2011年09月07日
板金屋するりす
今の仕事です。
ボクは機械系の仕事をしていますが、正確に言うと「板金」を扱います。
板金とは、薄い鉄板を加工して、様々な金属製品として変形させることを言います。
板金の製品なんて、いくらでもあります。
例えば、
・台所のシンク
・屋根
・柵
・公園の遊具
などなど、身の回りには板金がたくさんあります。
しかし、
あなたの好きな物も、板金の製品です。
それは…
クルマ!
クルマは「板金の集合体」とも言われていますね。
ボンネット、フェンダー、トランク、ドア、などの外観部分や、フレーム、アーム、ボディなどの内部部品にも、板金で出来ています。
で、今の仕事は、板金製品を扱うので、ゼロから始まるボクにとっては板金?なにそれ?というレベル。
なので、まずは板金に慣れ親しまないと。
その延長が、ヴィヴィオなのです^^
板金は設計が大変です。
まず、溶接時の変形。
溶接時に金属が縮むのですが、どのくらい縮むのかは溶接温度や金属の純度、アーク溶接なら電流、電圧によって変わってきます。
次に、品質管理。
普通は機械溶接がメインになりつつありますが、ウチでは手作業でお願いしています。
ですから、品質のばらつきがあったり、強度面では特に、溶接熱による強度低下が懸念されるので溶接個所はできれば減らしたい。
そして、本体質量。
あまり大きな声では言えませんが、本体だけで数百kgはある大きな物を扱います。
溶接するほど、そして大きい物ほど誤差がでます。
その誤差が、本体質量の誤差を大きくぶれさせます。
なのでこれも減らしたい。
最後に、製造者の配慮。
この本体に様々な電機品が実装されるのですが、組立の人が取り付けやすいようになっているかも大切。
手が入らないようでは固定できませんからね。
「だから、するりす君には、これらを是非理解して、良い製品をいっぱい造って欲しい。がんばってくれ!」
と言われて、、、
いつになるかねぇ~
と思っている心境を今日は書きました。
余談ですが、オールアルミ車体の代表格として、ホンダのNSXというクルマがあります。
調べたところによると、アルミ溶接の高度な生産技術は世界的に見てもマネ出来ないほどのレベルだそうです。
どうやってるんでしょう?
しかも、最低限の溶接で、フェンダーやドアなどの外観部品はネジ止めだそうです。
鉄とアルミは全然違う。
以上、独り言でしたw
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Posted at
2011/09/07 00:37:33
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