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1970年夏。家の仕事が忙しく大阪万博に連れて行って貰えず淋しがっていた私を父は福島の叔母（父の姉）の家へ夏休みの間預けました。
叔母の家は娘3人。男の子が居なかったのでお爺ちゃん、叔父、従姉のお姉ちゃん、そして叔母ですごく可愛がってもらっていました。

福島県双葉郡大野町。（現在合併して大熊町。）自然が豊かで素朴な町。
そこに完成間近の福島原子力発電所がありました。
ひと夏過ごしたので仲良くなった近所の男の子の兄弟。毎日遊んでいた2人は原発職員の家庭の子でした。名前も覚えていないけど歳は私と同じ50歳前後。無事なのだろうか？
それにお爺ちゃんと叔父は他界しましたが叔母と従姉夫婦。近くに嫁いでいる2人の従姉。
安否が不明です。避難所に避難していてくれれば良いのだが。

70年。レコードプレーヤーでGSを聞いていたお姉ちゃんたち。
タイガースやテンプターズのSPレコードを沢山聞かされた。
それまで家にステレオなんて無かったし友達の家で『帰って来たヨッパライ』や『黒ネコのタンゴ』を聞いていた程度の私に音楽に興味を持たせてくれた。

翌年、中学生になった私は親にせがんでセパレート・ステレオを買って貰った。
洋楽にかぶれ始めた頃でTVで見たエルヴィス・プレスリーのエルヴィス・オン・ステージで夢中になりのめり込んでいました。その後のオン・ツアーも映画館で観ました。
今度はうちに泊まりに来たお姉ちゃん3人に聞かせたものです。
その頃よく聞いていた『明日に架ける橋』。オリジナルはサイモン＆ガーファンクルですが
私はこちらの方が好きですし懐かしい福島を思い出します。

日本語訳の歌詞がとても泣かせます。良かったら聞いてください。
今のみんなを勇気づけてくれる歌詞だと思いませんか？

生きる為に頑張っているみなさん、被災地で捜索や救助、避難所を支えているみなさん、頑張っているすべての方に贈りたいです。

原発事故に関わっている東電、消防、警察、自衛隊、米軍すべての関係者のみなさん懸命な作業には頭が下がります。
何とか事故をくいとめてください。お願いします。あの町を救ってください。