、実際には600HP以上あったと言われていますが余りにも高額だったため、実際には3台しか生産されませんでした。
パワーの表示に関しては税金対策だったといわれてますが、1969〜70年のマスタングBOSS429も同じように、600HP以上あったものの表示では375HPとしていました。
C3の一番の特徴は、いわゆる“コークボトル”と言われるボディで、グラマラスなシルエットです。
コルベット・スティングレイと聞いてこのC3をイメージする人も多いのではないでしょうか?
そしてC4(1984-1996)です。
このモデルは我が家で初めてのCORVETTEであり、私が初めて購入した愛車でもあります。
C3と比べるとだいぶスマートになったものの、流れるようなラインは健在です。
ビル・ミッチェルやチャック・ジョーダンを初め歴代のデザイナーやエンジニアたちが無類のフェラリスタで、実際にフェラーリを所有していた人物も多く、ピニンファリーナのチーフデザイナーであるフィオラバンティがデザインした美しい時代のフェラーリの影響が強く見られます。
私が長い間相棒として楽しい時間を過ごしたのが、パワフルな4カムエンジンとワイドボディの
“ZR-1”です。
当時出始めのデジカメ(ライカブランドのフジフィルム製)で、沢山写真を撮ったのですがメモリーカードを家の中で紛失してしまい思い出の画像が見られないのは残念です…(T_T)
1989年に登場した、コルベットのチューナー
「CALLAWAY」の
“Sledgehammer”
ツインターボエンジンで武装し800HPを叩き出し、0-100㎞/hを
3.9secで駆け抜け、最高速は時速
408㎞/hで、後にブガッティ・ヴェイロンに抜かれるまで当時の市販車の世界最速車でした。
いろんな意味でC4は、CORVETTEに於いてエポックメイキングなモデルだったと思います。
C5(1997-2004)はヨーロッパナイズされて、C4までの直線番長的な雰囲気は薄くなりました。
デザインに関してはデビュー当時、賛否両論でしたね~
もう一つはC4のZR-1に代わるハイパフォーマンスモデルとして、途中からZ06が復活された事ですね。
ル・マンでも、レーシングモデルのC5-Rが優勝しました!!
そして現在のC6(2005-)
C6からまたZR1のネーミングが復活(C4ではZR-1、C6ではZR1と若干異なる)し、SCで武装して歴代コルベット最高のパワー(638HP)を手にしたマシンは独ニュルブルクリンクに於いて、2008年に7分26秒04の市販車世界記録(当時)を叩き出し、更に2011年に7分19秒63を記録した事でも話題になりました。
いまやフェラーリやポルシェと肩を並べる程のクルマになったと言えますね…
何度か開発中止の危機はありましたが、それを乗り越えての60年です。
そろそろC7の噂も聞こえ始めていますから、まだまだこれから70年~80年と歴史を積み重ねて行く事でしょう。
いままで携わってきた多くの方達の熱意のお蔭だと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m
私も一時期ではありますが、CORVETTEと過ごせたのは幸せであり誇りに思います。
機会があればまた…
まさに
“アメリカンドリーム”です。
この場を借りて、
60周年おめでとう♪( ̄▽ ̄)ノ″