新潟・福島で記録的大雨＝３人不明、避難勧告・指示１３万人

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活発な前線の影響により、新潟、福島両県では２９日、１時間に８０ミリ超の猛烈な雨が局地的に降り、記録的大雨になった。総雨量が約４００ミリの所もあり、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けた。福島県只見町で２人、新潟県田上町で１人が行方不明となっている。両県の７市町で約４万２８００世帯、１３万人の住民に避難勧告・指示を出した。
　新潟県では、三条市が全地域の３万４５４２世帯、１０万３９９７人に避難を勧告。泉田裕彦知事は自衛隊に同市への災害派遣を要請した。田上町では農業渡辺芳孝さん（６４）が行方不明。このほか、三条市田屋で「軽乗用車が川に転落した」との情報があり、県警が確認を急いでいる。新潟、五泉など５市で計約６０００世帯、２万１０００人に避難を勧告、田上町では約３００世帯、１２００人に避難を指示した。
　福島県などによると、只見町は全住民１８６２世帯、４８６１人に避難勧告。同町黒谷地区では土のうを積む作業をしていた１人と釣りに出ていた埼玉県の男性の行方が分かっていない。
　気象庁によると、活発な前線は朝鮮半島から北陸、関東甲信を通って日本の東に延び停滞。前線には暖かく湿った空気が流れ込み、新潟県や福島県会津地方に発達した雨雲が次々と流れ込んだ。新潟県では２９日夜、十日町（十日町市）で１時間に１２１ミリ、宮寄上（加茂市）で同９３．５ミリの猛烈な雨が降った。福島県でも只見（只見町）で同６９．５ミリを記録、それぞれの地点で観測史上最大の雨量となった。