
モビイ・ディック・・・ハーマン・メルヴィルの小説で、白鯨(モビイ・ディック)に足を食いちぎられた捕鯨船の船長エイハブが白鯨に復讐をするために乗組員と共に航海に出るという話。
「最初に白鯨を見つけたものにはダブロン金貨を与える」という張り紙をマストに打ち付けるシーンがとても印象的でした。
・・・って本の話は置いといて。
メルヴィルの話とは正反対にこちらは食べるほうw
鯨ベーコン・鯨の竜田揚げ・鯨の刺身(白・赤)・鯨の味噌煮・鯨の味噌漬け・さらしくじら。
全部で6品目も食べられると言うクジラつくし
鯨ベーコンや刺身は醤油につけると脂が浮きますが、全然脂っぽくない。さっぱりとしていながら口の中で脂がとろける感触。もうたまりません。
味噌漬けも鯨の皮をスライスしたものだそうで、味噌とさっぱりとした脂身がとてもマッチ。
さらしくじらは尻尾の肉。単品で食べても味気がありませんが、わかめと酢味噌で食べると不思議な味に変わります。
竜田揚げはさっぱりと塩味で。味噌煮はビールと一緒に食べたら最高ですね。
鯨そのものはツチクジラだそうです。南極などで捕るミンククジラなどとは違い、国際捕鯨委員会(IWC)の管轄外なのだそうです。
(一応自主規制による捕鯨頭数はしている。また、ミナミツチクジラはIWCの管轄内)
鯨も最近はめっきり見なくなりました。
たまにこういうドライブがてら、変わった食べ物を食すのも命の洗濯ですね。
ちなみに20代のツーリング仲間からは、
「クジラって食えるんですか?」
って真顔で言われました。
やっぱり時代なのかな~我々は学校給食で鯨が出たものですが・・・
クジラは捨てるところがないといいますが、本当にそうなのです。
肉はいわずともかな、ナンコツや舌、内臓、皮、尻尾なども食べられ、ヒゲは着物の型持ちや靴べら、楽器の弦は筋肉の筋で作られました。
骨は油を絞った後に砕いて肥料とされ、血液は薬になります。糞ですら竜涎香という香料になるんですよ?(厳密に言えば結石ですが)
そう考えたら日本の食文化のひとつであり、エコロジーな食べ物なのです。
こういう文化は大切にしなくてはなりませんね。
↓ここから下は愚痴。
ちなみに・・・欧州などでも鯨を乱獲していた時期がありました。彼らはランプに使う鯨油だけを取り、肉は捨てていたそうです。
お前ら、油だけのために鯨を乱獲し、あまつさえ油以外は全部捨てているというもったいないことをしながら、
「あんなに知性のある動物を食べるなんて野蛮なんじゃね?」
ってどの口が言うか。
環境テロ・・・っていいますが、これは環境だけでなく、日本文化に対するテロと言っても良いかもしれません。水産庁!手前もはっきりと口に出して言わんかい!
やっぱり日本は昔からエコロジーな文化を昔から築き上げてきたのです。
クジラは神からの授かりモノ。昔からの日本文化と人間を支えてきた大切な食べ物であり、動物。
こういう文化を大切にしながら、今後の未来の糧とするほうがよっぽど先進的であると感じます。
価格
C定食:3,000円
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Posted at
2011/08/05 18:09:12