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イイね!
2010年05月06日

こんな父親になりたい。


ちょっと感動した話をご紹介します。

人として何が大切なのかを教えられる、こんな父親になりたいものです。


以下 『致知』2003年10月号 特集「人生を支えた言葉」から一部転載。

────────────────────────────────────

「努力の上に辛抱という棒を立てろ」

 タレント・桂小金治
   


ところで、この頃(10歳頃)、
僕にとって忘れられない出来事があります。


ある日、友達の家に行ったらハーモニカがあって、
吹いてみたらすごく上手に演奏できたんです。
無理だと知りつつも、家に帰って
ハーモニカを買ってくれと親父にせがんでみた。

すると親父は、

「いい音ならこれで出せ」

と神棚の榊(さかき)の葉を1枚取って、
それで「ふるさと」を吹いたんです。
あまりの音色のよさに僕は思わず聞き惚れてしまった。
もちろん、親父は吹き方など教えてはくれません。


「俺にできておまえにできないわけがない」。


そう言われて学校の行き帰り、葉っぱをむしっては
一人で草笛を練習しました。
だけど、どんなに頑張ってみても一向に音は出ない。
諦めて数日でやめてしまいました。


これを知った親父がある日、


「おまえ悔しくないのか。
 俺は吹けるがおまえは吹けない。
 おまえは俺に負けたんだぞ」


と僕を一喝しました。続けて



「一念発起は誰でもする。
 実行、努力までならみんなする。
 そこでやめたらドングリの背比べで終わりなんだ。

 一歩抜きん出るには
 努力の上の辛抱という棒を立てるんだよ。
 この棒に花が咲くんだ」



と。その言葉に触発されて
僕は来る日も来る日も練習を続けました。
そうやって何とかメロディーが
奏でられるようになったんです。


      * *


草笛が吹けるようになった日、
さっそく親父の前で披露しました。

得意満面の僕を見て親父は言いました。



「偉そうな顔するなよ。
 何か一つのことができるようになった時、
 自分一人の手柄と思うな。

 世間の皆様のお力添えと感謝しなさい。
 錐(きり)だってそうじゃないか。
 片手で錐は揉めぬ」



努力することに加えて、
人様への感謝の気持ちが生きていく上で
どれだけ大切かということを、
この時、親父に気づかせてもらったんです。


翌朝、目を覚ましたら枕元に新聞紙に包んだ
細長いものがある。


開けて見たらハーモニカでした。


喜び勇んで親父のところに駆けつけると、



「努力の上の辛抱を立てたんだろう。
 花が咲くのは当たりめえだよ」



子ども心にこんなに嬉しい言葉はありません。
あまりに嬉しいものだかち、お袋にも話したんです。
するとお袋は



「ハーモニカは3日も前に買ってあったんだよ。
 お父ちゃんが言っていた。
 あの子はきっと草笛が吹けるようになるからってね」。



僕の目から大粒の涙が流れ落ちました。

いまでもこの時の心の震えるような感動は、
色あせることなく心に鮮明に焼きついています。

かつての日本にはこのような
親子の心の触れ合いが息づいていたんです。
ブログ一覧 | 大和心 | 日記
Posted at 2010/05/06 20:58:57

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この記事へのコメント

2010年5月6日 21:06
この言葉の中に打開策のヒントが隠されていると思います。

今、我々は逆風の中にいますが、”支那には勝てない”と思っているからダメなのだと思います。

最初から負けることを前提に戦略を立てれば、いつまで経っても勝つことはないでしょう。

こんなことではやはり先人の努力が全て水泡に帰すこととなります。

やはり見直すべきは教育から。

各々が社会の構成員と考えれば、その社会をより良くしようと考えることでしょう。

そのことにどうやって気付かせるか。それが教育なのだと思います。

様々な仕組を作って子どもに社会の構成員たることを自覚させる。

教育とはそういうものだと私は考えます。
コメントへの返答
2010年5月7日 0:34
そうですよね。
教育がその子を、そして国の将来を決めますね。

勉強を教えるだけが教育ではなく、それ以上に大切なのは、高い精神性を育てること、それがあってこそ教育だと思います。

一言で言えは、人は個である前に公であれ、ということでしょうか。
2010年5月6日 22:15
ほんとそうです。
私も2人の子がいますが、こういう教育と愛情の高次元でバランスさせた親には、なりたいですが困難。
まあ恥じない生き方をするしかないかな、と。

最近は学級崩壊や引きこもり、叱れない親等学校教育・家庭教育が崩壊しています。
本当に教育こそ未来の日本がどうなっているかを左右します。
よい教えや集団教育は過去にあったんですが。
例えば会津藩校日新館の“什の教え”や薩摩藩の“郷中教育”など。
そのような気風、戦前までは残っていたのに。
残念ながら戦後はGHQ、その後は特アに滅ぼされた感が。
コメントへの返答
2010年5月7日 0:54
そうなんですよね。
こういう話に出会う度に、わたし自身を再教育していますが、なかなか出来ないものです。

教育の再生が日本の再生・復活の鍵だと思います。教育勅語から教えるべきです。

ミンス政権では絶対に出来ませんが。
2010年5月6日 23:03
まともな父親と一緒になれなかった漏れからしてみたら羨ましい限りです。

真の意味で親父

ですね。
その分、母が優しさと厳しさを備えた方なので、諦めないということを学びました。

今となってですが、ゴルフに関して言えば20年ほど前に始めましたが、道具を盗まれた時、嫌気がさして諦めました。

去年、再開した時、なかなか上達せず、何度も諦めようかと思いました。しかし諦めたらそこで終わる、つまり自分に負けるということになるので、何としてでも今回はつづけて、シングルまで行きたいという思いが強かったので、雨、風、雪、寒さに耐えながらやった結果、この前ゴルフのヘッドプロから、筋は良いのだから、こういう風にした方が良いと言われ、打ち方を直して、会社の副社長と工場長とラウンドしましたが、副社長直々に、君なら全く問題ない。継続すれば間違いなくうまくなれると言われた時は本当にうれしかったですね。

