ブルーな休日出勤のあとに

重たい足取りで駐車場につくと

崩れるようにシートに腰を下ろしphoneを手に取る。


そんな気持ちを知ってか知らずか

一件の新着メッセージ。


「海にいるから。。。。」




外したネクタイを助手席に放り投げると

アクセルを踏み込んだ。


ステアリングをぐっと切り込むと


タイヤを少しきしませながら


車は西を目指してスピードを上げはじめる。。。。











夕日が疲れた眼に突き刺さってきた。


眼を細めながら砂浜まで駆け下りる






見つけた。



日は落ちようとしているのに相変わらず元気に走り回っている。


「おーい！」

駆け寄ろうとして踏み出した足元に





名前も知らない草花・・・・

思わず立ち止まる。



乾いた砂に根を張り必死に生きている姿に

いつもなんとなく生きている自分が少し恥ずかしく思えた。





そんな気持ちを振り切るように波打ち際まで走ると

また日が暮れるまで

浜辺を駆け回っていた。










ありがと