ノーマルデフ(2ピニオンタイプ)です。
旋回時や段差の乗り越え時に、左右の車輪の回転差を
スムーズに差動させてくれます。
但し、片輪が空転、若しくはスリップしたときは回転と
トルクは全て逃げてしまい危険な状態になるリスクがあります。
クラッチ式LSD(リミテッド・スリップ・デフ)=(差動制限装置)
簡単に言うと左右のタイヤに回転差が生じたとき、その差動を
制限(させない)ようにします。
このタイプは昔からお馴染みのタイプで、あらかじめ中に入っている
丸いリング状(クラッチ)の板の厚みを変えることで、差動制限の
タイムラグを調整できるものです(イニシャルトルクの調整ができます)
とは言っても、その動きに滑らかさは期待できず、ビギナードライバー
には逆に危険な装置と言えるかな?
3つ目はトルーセン(トルセン)LDS
本来は非分解式なのですが、ロックピンを外し、サイドピニオン
を外した状態の写真をUPしました。
中のサイドギヤもそうですが、ギヤそのものが螺旋状になっている
のが特徴で非常に滑らかに差動効果を得られるため、ビギナーでも
安心して乗れる車になり、今では数多くの車に知らず間に搭載されています。
ご興味のある方は更にノーマルデフの動画と解説
お粗末ですが宜しかったら見てください
少し醜くてすいませんm(_ _)m
画面の一番左右にある透明な円盤がタイヤと思ってください。
そして、画面左側の車輪の内側にあるのがリングギヤです。
画面下の真ん中に見えるのが、ドライブピニオン、ミッションからの
回転が入り、リングギヤにのそ回転とトルクを伝えます。
真ん中に見える4つのギヤ、左右がサイドギヤ、上下がピニオンギヤです。
直進時には上下に見えるピニオンギヤは回転していないのが分かると
思います。しかし、右旋回(画面下が進行方向で運転席方向)したとき
画面左側のサイドギヤと右側のサイドギヤに回転差が生じているのが
分かりますか?
更にその時上下のピニオンギヤが回転を始めます。
これがノーマルデフの差動です。
この様に、旋回を始め左右輪に走る距離の違いから生ずる
回転差を見事にコントロールしてくれています。
因みにミッションから入力された回転(ドライブピニオン)を100回転
とすると、直進時は左50回転、右50回転になります。
その時のトルクも10とするならば5:5になります。
回転差が生じた場合その差に等しく回転もトルクも左右に差が生じます。
動画のように右旋回(下がフロントです)の時右の車輪(画面では左)は
旋回時回転半径が小さくなります。逆に左車輪(画面では右)は大きくなります。
敢えて数値を当てはめるなら、右車輪(画面左)が30回転と言うことは
反対の車輪は70回転と言うことになります。
トルクも同じ事3:7になります。
上記文訂正 m(_ _)m
トルクは回転差が生じても5:5になります。
なぜか=上下にあるピニオンギヤの1/2のところに
ピニオンギヤシャフトが貫通しているため、回転差が
生じてもノーマルでもLSDもトルクは5:5になります。
しか~し
ここでご理解いただきたいのが、片輪が空転、若しくはスリップした場合
空転若しくはスリップした側に全ての回転とトルクが逃げてしまい、車は
駆動力を失っていまいます。
これは非常に危険な状態です。
これを補うのがLSDなのです(^_^)v
最後まで見ていただきありがとうございました。
つたない説明で申し訳ありませんm(_ _)m
Posted at 2010/09/10 15:03:14 | |
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