フロントウインカー作成【試作】

フロントウインカーをLEDで試作しました。

まず、フロントウインカーの保安基準を簡単に挙げると
○ 昼間100m先から点灯を確認でき、照射光線は
　　他の交通を妨げない
○ 【照明部】の面積は20cm2以上
○ 橙色
○ 上・下15°、内側45°、外側80°から
　　【照明部】が確認できる
○ 点滅周期は毎分60回以上120回以下
です。

なお、ヘッドライトの殻割りはこちらに載せてあります。http://minkara.carview.co.jp/userid/587555/car/502519/1368442/note.aspx

今回使用するLEDはOSYL5161Pです。現在販売が終了していました。

LEDの透明部分の下端は除去し、透明部分全体は＃400のペーパーで研磨しました。このLEDにした理由はこちらのブログに載せてあります。
http://minkara.carview.co.jp/userid/587555/blog/20829435/

LEDの研磨前後の点灯比較です。研磨した場合は横からも十分見えます。室内のでの撮影ですが、日が当たっていても見やすいです。今回は六角リフレクターにLEDを組みますが、LEDの反射光による視認性向上ではなく、光源を直接見ることで視認性を向上させました。

LEDは六角リフレクター1つに対し4つ入れました。フロントウインカーの形状に合わせて2つ入れたのもあります。【3】でLEDの透明部分の下端を除去したのは、4つのLEDの光軸が放射状になってしまうためです。

これらを組み合わせます。あと2つリフレクターは組めますが、面倒なのでやめました。

ウインカーのハウジングに組んだ後と抵抗です。抵抗は試作なのでハウジングの外に出しています。

抵抗がかなり余っていたので2並列と3並列にし、各LEDに65mA程度流れるような合成抵抗にしています。左から順に
○270Ω、330Ω：LED2直列用
○330Ω、360Ω、360Ω：LED3直列用
○360Ω、360Ω、360Ω：LED3直列用
○180Ω、330Ω、330Ω：LED4直列用
○180Ω、330Ω、330Ω：LED4直列用
○180Ω、330Ω、330Ω：LED4直列用
○200Ω、270Ω、330Ω：LED4直列用
○200Ω、270Ω、330Ω：LED4直列用
○200Ω、270Ω、330Ω：LED4直列用
です。

正面の点灯比較です。視認性が変わる可能性は恐らく無いのでヘッドライトに組み込んでいません。陽はほぼ車両前方方向から後方に向かって射しています。

電球より圧倒的に明るいです。正面ならば直射日光が当たっても200m先からでも見えそうです。夜は、迷惑かもしれません。

90°横からの点灯比較です。こちらも陽はほぼ車両前方方向から後方に向かって射しています。試作したのは常時点灯になってしまっています…

写真と判り難いですが、横もLEDにした方が見えます。ウインカーのレンズのお陰だと思います。ちなみに60°ぐらいの角度から見えにくくなっていきます。これはLED自体が見難くなるからです。

もう1つ試作して、正面から横にかけての視認性と修理のしやすさが良い方をフロントウインカーに使用する予定です。ちなみに今回の試作ではLEDを50個加工するだけで4時間程度かかっています。