
今回は
画像スペシャルです。普段はこんなに凝れませぬ~~
昨日は午後から東京の
水道橋に用事があって出かけました。今日の首都高はあちらこちらで事故があり、渋滞が凄かったですね。いや~参った。
水道橋一帯は大学も多く、
学生の街でもあり、
また、神田神保町あたりまで含めて美味しいラーメン屋さんがたくさんあることでも知られる界隈です。
お店はあらかじめ決めてあります。というより水道橋に来たら
このお店の放つ
オーラに引き寄せられてしまうようです。
わたしは今日はまだ昼食をとっていなかったのでとてもお腹がすいてきていました。でも本当は
どうしても朝からここに来たくなり、昼を抜いたというほうが正解かなっ。(ノ´∀`*)
今回ご紹介するお店は、趣向がとても面白いので一見
「色物」と思われがちなんですが、
ひとたびこのラーメンを食せば、高い技術とセンスで磨き上げられた珠玉のラーメンであることを誰もが感じることができるんじゃないかなという代物です。
わたしも来る度にこれが
プロの味なんだと納得させられ帰されてしまいまうその一人だったりします。
この店の
キーワードはしょっぱさ。初めて食する人はまず、
その
塩分濃度に驚いてしまうことでしょう。
あ、そうそう。このお店が
色物と思われてしまう所以は、2人の店員さんの風貌にあります。
黙々とラーメンを作る彼らはずっと
覆面を纏ったままなんです。
これには何か深い事情があるようですなっ!?
2009年2月発売の雑誌
「dancyu」によれば、
自称「コンガ」出身(そんな国はありませぬ。)のMr.ブラック氏と、日本人であるMr.ホワイト氏が2人でお店をやっていること。Mr.ブラック氏は日本語が達者ではなく、
店内で発する言葉のほとんどが
「アンガーラ」であり、コンガ語で「アロハ」のような意味らしいこと。
覆面をかぶっている理由は、
コンガから逃亡の身であるため顔出しはNGであることなどが明らかに!?されておりましたな。
いやはや奇々怪々。さて、今回はどうなんでしょうかね~~
ちなみにこれは店頭に配置されたもの。
往年のレスラーで「白覆面の魔王」の異名を持つ
ザ・デストロイヤー!?がお出迎え。
覆面がかぶせられ、丼の中のランプが点灯中だと
「やってるよ♡」のサインっ。です
'`,、('∀`) '`,、
覆麺
東京都千代田区神田神保町2-2-12
平日
11:00 - 22:00
土
11:00~20:00
日祝
11:00~18:00
不定休(スープの出来が悪い時)
16:30頃訪店。中途半端な時間に来たことが功を奏し!?店外に並びなし。
正直、良かったv(´∀`*v)
最近はマスコミによく登場することも多くなり、
「覆麺デスマッチ」とよばれる定期的なイベントラーメンが提供される時などは、店内がめちゃくちゃ狭いこともあるのだが、20人以上並ぶこともざらであるからだ。
紺色の小さなのれんをくぐって、ガラスからさっとこじんまりとした店内を一瞥すると、先客が4名カウンターにいるだけで空席がある状態であった。ガラガラっと引き戸を開けて入店する。
「イノキボンバイエ」が響く(笑)
時折響くイノキの
「ファイっ!!!ファイっ!!!ファイっ」の気合いが
闘いの前の高揚感(爆)のようなものを掻き立てられる。
店内に入ると券売機と対面です。
この店の看板メニューは一般的なラーメンである覆麺、とスープのない油覆麺の2種類です。
今日は別バージョンでドラゴン拉麺なる激辛のラーメンも登場していましたな。
ここの
家元。シーッ! d( ゚ε゚;)いや店主はとても
きまぐれな方でちょっと有名でして、思いつきに近い勢いで新商品をバンバン生み出すんですな。
しかも、それがなかなか
イケちゃうから凄いんだけど、
基本のメニューすら来るたびに若干(大幅!?)変わっているのだって当たり前なお店なんです。
てきとーだと言いたいわけじゃないんです。
遊び心があって
溢れるセンスをお持ちの方なんだな。っということで。。。
その証拠が前述のイベントラーメンの大行列ですよぅ。
わたしの前振りが長いのはいつものことなんですが、話をもとに戻しましょうね。
注文は味玉覆麺880円にしました。カウンターの一番奥に入ります。席数はたった7席、面積は客席より全然厨房の方が広い。カウンターの仕切りも低く、さながら
劇場型厨房の感じ。
マッチョな2人が
ラーメンを作る躍動が肌にビンビン伝わる。湯切りのお湯が飛ぶかと飛ばぬかのこの微妙な距離感が最高ですな~~
食券をMr.ホワイト氏に渡します。その横からMr.ブラック氏が
「アンガーラっ!!!