当方のブログも同じですが主水さんやThe Boss(御杉さん)等に支えられたおかげでここまで来れました。
とにかく諦めないことが大事だと思っていますが、ゆとり世代は簡単に投げ出しやすいような感じがしてなりません。

何時親になれるかはわかりませんが、少なくともどんなことでも諦めてはいけないという風に育て上げたいものです。
コメントへの返答
2010年5月7日 1:03
私の父も教育・躾を直接私にしたことは、ほとんどありませんでした。
でも諦めないことの大切さは、行動で教えてくれていたのだと、今は思います。

諦めてしまえば、すべてそこで終わってしまう。
諦めなければ、その先に行くことができる。
すべての子供にそのことを、しっかり理解させて行きたいですね。
2010年5月6日 23:13
こういう父親でありたい・・・でも、現実の私は程遠かったです。

いつも使う山本五十六元帥の言葉は、私が実践しても「ただの褒め殺し」にしかなっていないのです。

結局、言葉はその人が普段どういう生き方をしているかで、同じことを言っても受け止められ方が大きく変わっていきますね。

子どものまっすぐな眼は、うわべだけの父親像を、簡単に見抜いてしまいます。
見抜かれた私は情けないと思うのみ・・・しかし、今日いただいたお話は、私自身を成長させてくれました。ご紹介ありがとうございます。
コメントへの返答
2010年5月7日 1:12
そうなんですよね。
「斯くありたい」と思うのですが、現実にはどこまで出来るか、私自身甚だ疑問です。

でも、子供ばかりでなく、大人になっても常に精神性を磨く努力をして行きたいですね。
2010年5月6日 23:13
父親として見習うところがあり勉強になります!
やはり御杉さんの言うように教育でしょうね、社会(国家)の一員としての自覚を促すことが必要だと思います。
コメントへの返答
2010年5月7日 1:17
人は常に勉強ですね!

日本人の心を伝えることも含め、学校でも戦前の道徳教育の復活を望みます。
2010年5月7日 8:26
素敵なお父様ですね☆
うちは相方居ないので、あたし一人だけど、しっかりせなあかんなって思いました。

素晴らしいコミュニケーション…あたしも頑張りますo(^-^)o
コメントへの返答
2010年5月7日 13:06
真理亜さん
応援してますよー☆

一人は大変でしょうけれど、がんばって下さい。
2010年5月8日 10:01
いや~いい話を教えていただき、ありがとうございました。
これがまさに教えて育つ「教育」ですよねー

今の時代、教えることもままならず、教えても育っていませんからね。
僕は5/6から新たな第一歩を踏み出しましたので、「辛抱」を立てることの大切さを胸に頑張ろうと思いました。
コメントへの返答
2010年5月8日 22:52
親はなくとも子は育つと言いますが、体は確かに大人になりますが、心はそうはいきませんよね。

教育が重要だとは解りますが、如何に教えるかが問題なんですよね。
本質を伝えることがなかなか難しい。

私も辛抱です。
ムッシュ王子さんも頑張って下さい。
2010年5月8日 10:58
おとうさん、 かっこいいですねw

私は父が3歳の時に亡くなり、母子家庭で育ったので、こういう父子関係にとても憧れます。
やはり、母親と父親では子供を見る見方が違うところがあると思います。

ほんとうに、こういうお父さんがほしかったなww
そうそう、私、世間では姉御とか呼ばれちゃってるんですけど、招待はめっちゃファザコン(笑)。

>努力の上の辛抱

みんなもう少し辛抱すれば花が咲くときにやめちゃうんですよね。
それと、ひたすらこの言葉にひたむきで草笛を努力された少年Lennonくんも偉かったww

また、こういうお話、是非聞かせてくださいねw


コメントへの返答
2010年5月8日 23:14
「姉御」と呼ばれてるのでは、princess-sayuさんもかなりカッコいいですね!
子育てでも「姉御」ならではの視点や良さがあると思います。
かつ、「ファザコン」としての視点からも、理想の父親像を思い描けて、それも子育てに役立つでしょうし。

「努力の上の辛抱」良い言葉ですね。
2010年5月9日 22:30
ところがですね、現在では努力の価値なんて、軽んじられているのが学校教育現場なのですよ。情けないですね。

ピアノが上手な先生を尊敬するどころか、けなす先生がいるのです。「ちょっと弾けるからといって偉そうに」などとブツクサ言い放ち、ねたみ、いやみの波状攻撃。これが、日教組・全教というものなのです。ま、「みんな等しく貧しくあれ!」が、社会主義・共産主義の教条ですので、いわずもがなといったところでしょうけど。その先生が、ピアノの技巧を身につけるのにどれだけ腐心されたかなんてことは眼中にないのです。こんなヤツらに教壇に立たれては、国家は本当につぶれてしまうことは火を見るより明らかです。子どもが可哀想という話のレベルを超えていますね。
コメントへの返答
2010年5月12日 0:31
返事遅くなりまして申し訳ありません。
ここんとこ忙しくて・・・

ご心情お察しします。
ほんと嘆かわしいですね。
このままでは本当に亡国となってしまう。

日教組・全教は我が国に必要ありませんね。
なんとか解体出来ないものでしょうか。
2010年6月1日 5:41
お久しぶりでございます。
とても良いお話で最近こんな話聞かないなあ~としみじみ思いました。

日本人はこういう気持ちを忘れていってるのですかね。
こういう話や経験を学校で教えれば良いのに・・。

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