今日は、静岡県焼津市と静岡市の間にある『大崩海岸』に行ってきました。
地図だとこんな感じ。
今では県道416号線となった海沿いの道を行きます。
少し前まではこの道が国道150号線として、国道1号線と並ぶ浜松~静岡間の重要路線だったのですが、『狭い・曲がる・落ちる』とあまりいいことがない道だったので、今では新幹線の脇をトンネルでぶち抜く広い道に付け替わっています。
なんてって名前が
大崩海岸だしね・・・
ちなみに、地図上で道路が海へ張り出している区間がありますよね?
ここは、文字通り崖が大崩れして、陸地にあった道を押しつぶしたため、海上に新しい道を作ったのです。
そして、このがけ崩れに巻き込まれ、1人の方が亡くなりました・・・。
現場はほとんど崩れた当時のまま残っており、落石避けの洞門も潰れた無残な姿を晒しています。
かなり衝撃的な風景が広がっていますが、人が亡くなられた現場ということで、写真は撮りませんでした。
そしてもう一つ、ここにはある名物があります。
それが、旧東海道線のトンネル跡。
今でこそ、東海道線は少し内陸に入ったところをトンネルで抜けていますが、昔は海岸線を走っており、そこに2本のトンネルがありました。
このトンネルは明治時代に作られたかなり古いものです。
しかも、このトンネルの出口部分が崩壊して海岸に転がっているというのです。
これは見に行くしかないでしょう!(^^;)
というわけで、転がってるトンネルを見に、大崩海岸へ。
今回は焼津方から入っていきました。

まず、国道150号線から別れ県道416号線に入ると、こんな感じで狭い山道を登っていきます。

しばらくすると、目の前にド~ンと白い旅館が表れます。
背の高い建物が山の上に立っているので、かなりインパクトが・・・。

そして、その旅館の脇のトンネルを抜けると・・・

一気に風景が変わります。
これは、劇的と言ってもいいくらい。
それまで海の雰囲気は全く感じない山道だったのに、いきなり断崖絶壁に張り付く道に豹変します。
が、残念ながらこの道の写真はこれだけ。
ここはまだ直線が長く、景色を楽しむ余裕がありましたが、この先は狭い上にカーブが多く、カメラを構えてる余裕がありませんでした・・・。
そして、今日ここへ来た最大の目的。

期待外れ?でゴメンナサイ。
この写真は、海上橋の焼津方の袂にある駐車スペースから、焼津方面を見たもの。
赤い煉瓦の塊が、かつてトンネルだったものです。
煉瓦造りってのが趣があっていいですね。
そして、この煉瓦の塊の向こうにグシャグシャっと転がっている岩のようなもの達は、かつての護岸です。
なんで、こんなことになっているのかというと、1948年(昭和23年)9月16日に来襲したアイオン台風で地盤ごとゴッソリもって行かれたそうです。
また、去年この辺りを襲った地震でも、少し崩壊が進んだとかしないとか・・・。
事前情報では、あの護岸の方からアプローチできるはずだったんですが、その道がどうしても見つかりませんでした・・・。
ネットで『大崩海岸 トンネル』なんて検索をかけていただければ、もっと衝撃的な絵を見ることが出来ます。
今日はパラパラと雨が落ちていたのと、ここは本当に狭い道で、車を止めて探し回る、なんてことは到底不可能な所で、あの海岸に降りられたら、もっと間近で迫力のある風景が生で見られたと思うんですが、本当に残念です。
なので、なんとしてもリベンジしたいですね。
大波にさらわれて、あの遺構が海に流される前に。(^^;)
最後に一つ。
実は、自分がこの道を通ったのはこれが初めてではありません。(^^;)
もう3、4回は通っています。
なのに、海上橋の横にある崖崩れ現場も、東海道線のトンネル跡も全く気付いていませんでした。
トンネルはともかく、がけ崩れ現場は橋から横を見れば目の前にあったにも関わらず・・・。
(カメラを構えている人が一杯居て、不思議に思った事はありましたが・・・)
海の上のカーブした橋ということで、あまり余所見している余裕も無いところではありますが、自分の視野の狭さには驚かされますね。(^^;)
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Posted at
2010/10/24 23:50:26