予科練平和記念館

今年の夏はいつもに増して暑い夏の様ですね。
８月。昨日は広島の原爆忌でした。明後日は長崎の原爆忌。
そして終戦記念日が１５日。先の大戦で亡くなった軍属、民間の方々は記録に残っている方々でそれぞれ将兵1,740,955人、民間人393,000人。合計2,133,955人の尊い命を失いました。
改めて戦争の悲惨さを感じる季節です。


私の父も戦争末期に陸軍に身を置き台湾で終戦を迎えました。
当時の日本は輸送船が次々アメリカ潜水艦の魚雷攻撃で沈められていてようやく台湾に辿り着いたそうです。父が戦死していたら私はこの世に存在していませんでした。

私が住んでいる茨城県阿見町には海軍航空隊の海軍飛行予科練習生（予科練）の訓練施設があり、当時の知力体力に優れた若者が訓練を受けてパイロットなっていました。
予科練卒業生は、全国で約24,000人で、18,564人が、太平洋戦争で戦死しました。
現在は陸上自衛隊武器学校になっている敷地内に雄翔館（予科練記念館）があり約1,700点の遺品がおさめられており、日本の昭和史を伝える貴重な記念館です。年間７万人余りが全国から訪れます。

予科練平和記念館は阿見町が独自に収集した資料を展示公開しています。
今回の展示は『回天』。小型の潜水艇に爆弾と乗員を搭載して敵艦に体当たりする特攻兵器で、その開発運用を解説しています。
今回の展示は私の長女がお手伝いをさせていただきました。


パンフレットの一部。




子供向け読本。


戦争の是非は当然非です。どんな理由があっても戦争は止めていただきたいです。
しかし国や家族を護る為に命を投げ出した尊い人達もいました。
現代の平和の礎となって散って行った人々の記録に触れるのも終戦記念日に相応しいかなとも思います。