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ヤンマーの創業者、山岡孫吉は滋賀の貧しい百姓の４男として生まれた。

向上心の高い孫吉は成功を求めて大阪へ。
丁稚奉公を続けるが、うだつがあがらない。

打ちひしがれて、釣りをしているところ大阪瓦斯の役員と親しくなり、
仕事をもらい、投資までしてもらって事業家となる。

ガスエンジンをつくり売り歩きながら、一儲けするが、
ドイツで開発されたディーゼルエンジンに目をつけ、
直接ドイツで学び、なんと、独力で世界初の小型ディーゼルエンジン
をつくってしまう。

ガソリンエンジンはプラグとそれを点火する電気が必要。
しかし、プラグを持たないディーゼルエンジンはなかなか止まらない。
漁船にぴったりと思った孫吉は、船舶用エンジンとして全国に打って出る！

「絶対止まらないエンジン」というキャッチで。

孫吉のディーゼルエンジンは爆発的ヒット、日本中の漁船がヤンマーディーゼルを採用した。

抜群の動力性能を発揮し、海の上でも止まらないディーゼルエンジンは
漁師にも喜ばれ、ヤンマーには感謝の声が各地から届いた。

しかし、そんな中、事件が起きる。

嵐の中を出航したヤンマーディーゼルの船が沈没してしまった。
「絶対止まらない」ヤンマーエンジンが止まってしまったのである！

ヤンマーは「虚偽の広告だ」という理由で損害賠償を求められてしまう。

常識的には不条理な訴えだが、孫吉はつべこべ言わずに素直に多大な
賠償金を自ら支払う。

その事件をきっかけに、孫吉は漁師に
「必ず天気を確認して漁に出てほしい！」
という思いを込めて、
ご存知

「ヤン坊、マー坊天気予報」を始める。

１９５９年から現在も続いている。
ヤンマーが続く限り放映し続けるという山岡孫吉の思いである。

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今日聞いたよいお話でした！
こんなビジョンと思いで、市場を開拓していく経営者を目指したいですね。