こんにちは、世の中は連休なので連日朝からハイウェイフェスティバルが開催されていますね。
中には目的地へ向かう途中に事故に遭い、予定が狂うという人も少なからずいることでしょう。
さて、小出しで呟いておりましたが、グレ鷹ヲジさんは連休初日から二日間、昼間は会場で缶詰めの刑に服しておりました。
「刑」というだけあってどこかやらされている感を出しているかもしれませんが、そんなことはありません。とても有意義な二日間でした。
正確に言うと、JAF主催のラリー安全講習会へ行って来ました。
連休初日と移動が重なったので、遅れることが大嫌いなヲジさんは、通常よりも相当早く出発しました。それでも一部分では渋滞が発生しておりましたね。
一日目は座学による講習と、講習後に簡単なテストを行うというスケジュール。
予定は結構みっちりです。
ガイドラインを元に講習を進めていきます。この日本語版というのが原文とニュアンスが違ったりしてクセモノ。
初日の内容はラリー関係者(選手やオフィシャル)向けの内容ですので省略。
それでもヲジさんにとってはそれなりに収穫ある内容でした。
初日の講習を終えたヲジさんはコロナ禍ですから、会場からそのまま近くのビジネスホテルへチェックインをして、夕飯を済ませてから翌日までは宿に籠城(笑)
二日目の講習はいよいよ実技講習になります。
ここからはラリー以外のシーンでも役立つ内容だと思ったので、面倒くさいと思いながらもYouTubeに動画もアップしてみました。
長時間の動画もあるのですが、特にこれに関しては時間を作って是非とも一度は見ていただきたいと思います。
二日目は救助の実技をするということで、ドクター、MIV(救急車両)、TIV(消防・レスキュー車両)も参加。
実技講習の前に様々な道具類の説明を受けます。
実際の事故車両からドライバーを救出する実技の前にレクチャーを受けます。
KED(オレンジ色のやつ)とバキュームスプリント(青い担架の役目を果たす)の使い方
まずは乗員のヘルメットを脱がせるのですが、頚椎を損傷している可能性もあるので、頭を動かしたりしないよう、顎の下を支えつつ、ひたすら頭を固定しながらゆっくりとヘルメットを脱がせるのがポイントです。
首を固定してKEDの装着です。首の固定をしてもKEDの装着が完了するまで頭は手で固定し続けます。
KEDの脇腹付近に救助者が掴むためのハンドルがあります。
KEDで上半身の固定ができたら、車両からの救出が可能になります。
バキュームスプリントの上に寝かせ、更に身体を固定していきます。
バキュームスプリントは空気を抜くことにより本体が硬くなるのでこの原理を利用して、負傷者の身体を包みながら空気を抜いていきます。
これはまたバルブを開けて空気を戻せば繰り返し使うことができます。
KEDとバキュームスプリントの使い方のレクチャーを受けた後は、自分たちも実際にやってみます。
通常での救出は上記のように負傷者に負担を掛けないように慎重に救助が進められますが、車両火災が発生し、一刻を争う際に車内から引きずり出す方法もレクチャーいただきました。
ワタクシも他の方に要救助者役をやっていただき、実際にやってみたところ持ち上がりました。大柄でなければ要救助者が男性の場合でも持ち上げることができます。
ふと思ったのが、事故後の車両火災によって亡くなられる方が出るという悲しいニュースをよく見聞きしますが、事故の衝撃によって乗員は一時的に意識を失ったりすることもあり、大怪我をしていなくとも直ちに脱出をするのは困難な状況。レスキュー隊が到着するまで待っていては手遅れなわけです。
もしも一般のドライバーもこのような訓練をしてスキルを身に付けておけば、命を落とさずに済んだ方も大勢いらっしゃったのではないのか?これこそ一般のドライバーもこのスキルを身に付けておけば、いざという時に役に立つのではないかと思いました。
ちなみに、車両火災の際に乗員が取り残されている場合、消火器は乗員が窒息するので使えません。
ここで午前の部が終了します。
いよいよ午後の部は実際の車両を使っての講習になります。
午前の講習の内容を元に実際の車両を用いて救出訓練。
写真は運転席側ドアが開かない状態でドライバーとコドライバーを救出するという訓練。
助手席側しかドアが開かないため、コドライバーから先に救助を始めます。
その間にもドライバー救助開始までの間にも、頭を固定し続けます。
10分少々で二名救出完了。
さていよいよ実際に車をぶった斬る前に・・・
MIV車両とTIV車両にはどんな物が装備されているのか説明を受けました。
MIVとTIVは原則各SSのスタート地点、厳密に言うといつでも出動できるようスタート地点の少し先の分岐付近なおかつ、スタートから見えるよう15m以内の場所に待機させます。
MIVはドクターが事故現場にて診察やその場でできる治療に必要な資材が搭載されています。簡易的な手術もできるよう、麻酔や気管挿管などもできるようになっています。ドラマの「コードブルー」をイメージしてもらえればわかりやすいと思います。
TIVは消防などのレスキュー車両になります。
消火器を始め、工具や車両を切断するための発電機やカッターなどが搭載されています。
TIVに積まれている主な内容資機材
MIVの資機材も紹介してくださりました。
お待ちかねの車両をぶった斬っていく動画です。
設定として、事故車両からドライバーが自力での脱出が不可能。
頚椎を損傷している可能性があり。
ロールバーが救出の妨げとなっているため、ルーフとロールバーを切断しての救助という内容です。
乗員保護に使われる毛布は耐火性の物を使います。
動画はKEDを装着後に救出されたところで終了ですが、バキュームスプリントで固定をしてストレッチャーに乗せて搬送という流れになります。
20分強の動画になりますのでPCやWi-Fi環境で見られることをお勧めします。
訓練なので水平な場所での救出作業ですが、転落して傾斜した状況だったりと状況は様々だと思います。
ロールバーの入っていない車両でもイケイケ走行をした結果車を大破させて救出が困難な場合、人命が優先になりますので、容赦なく車は切断されますよ?
今日から秋の交通安全運動も始まりました。皆様どうかご安全に。
この後、実際に別の車両でルーフをカットします。フロントガラスがあるので、フロントガラスの撤去が必要になります。
フロントガラス撤去後は先の動画同様の手順です。
この二日間の講習ですが、とても内容が濃く、収穫の多い講習でした。
コロナ禍ということもあり、参加者人数を絞り、感染症対策を行いながらの講習でした。
なので動画にも映っておりますが、マスクはもちろん、実技ではフェイスシールドや使い捨て手袋を使用しての講習でした。
今回の講習はライセンス所持者などのモータースポーツ部門向けの講習でしたが、JAF一般会員向けの講習も開催されると良いなと思います。
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