麺は大盛りがサービスになるけど
アンガーラ?」
当然、お願いしました。ちなみに麺はデフォで200g、大盛りは300gでございますぅ。
せっかくMr.ブラック氏がポーズを決めてくれたにもかかわらず、大手ブレ (ノД`)シクシク
2人の壁面には今後の色々なイベントラーメンの予定や、
味のしょっぱさには5段階あって、初回は1段階目から始めることとか、
スープを8割以上飲めば、黒帯認定されて次回以降は生玉子やトッピングのサービスを受けられますとか、非常にユニークな内容の貼り紙がペタペタと。
これは読んでいるだけでも楽しいな。
Mr.ホワイト氏によってスープが丼に張られていきます。
Mr.ブラック氏がすかさず湯切りにかかります。Mr.ホワイト氏は厨房の隅に少しだけ体をかわしました。頭の位置まで
深ザルが高く持ち上げられます。
ビシッ!!!パシ~~ンッ!!!!!!!!大きなアクションで厨房所狭しと空気を切るように
爽快な音が鳴り響きます。
うはっ。パフォーマンスが凄いよなっ。
これは間近で見ないと伝わらない
迫力ですよ。いや本当にぃ
手早く麺が盛りつけられ、トッピングがなされていきます。長年連れ添ったタッグパートナーの如く素早いコンビネーションで仕上げられておりますな。
チャーシューは目の前のスライサーで直前にカットされます。
お待たせしました。
「アンガーラッ!!!!!!!!!!!!」の声とともに
ラーメンの登場です。
トッピングは、大判のバラチャーシューが2枚、多めのもやしの上にフライドオニオン、メンマ、長ねぎ、そして味玉ちゃん。ぷ~~んと香る醤油が食欲を掻き立てますな。
脂粒がぷかりと浮かび表面に照りがかかった、少し濁りのあるスープを啜ります。
ズズッ。
「確かにしょっぱいな。」
醤油だれがビンビン効いてきます。
鶏の甘い香りが漂い、確かにまろみのある甘みも含んだ印象もあるけど、この鋭い塩気のインパクトから解放されて、ふんわりとした鶏出汁の深い味わいをしっかりと舌に感じるまでには多少の時間を要しますよぉ。
初めて食した場合はかなり飲み進まないとこの良さは伝わらないだろうなぁ~~
最初は怖々口にし出したこのスープも、舌が
醤油の刺激になれてきたころから少しずつ真価があらわれるから面白い。
化学調味料に一切頼らないスープは、魚介出汁も合わされ味の奥行きを、そしてりんごやスルメなどを用いて甘みや旨みを出しているらしいですな。
ただ、この典雅な風味がお店のいう2段階以上の醤油レベルになった時に消されはしないのか?
それはわたしにとって
神のみぞ知る世界であるね。
ただしわたしは結構。
血圧心配だしね♡こわいこわい
続いて麺を啜りましょう。濃い口のスープが
麺肌に褐色の色を与えて美しい。
以前はもう少し太かった気がするが、この中太ストレート麺はシコシコとコシも十分あって、硬めに茹であげられてなかなかの歯応えのもの。スープのしょっぱさが
麺の甘味を強制的に引きずり出してくるねぇ。(^^
特に感動を引き起こしたのは
チャーシューの驚愕の柔らかさである!!!
最初はしっかとした形を保っているのだけど、
次第に
ジュンっとスープを吸ってトロけ出してくるんですな。もはやこうなったらお箸の出番じゃないぐらい柔らかい。
そしてその脂身はこわいぐらいの甘みを秘めたもの。
スープを半分ぐらいやっつけたあと、この崩れたチャーシューを麺の中に潜らせたら尖ったスープの味にこっくりと
まろやかさが生まれ出しましたなっ。
こんもり盛られたもやしは、しょっぱ味の丁度良い箸休め。その淡い甘味に心が安堵する。
味玉はしっかり表面に味が染みており、割目を入れると甘み濃厚な橙色が溢れてとろけだしてくる。
なんだか今度はすべてに甘みを感じるようになってきたぞぉ。
あ~~ここにきてようやく
旨さの全容がわかってきた気がする。
そしてようやく出てきた んまぃ ヽ(*´∀`)ノ
いろんな素材の甘味につつまれて幸せ気分になれましたぁ。
おや?さっきからMr.ホワイト氏がわたしの
丼を覗きこんでいます。何っ????
スープを8割以上飲んだって、
黒帯初段認定カードをくれました♡
次回からは、
トッピング無料と、
2段階以上の挑戦権をゲット~~っ
って
トッピングだけでいいよう・・・家元っ
あっ( *´艸`)
店の雰囲気 ★★★★☆
スープの好み ★★★☆☆
麺の好み ★★★★☆
総合的なもの ★★★★☆(咲かせて見せようがんこ花)