ゴン蔵。。。

この前、課長がエイズと診断された。

今現在、エイズの薬を餌に混ぜて処方しているが、これは一生続けていくことになるだろう。
その他にも、口の中の口内炎、耳の中のカビ、ずっと長引いている風邪。。。
今回の診断で判明した耳のカビ。
その解決薬としてまた薬が増えるという結果になった。
エイズは体の抵抗力を奪う恐ろしい病気だ。
現代の医療技術でもエイズを完璧に治すということは不可能。
体の抵抗力が無い分、怪我をしても直りが遅い。
いつからかは分からないが、風邪もずっと引きずっているみたいだ。
耳の中のカビは珍しいことではないらしく、健康体ならば薬を処方するだけで簡単に治る。
だが課長の場合、その抵抗力が無いことから今回の薬を処方しても直るのかどうかは不明。
やってみてのお楽しみという事だ。

私に出来る事は常に清潔にし、十分な栄養を与えること。
処方薬は今現在6種類ある。
これを毎日処方していかなければならない。
薬漬けの毎日。
これは私にとっても課長にとっても拷問でしかない。
治るかどうかは分からない、だけどやらないよりはマシといういい加減な考えでそんなにポンポン薬を出されても、こちらとしては抵抗がある。
これで確実に病気が治る！
という根拠があるものなら私は喜んでお金を払い、それを試していこうという気になる。
車のチューニングでも同じことが言えるだろう。
診察料も薬も決して安くは無いが、ゴン蔵が我が家にもたらしてくれる幸せはお金では買えない。
これからもずっと元気で我が家にいて欲しいのである。
私はただ愛猫に薬と餌を与え、ただじっと見守る事しかできない。
動物は人の言葉を話せないから、痛いのか苦しいのかなんて人間に分かるはずもない。
今日もゴン蔵は家の玄関でじっと目を瞑っている。
まるで、前の飼い主を今でもずっと待ち続けているかのように。。。


答えなど、どこにも無い。
在るのは過程と結果のみ。　ｂｙじゃすみん。