燃料フィルタ交換 2回目 (社外品・Hengst製)
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
前回交換したばかりのMEYLE(マイレ)製の燃料フィルタから,クォーーーーンと言う結構大きな異音が発生した為,点検した結果レギュレータ異常と判断し,今回は純正OEM品に交換する事としました。
異音の発生経緯は,レギュレータ交換直後のテストでは異音は認められず,先の交換記事にも書いてある通り燃圧も以前より上がっていました。
結果は良好であったので,暫くエンジンをアイドリングとレーシングでエア抜きをし,数時間放置した後に再度エンジンを始動すると,クォーーーーンと言う音が発生し,その後は燃料ポンプが動いている時は常にクォーーーーンと言う異音を盛大に発生させていました。
その異音は燃料ポンプ付近で聞こえた為,燃料ポンプが異常と判断し,燃料ポンプと左側の固定用プレートも新品に交換したのですが,異音は直らず,確認の為に下に潜り込んで燃料フィルタ近くに行くと,燃料フィルタから盛大にクォーーーーンと鳴っている事が判明しました。
燃料フィルタは,樹脂製の燃料タンクに直接固定している為,タンク内に響きこんでいた事がこれで確認出来ました。
恐らく,内蔵レギュレータの不良です。
2
上の画像では全体の配管図を載せましたが,こちらでは左右を確認しています。
燃料ポンプからのラインと,タンクへの戻りのラインは,車内からアクセスすることが出来る,固定用プレートに接続されています。
このカシメ以降のラインは,ソフト系のラインなので,多少曲がります。
3
どちらか分からなくなった場合は,車内後部左側の座面下にあるサービスホール(黒丸蓋)を外し,ラインを引っ張って確認することが出来ます。
固定用プレートのホース接続部には矢印が記されているので,燃料の流れはここで確認できます。
4
燃料フィルタ左側は出口で,canは燃料タンクに返っています。
motはエンジンへのメインラインになります。
5
まず燃圧計で燃圧を抜き,アンダーカバのネジを後ろから4本外す事でも作業可能です。
燃圧が抜けたら燃料フィルタを取外します。
この際,燃料フィルタ固定ネジを外さないようにします。
燃料ホースは,内張り剥がし等で外すと楽です。
タンクラインが最も抜きづらいです。
※この作業時にcanラインから燃料が出てこない現象を確認しました。 出て来ないどころか,ホース内も乾燥しています。
純正品を取り外した際にはここからも燃料が出てきたので,このラインが異常であったのかもしれません。
6
今回装着する燃料フィルタ
純正品番 : A 002 477 30 01
メーカ : Hengst(ヘングスト・ドイツ)
品番 : H113WK
価格 : 4,900円
個数 : 1
純正採用メーカは,KNECHT(クネヒト)製でしたが,こちらのメーカも各社に採用されている実績有るメーカです。
マイレ製の物と比べると,作りが大変良く,バリも出ていませんでしたし,何よりもエンジン側へのラインにはゴミが入らないようにキャップが取り付けられていました。
(マイレ製にはこのようなキャップはありませんでした)
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Hengstの燃料フィルタ 右側
tank → 燃料タンクへの戻り
pump → 燃料ポンプから
8
Hengstの燃料フィルタ 左側
motにはキャップが付いていますので,ホースを繋ぐまで外さないようにします。
mot → エンジンへ
can → レギュレータのベンチレーション
9
Hengstの燃料フィルタを装着しました。
キーをONにし,燃料を汲んでからエンジンを始動します。
暫くアイドリングやレーシングをし,燃料フィルタ部から燃料漏れが無い事を確認し,アンダーカバを取り付けます。
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燃圧を測定しておきます。
3.6~3.9bar 出ていますが,アイドリング時点で振れています。 (2022/09/28追記 ほぼ正常値)
これは,燃料フィルタ交換によりラインにエアーが噛んでいる為と思われます。
この時点ではアイドリングでエンジンの振動が大き目になりますが,エアが抜ければ元通りになります。
この車両は,インジェクタのデリバリ パイプから燃料タンクへの戻り回路は無く,強制的にエアを抜く場合は,燃圧を測るバルブより抜く方法しかありません。
インジェクタの脈動取りは,デリバリ パイプ中央にダイヤフラム(A 111 078 02 92)が装着されています。
レーシングでも燃圧が落ちる事はなく,回転を上げて(2,000rpm以上)いると燃圧は4.0barで安定しています。
(前回も同じような状態で,1日経てばアイドリングでも安定した燃圧を示しました)
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今回使用した燃圧計
アダプタが色々付属していますが,単体で使用可能です。
エア抜きバルブが付いていますので,ラインのエア抜きも可能です。
12
125,309km走行時に交換
前回交換品は1mも走る事なく交換となりました。
メインメンテナンス規定によれば,120,000 km /4 年毎 に交換指定となっています。
次回交換時期は,245,000 km走行時か,2026 年 9 月頃となります。
結果は,異音も無くなり正常な状態に戻りました。
2回の運転後も問題は起きておらず,アイドリング時のエンジン振動も大変少なくなりました。
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2022-09-11追記
走行後,1日置いて再度燃圧を再測定したところ,燃圧の振れがまだ大きかった事と,アイドリング時の振動が少し出ていたので,燃料ラインのエア抜きを行いました。
エア抜き方法は,エンジンアイドリング状態で,画像の燃圧計の圧力抜きバルブを一杯押し込んで開放し,気泡が出なくなるまで燃料を抜くと言う作業です。
注意点は,この手の圧力抜きバルブは目一杯押し込まないとバルブよりエアが混入し,ラインのエアなのか見分けがつかなくなることです。
レーシング後や,エンジン停止から再始動後など,3回程エア抜きを行い,燃圧計で画像のブレ幅程度の脈動になった事と,アイドリングでの振動が安定したので終了とします。
燃圧は常時3.9bar程となりました。
急なレーシング時も同じ燃圧を保っている事を確認して終了です。
Dで停車中でも車内振動はほぼ無くなりました。
エンジンの吹け上がりも絶好調で,高回転連続運転での時折のわずかな息継ぎも有りません。
2022-09-28追記
レギュレータによる制御燃料圧力は,おおよそ 3.8 bar が正常値です。
通常は燃料ラインのエア抜きは必要無いようです。
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