
ピットロードに整列しなおし…。
ふと、前の車を見ると、バッシさんに運んでもらったEMZの車。
ブレーキは当たりを付けただけで、焼き入れはしてないことを伝えるべきか…と迷ったが、ドライバーはプロの澤さん。
「踏みゃわかるでしょ」
と思い、見て見ぬふりをすることに。
だいたい、素人の私が踏んでわかるぐらいだから、プロがわからんはずがないでしょ。
わからないにしても、車は借り物。
少なくとも、オーナーから仕様や注意点ぐらいは聞いてるはず。
EMZの社長には「当たりだけは付けときました」と伝えといたことだし。
もし何かあっても、同じクラスなのでライバルが減り、車をEMZに運ぶ必要がなくなり、一石二鳥なだけ。
ってことで、余計なことを考えるのはやめました。
そしていよいよフォーメーションラップ開始。
1周しかないので、ひたすらタイヤとブレーキを温める。
前の車は…。
私と同じペースでしかウェービングしてない。
「トットと抜いて、知らん顔しましょう」
いよいよスタート。
とりあえず、大急ぎで前に出ようとするが、気温が低いせいか、皆さん速いです。
しばらくハイペースで走り続けて…。
やっと車がバラけてきて、タイムアタックできそうになった頃には…。
すでにタイヤが…。
「アカン…」
とりあえずやってみましたが…
1コーナー…2コーナーを抜けたところで…。
「次はダメだ…」
シケイン手前で早めにブレーキしてみたものの…やはり…。
ロック…
ノーコン状態に…。
パイロンだけ避けて、シケインをショートカット。
後はタイヤのクールダウン走行とキープ走行しかできませんでした。
そしてドライバーチェンジ。
1回目の走行は、何もできずに終わってしまいました。
パドックに戻ると、作業ピットに3号車が…。
早々とトラブル。
ブーストが上がらないとのこと。
パドックに移動し、バラシ始めました。
すると放送で…。
うちの2号車のウインカーが取れかかってると。
作業ピットに入りガムテで固定。
すぐにコースイン。
長いイエローコーションがあり…
2号車が再び作業ピットに。
右フロントがパンク。
イエローコーション中にタイヤの温度をキープできずに、内圧が下がり、リム落ちしてしまったようです。
私の妥協内圧でもダメでしたか…。
エアを入れ、しばらく走ってましたが、再びピットへ。
仕方なく、4輪とも高めの内圧に。
また放送が…。
アルトワークスのパッドを探してました。
「ついにやったか?」
なんて思ってると、うちの監督が持って行き、すぐに帰ってきました。
「合わんかった」
しばらくするとEMZの社長がやって来ました。
私に文句でも言うのかと思いきや、うちのチームの在庫パッドを物色し始めました。
聞くと、やはり焼き入れが足らずに、パッドが一人目で終わったとのこと。
結局、合うパッドはありませんでした。
かなり時間がたち、次の出走準備を終え、ピットで待ってると。
シケイン手前に2号車が止まってるではないですか!!
皆が心配します。
イエローコーションになり、救急車にドナドナされて行きます。
急いで運ばれて来るところに移動。
皆で押してパドックへ。
フル装備のままで車を押すのは2回目でした。
止まった原因は…
シフトノブが根元からポッキリ…。
折れとるじゃなかですか!!
どうやって修理するのか…。
流石に溶接機を持ってきてるチームはいないでしょうし…。
4速固定にでもするのかな?
すると、ワイヤーロープを固定するための金具で固定し始めました。
よくそんなものを…。
修理完了しましたが、シフトポジションがすごいことになってました。
ドライバーチェンジするために、元のドライバーが乗り込みピットロードへ。
そして、私にチェンジ。
シフトは…。
もともと徹底的にガタを取って、超クイックシフトだった物が、シフトノブが短くなり…
「ウルトラスーパークイックシフト」に。
あとシートポジションが30~40ミリ下がればちょうど良いかも。
2回目の走行スタート。
内圧が高めに設定されたままなので、特に何かできる訳でもなく…。
内圧が上がり過ぎない程度でしか走れないので、普通にドライブ。
普通に終了。
パドックに戻り、修理中の3号車を覗く。
最初はタービンブローかと思いきや、カムが飛んだらしい。
メカニックによると、1号車の車検切ったんで、帰るためにも意地でも直すとのこと。
しばらくして、また覗くと、タイミングベルトが一部棚落ちしてたと聞き。
問題はその原因か…。
カム飛んで、引っ掛かって棚が切れたか…。
それとも…。
とりあえず、タイミングベルトを換え、組み直し、再調整。
とりあえずは走れるだろうってことで、コースイン。
2台に長い修理時間をかけたため、予定は大崩れ。
出走メンバーを入れ替えたりして…。
予定では、最後の50分を私が2号車で走ることになってたんですが…。
急遽、1号車に乗ることに。
準備をしてると、2号車がピットイン。
バッシさんと急いで駆け寄ると…。
「眼鏡が曇る…」と眼鏡を渡されました。
思わずコケそうになりましたよ。
そして、私の最後の走行。
この車に最後に乗ったのは、第2戦。
ドッカンターボになっただけと聞いてはいました。
バッシさんに内圧を下げてもらい、最後の走行スタート。
コースに出てすぐに…。
「あら?これってSタイヤだったん、内圧下げてもた…」
Sタイヤ履いてるってのを、走り出して初めて気付きました。
回転・パワー・ブレーキを把握し、さあ行くぜ!!
イエローコーション…。
長いイエローコーション…。
気付いたら終了。
結局何もできませんでした。
来年は金銭苦により出れないかもしれない。
正に私にとっての最終戦だったんですが、何もできずに終了。
まぁ、俺の人生なんてこんなもんだと思いながら…。
ゴールでも見届けようかとピットへ。
すると3号車がドライバーチェンジエリアにピットイン。
一同「???」
誰?
誰もいません。
しばらくして、一人の女性が…。
「誰?」と思いながらも、ドライバーチェンジを手伝い、ピットアウト。
そして、ゴール。
6時間のレースが終了しました。
はたして結果は…。
次回、「軽耐久最終戦(結果)」に続く。

Posted at 2011/12/13 21:59:52 | |
トラックバック(0) | モブログ